大阪シニア自然カレッジ

18期生講座報告

18期生 7月 1日 講座報告

開催2026年7月 1日(水) 曇りのち雨   
講座名薬用植物観察
講師施設担当者
場所山科植物資料館(京都市山科区) 

 本日は、京都市山科区にある日本新薬山科植物資料館にて「薬用植物観察」の講座が行われました。同館は1934年、回虫駆除剤サントニンを含有するミブヨモギの「山科試験農場」としてスタートし、国産の回虫駆除剤開発に成功した歴史を持ちます。現在は、植物を原料とする医薬品や機能性食品素材をはじめ、世界各地から収集された3,000種を超える薬用・有用植物が栽培されています。
 午前の座学では、医薬品の原料となったミブヨモギ、アカメガシワ、ウラジロガシ、マロニエについて詳しい解説をしていただきました。また、近年同社が手がけている機能性食品(サプリメント)の原料であるマンゴスチン、ガルシニア、バコパなどの説明もあり、午後からの観察に向けて期待が高まりました。

 昼食後は3班に分かれ、見本園での観察を行いました。一般的な植物園とは異なり、実際に手で触れ、香りを嗅ぎ、口に含んで味を確認できる点が同館の大きな魅力です。ミブヨモギの葉を指で揉んで香りを確かめたり、ステビアの葉と甘草の木の皮の甘さを比べたりしたほか、亜麻布(リネン)の原料となるアマの茎の繊維を確認するなど、五感を使った楽しい観察となりました。最後に訪れた温室では、サプリメント原料のマンゴスチンやガルシニアに加え、カカオの花やキソウテンガイの雌花といった珍しい植物も観察することができました。
 あいにく小雨の降る屋外での観察となりましたが、実際の植物を前に詳しい解説を伺うことで、薬をより身近に感じられる充実した一日となりました。 (Y・S)

座学風景
栽培されているミブヨモギです。
アマの茎の細い繊維。紡いで亜麻糸➔織ってリネン
紅花と藍。どちらも染料として使われています。
小さなカカオの蕾と花。実の中の種からチョコレートが出来ます。
キソウテンガイの雌花が一つだけ残っていました。バニラの実はインゲン豆に良く似ています。

18期生 6月24日 講座報告

開催2026年6月24日(水) 雨    
講座名シダ類の植物観察
講師山住 一郎先生 (近畿植物同好会 会長)
場所ファインプラザ大阪・光明池緑地(堺市南区) 

 今日は普段馴染みが薄いシダ類の講座である。
「シダ(羊歯)」と言ったらどんなシダが浮かびますか?「ワラビ」「ゼンマイ」「クサソテツ(コゴミ)」「ウラジロ」「コシダ」などですが、日本には約700種類以上有るそうです。特徴は種子を作らずに胞子で増え、根・茎・葉の区別があり維管束(水分や養分を運ぶための管)を持っている点です。
 はい前置きはここまでとして、講座は雨を避けようと野外でのシダ観察からスタートしたのですが、思惑が外れて雨中の観察となった。しかし先生の熱のこもった説明と、濡れた鮮やかな緑の葉の表や裏の胞子を見てシダへの関心度が少しアップ。

 昼からの講義では説明付きの写真資料を使って解説を聞いて、それから見本のシダでそれぞれのシダの特徴を確かめました。葉の裏の胞子を拡大して観察するのは新しい世界が広がります。今日はベニシダ・トウゴクシダ・サイゴクベニシダ・エンシュウベニシダ・オオイタチシダ・ヤマイタチシダ・コシダ・ウラジロ・イノモトソウ・オオバイノモトソウ・クマワラビなど約15種のシダを解説頂いたが理解するのは難しかった。シダは雑種が出来るので専門家でも識別に苦戦するそうです。

「シダを知るには最初から図鑑で調べるよりは、まず何回もシダをよく観察し目を肥やして自分なりの鑑定力をつけるのが大事です」と先生からのアドバイスです。

まずは散策の途中などでシダを見つけたら観察することから始めましょう。(T・O)

 講座風景 雨に負けずにシダ観察
エンシュウベニシダの表・裏 シダとカタツムリ ノキシノブ
コシダはどれかな!
サイゴクベニシダは分かりますか?

