大阪シニア自然カレッジ

19期生講座報告

19期生 5月20日講座報告

開催2026年 5月 20日 (水) 曇り時々晴れ
講座名鳥類入門
講師寺田 浩先生(元日本野鳥の会 大阪支部)
場所堺市立新金岡公民館、大泉緑地

 今日は栂を初めて離れ、大泉緑地に向い野鳥入門講座です。講師は元日本野鳥の会の寺尾先生にお願いし、「鳥の特徴」の講義から始まりました。鳥は日本には約600種、大阪で100種以上を観察することができます。鳥は翼があって飛ぶことができ、卵を産み、骨格は軽くくちばしがあることがその特徴です。鳥類を見分ける「こつ」としては、大きさ、体型、嘴・尾・翼の形、色・模様、姿勢・動作、歩き方、飛び方、鳴き声などがあることを学びました。その特徴(嘴、腹の色)から名前がついているものもあり、それぞれの鳥にも、雄雌や親子で色が違う(羽が生え替わる)種があるとのこと。鳴き声では警戒時(地鳴き)、繁殖期(さえずり)があり、昔から「特許許可局、法法華経、お菊二十四、長兵衛・忠兵衛・長忠兵衛、仏法僧」などと言われている鳴き声を実際の録音と聞き比べ、みんな過去の人の耳に納得したり、首をかしげたりしていました。移動や渡りをする鳥などの説明を受け、最後に望遠鏡の使い方、図鑑の紹介を受け午前中は終了しました。

 午後は大泉緑地に移動し、大泉池の中央休憩所から始まります。望遠鏡の使い方などを実際に教えてもらいながら、島や空の鳥の観察に挑戦です。先生に用意してもらった望遠鏡で子育て中のサギなどはたやすく見ることができましたが、今までの植物とは異なり、空を飛び、池に潜る鳥たちの素早さに望遠鏡が追いつかず苦戦します。時期の面から見ることができる鳥は少なめでしたが、池の島にはカワウ、アオサギやコサギなどたくさんの鳥を見ることができました。その後、羊広場方面でシジュウカラやカラスの巣、頭泉池に向いながら、コゲラの穴、ダイサギ、オシドリ、鳴き声をたよりにオオヨシキリなどを見ることができました。雨の予報でしたが、天気は最後まで崩れず、鳥類への興味も衰えずに講座は無事終了しました。みなさんの日頃の行いのおかげですかね?これから自宅で鳥の鳴き声が聞こえたら、「どんな鳥かな」と調べてみましょうか。

座学の様子:身近な鳥の見分け方や名前の付け方
雌雄で色違いの鳥、その他大泉緑地で観られる鳥たちと幸せの青い鳥(座学)
 緑地公園内での観察風景
 集合写真
 本日観ることができた鳥たちの一部とその痕跡

※今日出会えた鳥たちは全部で下記の22種類でした。

オシドリ、カルガモ、キジバト、オオバン、カイツブリ、カワウ、ゴイサギ、アオサギ、ダイサギ、 コサギ、コゲラ(声のみ)、チョウゲンボウ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、シジュウカラ、   ヒヨドリ、ツバメ、オオヨシキリ、メジロ(声のみ)、ムクドリ、スズメ、カワラバト

19期生 5月13日講座報告

開催2026年 5月 13日 (水) 曇り時々晴れ
講座名植物入門(木本)
講師出原 茂樹先生(堺植物同好会)
場所堺市立栂文化会館、西原公園

 今日は前回の草本に続き、元高校で生物を教えられていた出原先生による、木本植物についての講義です。午前の座学は、標高(温度)差・降雨量差別の植物の生態系(バイオーム)を日本・大阪に当てはめての説明で始まりました。途中先生が若かりし頃、亜熱帯雨林が育つ父島と奄美大島で行った調査の苦労話(笑い話?)を交えながら、南大阪のバイオームについて、照葉樹林を中心とし、山間部では夏緑樹林、南部に暖地性植物、八尾周辺に花卉植物があることを学びました。草地から樹林に至る遷移には三百年以上かかることや、近年の害虫による松枯れ、ナラ枯れ、サクラ被害などの話もありました。最後に、西原公園には絶滅危惧種が2種あることと、午後の見学に役立つクイズを出され、みんな熱心に調べ、質問しながら答え合わせに挑みました。

クイズ:

十両はヤブコウジ、千両はセンリョウ、万両はマンリョウ。では、一両は?百両は?

ウナギの蒲焼で使用する備長炭(びんちょうたん)の原木となる木は?

触れるとかぶれる樹木は何と何の木?

お墓に供える墓花に使用する木は

一本の木でも、葉の位置によって、その形が変化している木は

秋になり落葉すると、その落ち葉から甘い「みたらし団子」のような匂いのする木は?

