大阪シニア自然カレッジ

19期生 4月22日講座報告

開催2026年 4月 22日 (水) 晴れ時々曇り
講座名植物入門(草本)
講師木村 進先生(大阪自然保護協会理事、タンポポ調査・西日本実行委事務局長)
場所堺市立栂文化会館、西原公園

 今日の講師は、タンポポ調査・研究を50年にわたり続けられている、元高校の生物教師をされていた木村先生です。【午前】は、5年ごとに実施される調査の11回目「タンポポ調査・大阪2025年」を中心に植物入門の講義を受けました。タンポポの種類の見分け方や生き残るための知恵、長年のタンポポ調査の始まりから経過、目的・意義など丁寧に分かりやすく説明していただきました。講座生からなぜ外来種のセイヨウタンポポが生育域を広げているのかという質問があり、答えとして繁殖方法に違いがあるとのこと。在来種のカンサイタンポポの受粉には昆虫の手助けが必要で、里山など自然の多いところでは育つが、セイヨウタンポポは受粉なしの無融合生殖で種ができ、都市化したところでも増えることができるとのことです。なるほど、合点しました!! またタンポポの雑種の出現にも驚きでした。その判別には花粉を調べたり、DNAを調べての鑑定も行っているそうです。今回の調査で、一時減少していた外来種が再び増えている結果については先生も予想していなかったとのことで「再開発の影響なのか」と考察されています。
 先生の熱い想い、活動の広がり、研究の素晴らしさに感銘をうけ、植物の命の営みへの興味・関心が深まりました。

【午後】は野外観察で、先生お手製の「春~初夏の野草ミニ図鑑(大阪近郊の市街地用)」を持って、栂文化会館の周りから西原公園へ。先生に促され、五感をフル稼働し植物の世界に入り込んでいきました。会館周りはセイヨウタンポポが多く、その中で赤紫色の種をヒントにアカミタンポポの綿毛探しをしました。そのほか、シロツメグサ、ヒメジョオンとハルジオン、カラスノエンドウやエドヒガンの葉、ハルガヤ、チガヤの若い穂など、目・耳・鼻・口・手をいっぱい働かせ草花を観察しました。西原公園へ入ると緑が多く、池の周りや自然の草地には、ピークは過ぎていましたが、裏返した花には、外片がくっついているカンサイタンポポが多いことが確認できました。豊かで充実した2時間。約30種類の植物観察を通して身近な草花の見方が変わりました。これから、タンポポの花を見つけたら、裏返して確かめてみたくなると思います。(M/Y)

タンポポクイズ3 → タンポポに近い植物はレタスでした。へえ!
木村先生の「白い綿毛ボール」見事!美しい‼
木村先生お手製のミニ植物図鑑を 持って野外観察へ。栂文化会館の 周りから図鑑やルーペが大活躍。  もう夢中!!
 
ハルガヤの葉を揉むと桜餅の香り!後ろのオオシマザクラは、桜餅に使われる葉で、どちらもクマリン成分を含むために桜餅!。
シロツメグサは昔、輸入時の緩衝材として日本へ。ヒメジョオンとハルジオンは葉の付き方・茎の中身で見分ける。カラスノエンドウやエドヒガンは葉の根元にある蜜腺の蜜でアリにボディーガードをさせる!
大阪には在来種のカンサイタンポポ、シロバナタンポポ、外来種の セイヨウタンポポ、アカミタンポポの4種類があり、種の色や大きさが違う。
外来種のセイヨウタンポポは、   外片が内片から離れている。        (横向きや下向き)
在来種のカンサイタンポポは
外片が上向き、内片にくっつく