吟行部会 5月活動報告
五月晴れの中、南海堺東駅とJR堺市駅の間にある、古跡と美術の鑑賞で散策しました。先ず、耳原北陵の反正天皇古墳、次はお隣の方違神社。方違神社は沢山の薔薇が美しく咲いていました。最後はJR堺市駅近くの文化会館でミュシャの絵画を堪能して、その後、昼食と吟行会場の大阪狭山市のさやかホールに向かいました。(M.Y)
会員代表句
・行き交いし二の腕眩し立夏かな 白流子
・夏近し吊り広告も軽やかに たけみつ
・段々と水が田に入る立夏かな 洋々志
・立夏とふ暦開きて諾へり まさこ
・紀の川に飛び込みさうや鯉のぼり ゆき雄
・探し物やつと見つかり新茶くむ みえこ
・上り坂帽子斜めの夏来たる 豊年
・湯を冷まし待つを楽しむ新茶かな 河笑流
・新茶汲む明日のことはまた明日 流以
・グリ下の瓶に一輪カーネーション 都史子
・自転車も載せて渡船の薄暑光 ふじ乃
・気に入りのワンピース出し薄暑かな 楠子
・そのしずく甘露甘露の新茶かな 万未知
・未来ある八十歳や夏来る 行行子
・三百の口並びけり鯉のぼり さんご
当日句
特選
・陵墓より夏風一陣紙垂の舞 白流子
入選
・玉砂利の掃き目まぶしき初夏の陵 流以
吟行部会 4月活動報告
初夏のようなさわやかな陽気の中、広々とした大泉緑地の満開の花々を眺め、各々好きな所を散策しながら吟行をしました。昼食のあと、吟行会場に移動しました。(T.M)
会員代表句
・嵯峨野みな葉を敷きつめて竹の秋 白流子
・急斜面バスの悲鳴や花吹雪 たけみつ
・塗り椀にことんと浅蜊揺るる汁 まさこ
・句敵と囲む炉端や浅蜊汁 ゆき雄
・神鹿も所詮春鹿旅に出る みえこ
・決心が部室の開ける四月かな 豊年
・旅立ちの朝にエールの四月かな 河笑流
・恭仁宮に誘ふ加茂の桜東風 流以
・禅寺に御子抱く地蔵春深し 都史子
・流鏑馬の射手の気迫や四月来る ふじ乃
・六地蔵桜蘂降る小屋根下 楠子
・この里は見渡す限り竹の秋 万未知
・着陸の飛行機まぢか春の風 佐都
・転入の児の半ズボン四月かな 行行子
・古紙古着捨てて四月や旅支度 さんご
当日句
特選
・心地よき風に散りたる牡丹あり みえこ
入選
・ハーブ園花虻寄るやホバリング さんご
・寝転んで空透かし見る楠若葉 都史子
・枯蓮のにごり水より芽生えけり 楠子
吟行部会 3月活動報告
当日は朝から快晴、寒くもなく絶好の天気、南海大阪狭山市に10時に集合。 ボランティアガイドさん2名と池周辺を散策。食事後、恒例の句会実施した。(O)
兼題句と当日句は以下の通りです。
兼題句
風光る窓辺に置かれヘルメット 尚文
長閑なり夫の小言も子守唄 たけみつ
嬰児の小さな欠伸春うらら 洋々志
ムスカリの叢生たるや春の瑠璃 まさこ
菜の花を映し紀の川悠々と ゆき雄
髪束ね道着に素足風光る みえこ
花冷えや魚は静かに沈みをる 豊年
のどけしや本の栞はそのままに 河笑流
軽トラの荷と巣立つ子や風光る 流以
寂しきが長閑となりてやがて喜寿 都史子
着流して雪駄響かせ春場所へ ふじ乃
垣根越し今年も届く桃の花 楠子
縁側に孫を抱く父のどけしや 佐都
のどけしや魚眼レンズの犬の顔 行行子
花冷えや虫歯のドリル音高し さんご
起き出でて庭のきざはし風光る 宗孝
当日句
特選
白こぼし光ふりまき雪柳 ゆき雄
入選
春光に蕾膨らむ狭山池 尚文
吟行部会 2月活動報告