本来は九州で自生している植物で、環境省による絶滅危惧種に指定されている木は?

午後の西原公園での観察会では、「西原公園で観察される樹木」の資料を片手に座学で学んだ陽樹・陰樹、コナラからアラカシへの遷移、見慣れた樹木の特徴や綺麗な花・実、見慣れない樹木の名前と特徴などを丁寧に教えていただきました。最後に絶滅危惧種の2種も目にして、公園内の多くの自然に触れることができました。暑さが徐々に厳しくなってきている中、自然の中を歩くことで、樹木の学びに加え、森林浴をしながら五感で感じ、変化も観ることができたと思いました。本講座での多くの樹木の名前はとても覚えきれませんが、一つくらいは頑張りましょう。

座学の様子(バイオームについて)
座学:大阪のバイオーム
西原公園での観察会
座学:遷移・害虫による被害・西原公園の絶滅危惧種
西原公園の樹木①
 西原公園の樹木②

クイズの答え

一両はツルアリドウシ、百両はカラタチバナ

ウバメガシ

ヤマハゼ・ヤマウルシ

ヒサカキ

カクレミノ

カツラ

ハナガガシ

19期生 4月22日講座報告

開催2026年 4月 22日 (水) 晴れ時々曇り
講座名植物入門(草本)
講師木村 進先生(大阪自然保護協会理事、タンポポ調査・西日本実行委事務局長)
場所堺市立栂文化会館、西原公園

 今日の講師は、タンポポ調査・研究を50年にわたり続けられている、元高校の生物教師をされていた木村先生です。【午前】は、5年ごとに実施される調査の11回目「タンポポ調査・大阪2025年」を中心に植物入門の講義を受けました。タンポポの種類の見分け方や生き残るための知恵、長年のタンポポ調査の始まりから経過、目的・意義など丁寧に分かりやすく説明していただきました。講座生からなぜ外来種のセイヨウタンポポが生育域を広げているのかという質問があり、答えとして繁殖方法に違いがあるとのこと。在来種のカンサイタンポポの受粉には昆虫の手助けが必要で、里山など自然の多いところでは育つが、セイヨウタンポポは受粉なしの無融合生殖で種ができ、都市化したところでも増えることができるとのことです。なるほど、合点しました!! またタンポポの雑種の出現にも驚きでした。その判別には花粉を調べたり、DNAを調べての鑑定も行っているそうです。今回の調査で、一時減少していた外来種が再び増えている結果については先生も予想していなかったとのことで「再開発の影響なのか」と考察されています。
 先生の熱い想い、活動の広がり、研究の素晴らしさに感銘をうけ、植物の命の営みへの興味・関心が深まりました。

【午後】は野外観察で、先生お手製の「春~初夏の野草ミニ図鑑(大阪近郊の市街地用)」を持って、栂文化会館の周りから西原公園へ。先生に促され、五感をフル稼働し植物の世界に入り込んでいきました。会館周りはセイヨウタンポポが多く、その中で赤紫色の種をヒントにアカミタンポポの綿毛探しをしました。そのほか、シロツメグサ、ヒメジョオンとハルジオン、カラスノエンドウやエドヒガンの葉、ハルガヤ、チガヤの若い穂など、目・耳・鼻・口・手をいっぱい働かせ草花を観察しました。西原公園へ入ると緑が多く、池の周りや自然の草地には、ピークは過ぎていましたが、裏返した花には、外片がくっついているカンサイタンポポが多いことが確認できました。豊かで充実した2時間。約30種類の植物観察を通して身近な草花の見方が変わりました。これから、タンポポの花を見つけたら、裏返して確かめてみたくなると思います。(M/Y)

タンポポクイズ3 → タンポポに近い植物はレタスでした。へえ!
木村先生の「白い綿毛ボール」見事!美しい‼
木村先生お手製のミニ植物図鑑を 持って野外観察へ。栂文化会館の 周りから図鑑やルーペが大活躍。  もう夢中!!
 
