| 開催日 | 2026年4月20日(月) 晴れ |
| 場所 | 流谷付近(河内長野市) |
| 参加人数 | 24名 |
| テーマ | 開放花と閉鎖花 |
春、野山のあちこちで美しく咲いていたスミレも、4月後半には次第に花は終わり、実の中に種をつけ始める。開放花と開放花の実である。加えて同時に、あるいは少し遅れて、花茎の短い小さなつぼみが現れる。しかし,このつぼみはいつまでも開花することなく、閉じたまま自家受粉し、実となる。虫に頼らず、確実に種子を残す閉鎖花である (図−1)。自ら移動できない植物が、省エネで、確実に子孫を残すための智慧である。但し閉鎖花は自らの花粉で受精という近親交配。多様性に欠け、環境変化に弱いという弱点もある。今回は、いつも閉じたままの閉鎖花の内部を見みたいと、ルーペ、顕微鏡、カッターナイフ等を携えて、観察を試みた。道中、スミレの他、ホトケノザ、タツナミソウなどの開放花、閉鎖花に出会うことができた。
図1は、スミレ。cは,開放花。後方に長い距が伸びる。距の中には蜜が蓄えられ、ハチ等の虫を引きつけ,花粉を運んでもらう。開放花をカッターで開いてみた(a)。おしべ花糸の周りには大きな距が見られる。メシベ柱頭とオシベ葯の間には付属体が介在。自家受粉を避ける仕組みが見られる。蜜を求めてやってきたハチたちは体に蜜を纏い、花粉をつけて、他の花へと飛び立つ。Dは閉鎖花。柱頭は下向きに開口し、オシベに接近。自家受粉を行う。蜜で虫を誘う必要がなく、距は狭い。
次にホトケノザについてみてみよう(図2)。開放花の花とつぼみ。そして同時に閉鎖花が見られる(a とb)。開放花つぼみは上部が膨らみ、薄紫色の花弁が見える。他方閉鎖花は小さく赤い蕾のままである。 開放花つぼみ(c)、閉鎖花(d)をカッターで開き顕微鏡で観察。小さくて真ん中で開くのがなかなか難しい。名称をつけてみた。あってるかな???
温暖なこの季節。他にも多様な草花、食草にも出会い、気持ちのよい、幸せな一日となった。
(文:A. F. 写真:E. H., Y. H., K. T., A. F.)




