大阪シニア自然カレッジ

18期生 7月 1日 講座報告

開催2026年7月 1日(水) 曇りのち雨   
講座名薬用植物観察
講師施設担当者
場所山科植物資料館(京都市山科区) 

 本日は、京都市山科区にある日本新薬山科植物資料館にて「薬用植物観察」の講座が行われました。同館は1934年、回虫駆除剤サントニンを含有するミブヨモギの「山科試験農場」としてスタートし、国産の回虫駆除剤開発に成功した歴史を持ちます。現在は、植物を原料とする医薬品や機能性食品素材をはじめ、世界各地から収集された3,000種を超える薬用・有用植物が栽培されています。
 午前の座学では、医薬品の原料となったミブヨモギ、アカメガシワ、ウラジロガシ、マロニエについて詳しい解説をしていただきました。また、近年同社が手がけている機能性食品(サプリメント)の原料であるマンゴスチン、ガルシニア、バコパなどの説明もあり、午後からの観察に向けて期待が高まりました。

 昼食後は3班に分かれ、見本園での観察を行いました。一般的な植物園とは異なり、実際に手で触れ、香りを嗅ぎ、口に含んで味を確認できる点が同館の大きな魅力です。ミブヨモギの葉を指で揉んで香りを確かめたり、ステビアの葉と甘草の木の皮の甘さを比べたりしたほか、亜麻布(リネン)の原料となるアマの茎の繊維を確認するなど、五感を使った楽しい観察となりました。最後に訪れた温室では、サプリメント原料のマンゴスチンやガルシニアに加え、カカオの花やキソウテンガイの雌花といった珍しい植物も観察することができました。
 あいにく小雨の降る屋外での観察となりましたが、実際の植物を前に詳しい解説を伺うことで、薬をより身近に感じられる充実した一日となりました。 (Y・S)

座学風景
栽培されているミブヨモギです。
アマの茎の細い繊維。紡いで亜麻糸➔織ってリネン
紅花と藍。どちらも染料として使われています。
小さなカカオの蕾と花。実の中の種からチョコレートが出来ます。
キソウテンガイの雌花が一つだけ残っていました。バニラの実はインゲン豆に良く似ています。