春らしい陽気に誘われ「庚申信仰」で河内で唯一の新町庚申堂へ 「みざる、きかざる、いわざる」の三猿 くくられた猿は、災い転化のおまじない、一国一宇 等「庚申信仰」の由来を知りました。そこから句会会場の「竹林の小屋」へ向かいました。「竹林の小屋」は吟行部員のI氏の趣味のお部屋で 部会員たちは手作りのホットサンドや他部員の協力のおにぎりをランチでごちそうになり(会費は払いました)なごやかな句会となりました。 (MT)
会員代表句
*すきま陽に頬撫でられて朝寝覚め 白流子
*湯の中の指先白し余寒あり たけみつ
*春耕に金剛山颪を鋤き込んで ゆき雄
*よべの雨しずく一つの余寒かな みえこ
*草動き土やはらかし雨水けふ 豊年
*雪だるま溶けてパーツは所在なけ 可笑流
*鶯や瀬音かき消す谷渡り 流以
*春節の縁起良き文字飾る窓 ふじ乃
*朝寝して選挙結末きれぎれに 楠子
*リビングに漂う余寒妻の留守 万未知
*降機して大阪沁みる余寒かな 佐都
*鳥来る余寒の池に光る羽 さんご
*奈良町の庚申猿に余寒なほ 行行子
*フリースの襟たてしのぐ余寒かな 宗孝
2月当日句
特選
*龍のごと庭這ふ古木うららけし ゆき雄
入選
*春めくや辰巳をにらむくくり猿 万未知
吟行部会 1月活動報告
1月とは思えないまさに「冬晴」の暖かい一日でした。堺が誇る三国丘高校、泉陽高校の発祥の地でもあり、大寺さんの通称で親しまれている開口神社を参拝し、山之口商店街を通り抜け、さかい利晶の杜へと向かいました。館内の「南海庵」で、簡単な茶の湯体験(椅子に座っての立礼茶席)で美味しいお菓子とお抹茶をいただきました。その後、バスで中百舌鳥へ移動し、産業振興センターで句会をしました。(S.A)
会員代表句
・穂高岳雪を纏いて宙蒼し 白流子
・日脚伸ぶ帰宅の空も薄明かり 尚文
・療養の友に差し入れ日脚伸ぶ たけみつ
・患いの部屋の畳目日脚伸ぶ 洋々志
・日脚伸ぶ空の藍色濃かりけり まさこ
・宝恵籠に金の烏帽子の皓歯かな ゆき雄
・日脚伸ぶ今日で仕上げと編みいそぐ みえこ
・霜溶けて流るる屋根の青見せし 豊年
・餅花の歌遠き日の母の声 都史子
・降る雪に異国の生徒窓辺へと ふじ乃
・餅花やことぶき歌舞伎松竹座 楠子
・初夢と寿ぐほどのこともなし 万未知
・日脚伸ぶ土手に並んだ影二つ 佐都
・初夢の途中のこむら返りかな 行行子
・ひとひらになりて気を惹く冬の薔薇 さんご
当日句
特選
・井戸残す利休生地の冬日和 白流子
入選
・濃きお茶にあの時よぎる阪神忌 ゆき雄
・すつくと立つ晶子の庭の黄千両 都史子
・冬晴に利休を思い立礼茶 万未知
吟行部会 12月活動報告
12月とも思えない暖かな一日でした。吟行は長居植物園、皆さん園内で当日句の句材をさがして散策です。冬季で花は少なかったですが薔薇が見ごろできれいでした。昼食後にヤンマースタジアムにある長居ユースホステルで会場を借りて句会でした。(M.S)
会員の12月度代表句
凍て風に間垣震える能登の道 白流子
枯葉踏み道なき道を探しけり 尚文
寒鴉向かい風にもたじろがず たけみつ
日本海拉致半世紀虎落笛 洋〃子
夕陽浴び真紅に映ゆる実南天 まさこ
角打ちの隅に一句やおでん酒 ゆき雄
昨夜の雨滴とばして寒鴉 みえこ
大根の迷ふこと無しおでんかな 豊年
鈍色の空の侘しさ寒鴉鳴く 河笑流
踏み込めば落葉の下に道ありき 流以
給食のあの味恋し関東炊き 宗孝
