| 開催 | 2026年7月 8日(水) 晴 |
| 講座名 | 大阪湾の魚 |
| 講師 | 柏尾 翔 先生(きしわだ自然資料館学芸員) 渡邊 克典 先生(きしわだ自然資料館アドバイザー) |
| 場所 | きしわだ自然資料館 (岸和田市) |
今回は「きしわだ自然資料館」へ行き、講義・実習・見学の多彩な講座を行った。
最初は「大阪湾の生き物から見る環境と生物多様性」という講義を柏尾講師から受けた。大きなテーマのため何かに焦点を当てて話したいとして、なんと『ウミウシ』が取り上げられた。6月にウミウシ観察を体験したので、偶然に驚いた。「イズミヨツマタミノウミウシ」など次々と紹介されるウミウシは「イズミ・・・」という名前のものが多い。
ウミウシ研究は1890年に大阪湾で始まり、日本で発見されたウミウシ約1300種だが、150種は大阪湾で見つかったとのこと。それで「イズミ」と付くのが多いのかと納得。大阪湾は人口護岸、砂浜・干潟、岩礁、深いところという多様な環境のためウミウシ類の多様性が見られるとのこと。最後に最近捕獲したという「アオミノウミウシ」という美しい(?)・かわいい(?)姿を観察した。カツオノエボシという猛毒をもつクラゲを食し、その毒を外敵から身を守るため身体に取り込むとの説明があった。自然界はなんと不思議なことが多いことか‼
午後からは渡邊講師の指導で「チリメンモンスター」という実習をした。「チリメン」とか「シラス」という商品名で売られているカタクチイワシの稚魚を捕る時に、海面の上の方に浮遊している小さな生き物が網に掛かる。どんな生き物がいるかを調べると生態系が分かるとのこと。精製していない前のチリメンに含まれる小さな生き物の種類の説明を受け、資料(材料)を配られ、カタクチイワシ以外の生き物を取り出した。それらを「魚のなかま」「エビ・イカのなかま」「タコ・イカのなかま」「その他」に分かれた台紙に貼り付けて、出来上がり。海の中の生き物の多様性を知ることができた。
館内の見学会も行った。1階の展示室には里山・河川・海(大阪湾)・ウミウシなど岸和田市近郊の生き物を見ることが出来た。2階の展示室は最近「種」が特定された「プログナソドン」(モサザウルスの一種)の展示が充実していた。この恐竜は岸和田市蕎原(そぶら)で見つかったもので、説明に力が入っていた。3階は多数の動物のはく製が展示されている。巨大なホッキョクグマ・ヒグマ、里山のイノシシ・シカ、多くの野鳥等々。これらの展示物は岸和田市に住む個人からの寄贈とのこと。自然保護の必要性を訴える資料として資料館として大切に保存している、との説明を受けた。多くのことを学んだ講座であった。 (M.A)


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