| 開催日 | 2016年10月5日(水) |
| 講座名 | 淀川資料館と水生生物センター見学 |
| 講師 | 小関 博子先生、餅原先生(淀川資料館)、小田先生(水生生物センター) |
| 場所 | 淀川資料館(枚方市)、水生生物センター(寝屋川市) |
淀川はかつて日本一淡水魚が多いと言われていた。多様な淡水魚棲息のための環境をもたらしたのは、湾処(わんど)である。かつて大阪港から京都伏見までを蒸気船でつなぐため、水深を深くしようとして設置された水制が、やがて土砂が貯まり、草が生え、人工的な湾処となった。また、淀川では何度も大きな洪水に見舞われ、改修が試みられてきた。人々の生活を守るための改修である。
上流には瀬田川洗堰を設け、水量の調節を行った。下流には淀川大堰を作り、汽水域と淡水域を分けた。結果、川は澱み、酸素不足。日光が届かず、魚の住みやすい環境に変化をもたらした。生きものが生息しやすい河川環境は、年間を通して大きな水位の変動があり、河川敷は年に何回か水をかぶり、川は洪水のたびに流れを変える(氾濫原還流)、というものらしい。
外来魚の大繁殖も影響して、日本で三ヶ所にのみ棲息が確認されているイタセンパラはほぼ絶滅に近い状態となった。生物は互いに繋がり合って生きている。一つの都合を優先させた環境の変化は、巡り巡って大きな生態系の変化を生む。今、イタセンパラ等、稀少な生物の復帰を目指して、わんどの復活、淡水魚遡上のための水路の確保等、様々な試み、活動がなされている。