軽口をたたき叩かれ芋煮会 都史子。
命継ぐすべ数多あり冬ごもり 楠子
道半ば言いつつもはや歳の暮れ 万未知
寒鴉けふはひとりの夕餉かな 佐都
妻の愚痴うなずきながら剥く蜜柑 行行子
新雪に轍際立つ飛騨路かな さんご
当日句
特選
蒼天に白を極めて返り花 ゆき雄
入選
冬の空メタセコイアが突きぬけり たけみつ
(反省会の注目句。 みかん剥く「つるぎ」車窓にF15 さんご)
吟行部会の11月活動報告
高取町は、西国霊場の一つ花の寺としても知られる壷阪寺やくすりのまち、日本三大山城の高取城で知られる。(高取城は来年の大河ドラマの主人公羽柴秀長ゆかり)今回は近鉄壺阪山駅を起点に城下町から高取城址へ向かう土佐街道を散策。武家屋敷や当地生まれの俳人阿波野青畝ゆかりの生家や句碑を訪ね歩いた。天候にも恵まれ充実した吟行となった。(土佐の名は、奈良県内各地に残る旧国名と同じく、6世紀頃に大和王権によって国造り労役に駆り出された地方の民が故郷に帰れずにやむを得ず当地に定住した名残。)(H)
会員の11月度代表句
[兼題]秋(の)燈、文化祭、菊人形、御堂筋
骨折の癒ゆる妻立ちおでん煮る 白流子
朝寒し着替え悩んで床の中 尚文
薄紅葉媼集いて喜寿の宴 たけみつ
角切りの鹿追う勢子の赤法被 洋々志
立冬の御堂に伎芸天女像 まさこ
しぐるるや芭蕉碑ぬれて御堂筋 みえこ
菊人形色香溢るる勇姿かな 豊年
「桜守」逝く桜紅葉落つ 河笑流
香を纏い目を澄まされし菊人形 流以
母の着し一張羅解く秋燈下 都史子
木造の小さき灯台神の旅 ふじ乃
秋の灯のともらぬ巨大病院跡 楠子
御堂筋歩道のアートも秋思かな 万未知
捨てられて菊人形の一括り 行行子
秋燈を浴びて嵐山浮かび立つ さんご
当日優秀句
小春日に映えし高取なまこ壁 河笑流(佃)
薬草の鄙の街道冬ぬくし ふじ乃(藤原)
吟行部会10月活動報告
吟行部会 10月活動報告
今回は堺ボランティア協会 谷崎さん 永田さん のガイドで環濠エリア、大浜公園、能楽会館を吟行しました。歩き始めた途端に雨、堺事件発生の地 付近から雨は止み旧堺港へ、北側の工場壁面利用の巨大南蛮船壁画を対岸の旧堺燈台より眺め、堺の「黄金の日」の時代へと想像が膨らみました。その後、大浜公園相撲場を見て能楽会館へ。館主 大沢徳平氏より能舞台の仕組みなどを解説頂いた後、皆順番に足袋に履き替え、舞台に上がり床板の感触を確かめたり、面をつけて摺り足で歩く体験をしました。午後からはフェニーチェ堺研修室にて句会を和やかに進行できました。(S.T)
会員代表句
・手が伸びる輝き誇る秋刀魚かな 白流子
・庭草にまみれて芒咲きにけり 尚文
・秋の雨読書も飽きてひとり酒 たけみつ
・三陸の海の色濃し秋刀魚の目 ゆき雄
・新蕎麦に列なす暖簾素通りす みえこ
・山麓の青屋根濡るる秋の雨 豊年
・秋雨に蜘蛛の巣雫湛えおり 可笑流
・新蕎麦や亭主の手元乱れなく 流以
・柿の葉を照り返しをり夜半の月 都史子
・祭りには欠かせぬ義母のさいら寿司 楠子
・日の入りや刈田の向こう遠き峰 万未知
・ぴっぴっぴ刈田拡げるコンバイン 佐都
・天平の屋根より落つる秋の雨 行行子
・刈田から風にのりたる青い香よ さんご
・あちこちに小蛙おどる刈田かな 宗孝
当日句
特選
・灯台を労いつつむ秋時雨 白流子
入選
・海見やる助左衛門に秋の雨 万未知
・爽籟の館守りし翁面 宗孝