ハルガヤの葉を揉むと桜餅の香り!後ろのオオシマザクラは、桜餅に使われる葉で、どちらもクマリン成分を含むために桜餅!。
シロツメグサは昔、輸入時の緩衝材として日本へ。ヒメジョオンとハルジオンは葉の付き方・茎の中身で見分ける。カラスノエンドウやエドヒガンは葉の根元にある蜜腺の蜜でアリにボディーガードをさせる!
大阪には在来種のカンサイタンポポ、シロバナタンポポ、外来種の セイヨウタンポポ、アカミタンポポの4種類があり、種の色や大きさが違う。
外来種のセイヨウタンポポは、   外片が内片から離れている。        (横向きや下向き)
在来種のカンサイタンポポは
外片が上向き、内片にくっつく

19期生 4月15日講座報告

開催2026年 4月 15日 (水) 雲のち雨    
講座名自然の見方と観察
講師田中広樹【大阪自然環境保全協会 代表理事・副会長】
場所堺市立栂文化会館 

 いよいよ19期 1回目の講座が、今日から1名増えて26名にて始まります。今日のテーマは「自然の見方と観察」で、1期生(2005年)から講師をしていただいている田中広樹先生の講座です。海遊館で働かれ、環境保全にも明るい先生から、どんな「自然の見方」を学べるか? 初めての講座に期待が広がります。

 まずは資料を参考に、「観察」とは?を考えました。五感を用い、変化に着目し、いろんな視点で観ながら、全体のつながり・生命や一生も考え見ていくこと、と学びました。その後、観察会に移りますが、どんな自然を観察できるでしょうか。

 会館まわりの植え込みのウバメガシの葉(形・色)、道ばたの黄色の花(コメツブツメクサ)では花びらの数やその付き方、カラスノエンドウでは葉の付き方・枚数、豆やツル状の枝先などを手に取りながら観察しました。去年まで樹木があった桜の切り株や光合成(生産者は植物のみ)の話、イチョウの雄花と雌花、イヌシデ、モミジの花、楠の落ち葉からダニ部屋・樟脳の匂いなど、様々な植物・生命を観察しました。みんな新たな発見、知らなかったことの多さを感じながら午前は終了しました。

 午後は雨が降り出す中、戻ったら「植物たちを集めて自分なりの料理を作る」という課題を持って出発です。アラカシ(ドングリ)から始まり、キュウリ草、ヨモギ、ヤエムグラ(ひっつきむし)などを見て話を聞き、花・枝、落ち葉、コケ等の「食材」を採集しながら観察しました。途中、30秒を頭で計るゲームを通じて、気持ちの持ち方で周囲への配慮に差ができることを学びました。

 部屋に戻ると、各自「自分なりの料理」の作成です。様々な個性ある作品を作り、お互いに見比べました。作品を通じ、先生からこれからの講座での自然観察に生かすため、①自分なりの見方を身につける、②見つけたことを人に話す、③出かけて身の回りの自然を楽しむ、ことができるようになることに期待を述べられました。さあ、次回の講座から生かせるかな?(Y/M)

 座学中 観察とは?
 身の回りの草花の観察 小さな草花にもいろんな形が
イチョウの観察 雌花が見つけにくい
モミジの観察 枝先に花が
楠の落ち葉にダニ部屋!
アラカシ(ドングリ) 若葉は色が薄く、足下には若木が…育ちやすい
 みなさんが作った個性ある料理 撮し漏れた人はゴメンナサイ

19期生 4月 8日講座報告

開催2026年 4月 8日 (水)  晴      
講座名開講式・ガイダンス
講師シニアカレッジ 理事・スタッフ
場所堺市立栂文化会館 

 満開は少し過ぎましたが、桜咲く中19期生の講座開講式を迎えました。みなさん、講座への期待に胸を膨らませ、数十年ぶりの入学式に多少の不安を持ちながら栂文化会館に集合。19期の講座生全25名のうち、欠席2名、遅れての参加2名の21名で開講式スタートとなりました。

 名札用の名前シートをとり着席、配付資料を確認していると開講式が始まり、相原代表の挨拶が始まりました。カレッジの歴史と概要では、コロナ期の苦労や現在200名を超える会員からなる部会運営状況などの話がありました。これからの講座では座学とフィールド実習が半分ずつあり、無理なく楽しみながら自然や環境保全について学んでほしいこと、そしてカレッジへの参加への感謝と、積極的な学びへの期待を述べられました。その後、理事・スタッフ紹介、運営のルール、今後のスケジュール等の説明がありました。

 午後からは自己紹介で、申し込みのきっかけやカレッジに期待すること、自分の趣味、アピールポイントなどお互いの話しに熱心に聞き入り、緊張が徐々に笑いや和みに変っていきました。引き続き、3班に分かれて班長・副班長を決め、相談をしながら班ごとのグループラインを作成しました。班ごとに密な連絡をしながら運営していきましょう。

 最後に写真撮影を行い開講式は終了、来週からの講座に向けて準備ができました。あっという間に過ぎていく2年間の講座、みんなで楽しく学んでいきましょう。(Y/M)

桜咲く栂文化会館
 桜咲く栂文化会館
 相原代表の挨拶
  各班で班長・副班長を決め、グループラインを作る話し合い
 集合写真 開講式も終了し、来週から19期の講座が始まります!