・能舞台面摺り足に秋惜しむ 都史子
吟行部会 9月活動報告
残暑を危惧し吟行を少なくして、秋の彼岸入りの日に写経体験会の企画をしました。髙野住職のお話、声を合わせての般若心経の読誦、写経の順で始まりました。さすが吟行部会の皆様、写経が始まるや静寂につつまれ、一心に取り組まれました。出来上がった順に住職にお渡しし、印を頂きお焼香をしました。持ち帰る方、お寺でのお焚き上げを望まれる方も般若心経を手に記念写真を撮りました。(M.N)
会員代表句
- 今日もまた他愛なく過ぎいわし雲 (白流子)
- いわし雲雲のアートにはまりけり (尚文)
- 老いらくの道を照らすかカンナ燃ゆ (たけみつ)
- 秋気澄む父の残せし謡本 (まさこ)
- 松籟の高野三山秋彼岸 (ゆき雄)
- 窓辺には揺るがぬ赤のカンナかな (豊年)
- 飛火野に喧騒さけて寝鹿かな (みえこ)
- 人目引く緋色妖しや花カンナ (河笑流)
- 時忘れ羽まで碧き蜻蛉追う (流以)
- 青北風(あおきた)に白帆の滑る明石の門(と) (都史子)
- 「明日発つ」と母には言えず花カンナ (ふじ乃)
- カンナ咲く幼き日々の通学路 (楠子)
- 渋滞の正体見たり鹿の列 (万未知)
- 一頭の鹿と目が合う屋久の森 (佐都)
- 春日野の牡鹿に夕陽あたりけり (行行子)
- 秋彼岸杜の風舞う父母の墓 (さんご)
- もくもくの透けて涼よぶうろこ雲 (宗孝)
当日句
特選
入選
- 居住まいをただす写経や秋彼岸 (ゆき雄)
- 澄む秋や色即是空我も亦 (ふじ乃)
吟行部会 5月活動報告
日は梅雨を思わせる雨空。時に風速5mほどの風が吹く荒天でした。お目当ての白鷺公園花菖蒲園は「開花はまだ」で、広い花菖蒲園にわずか3~4輪開花しているのみ。写真は「開花したらこんなですよ・・・」と堺市HPから昨年6月上旬写真を借用しました。白鷺公園は5月下旬~6月中旬の花菖蒲、6月下旬~8月上旬の蓮の花の名所で、白鷺駅から僅か5分の近さ。会員の皆様、ぜひ時期に立ち寄られることをお勧めします。(無料駐車場あり)
出雲大社大阪分祀は地元で「初芝さん」と呼ばれて親しまれている大社です。(神社概要はhttps://www.izumotaisya-oosakabunshi.com/)近場でありながら初参詣の方が多く、皆さんその壮大さにビックリでした。(I.K)
会員代表句
- 若夏の星は降る降る八重山(やいま)の夜 (白流子)
- 卯の花や父母を抱きて墓じまい (たけみつ)
- 近江路や代田の人に手を振りし (まさこ)
- 放棄田の中に二枚の代田かな (ゆき雄)
- 麦の穂や束百円の季節買う (みえこ)
- 一枚が蝦(えび)等の遊ふ代田かな (豊年)
- 学び舎の窓が額縁青楓 (可笑流)
- 若夏や石垣巡る風ざわわ (流以)
- 三日月の影を揺らせる代田かな (都史子)
- 山椒魚闇にぬらりと太古より (ふじ乃)
- 到来の筍の皮獣めく (楠子)
- 流れゆく代田ばかりの車窓かな (万未知)
- 若夏や礎(いしじ)に探すおじいの名 (佐都)
- 次々とSL映す代田かな (行行子)
- 山道の行く手に竹の子顔を出し (さんご)
- 姫皮に今年の味はこれ一番 (宗孝)
当日句
特選
入選
- 荒梅雨になほ輝きて金の鵬(とり) (ゆき雄)
- 雨風や丸めて凌ぐ蓮浮葉 (万未知)
(堺市HP白鷺公園花菖蒲開花状況より借用)