18期生 6月17日 講座報告

開催2026年6月17日(水) うす曇り    
講座名ウミウシの観察
講師 田中 広樹 先生(大阪自然環境保全協会 代表理事)
場所 城ケ崎海岸(和歌山市加太)

 今日はウミウシ観察です。南海加太線加太駅で、おなじみの田中講師と合流し、観察場所の城ケ崎海岸に向かった。40分弱歩き、到着。きれいな東屋に座り、青い海、友ヶ島、淡路島の景色を見ると、歩き疲れも解消した。
 田中講師の、「城ケ崎はウミウシ観察に最も適した場所。ここへ電車で来れる皆さんは恵まれています。」の説明に受講生の期待は膨らむ。さらに、潮が引き始めた海岸(岩場)を見ながら、「潮だまりの石をひっくり返して、よく眺めるとウミウシがいます。一人50個の石を見ると、一匹は見つかります。目標は『アオウミウシ』を見つけること!アカエラミノウミウシも見つかります。」の説明にテンションが上がってきた。
 いざ出発。急な階段を下りて岩場へ。荷物を置き、容器を持って、足場の悪い中を潮だまりに行き、石をひっくり返し眺める。「チッチャイのが動いてる!」「これがオカダウミウシです!2mm程度ですが大人です。ゴカイを食べます」の説明。次々と「ここにもいる!」と続く。講師より「オカダウミウシがこんなに沢山見れるのは、非常に珍しい事、ウミウシ研究者も羨ましがります」、との説明が続いた。
 続いて、「これがアカエラミノウミウシです」と1cm程の生き物の説明があった。これも次々と見つかり、歓声があがる。

昼食を終えた頃にはさらに潮が引き潮だまりが広がった。大き目の潮だまりにタコが泳いでいるのを発見。恐る恐る捕まえ、皆で観察の後、放った。
 「青いものが見つかった」との声に、皆で集合。「これがアオウミウシです」の説明に大歓声。しばらくすると「ここにもいます」の声に、さらに大歓声。さすが海の宝石!きれい!
目標達成を潮に、採取したウミウシを大き目の容器へ移し、説明があった。
 成果は7種類、約30匹だった。(写真参照)

 100回以上のウミウシ観察会を行っている田中講師の指導で、快適な観察日和にも恵まれ、楽しい観察会が体験できた。帰りは足取りも軽く、加太駅に戻った。(M.A)

大阪湾を見ながらの講義です
潮だまりで石をひっくり返します
捕まえられたタコです
アオウミウシ(実物はもっと鮮やかな青色です)
アオウミウシ(3㎝程度)2匹、黒いのはクロシタナシウミウシ
オカダウミウシ(2㎜程度の大きさ)
観察会の成果です
アカエラミノウミウシの姿が分かります

18期生 6月10日 講座報告

開催2026年6月10日(水) 快晴    
講座名深泥池と植物園
講師竹門康弘 先生(大阪公立大学国際基幹教育機構 客員研究員)
  京都府立植物園協力会 ガイド2名
場所深泥池(京都市北区)・京都府立植物園(京都市左京区)

 午前中は、京都市北区にある「深泥池(みぞろがいけ)」を訪れました。 地下鉄北山駅から徒歩10分ほどの場所にあるこの池は、暖温帯に位置しながらも、低層湿原(熱帯・暖温帯で発達しやすい)と高層湿原(寒冷地で発達しやすい)の両方の特徴を併せ持つ、世界でも極めて珍しい湿原です。その学術的価値の高さから、日本では唯一「生物群集」として国の天然記念物に指定されています。
 池に到着すると、水面は見事なジュンサイの葉に覆われており、その先にはハリミズゴケが堆積してできた「浮島」が姿を現しました。最も厚い場所では1メートル以上にもなるというこの浮島には、最近では5頭の鹿が夜を過ごしているという驚きのエピソードも伺いました。
 流入河川がないため、水質は酸性・貧栄養に保たれており、それゆえにモウセンゴケやタヌキモといった食虫植物が多く自生しています。また、キイトトンボやチョウトンボ、コシアキトンボなどが飛び交う中、先生から「日本一小さいハッチョウトンボもその辺にいるよ!」と声をかけていただき、身近にある貴重な動植物の豊かさを肌で実感するひとときとなりました。

午後は、北山駅近くにある「京都府立植物園」へと移動しました。 1924年(大正13年)に開園した日本最古の公立植物園であるこちらでは、2名のガイドさんに案内をしていただきました。
 今回は「観覧温室」を中心に解説をお願いし、普段はお目にかかれない、見たことも聞いたこともないような世界各地の珍しい植物をたくさん観察することができました。 ラフレシア: 世界最大の花 ・ホヤ・インペリアリス: まるで陶器のような質感の花 ・ダイマチク(大真竹): 世界最大の竹 ・キソウテンガイ(奇想天外): 生涯に2枚しか葉を出さない奇妙な植物 ・メコノプシス・ベトニキフォリア: 美しい青いケシの花 等。
 ガイドさんの解説に耳を傾けながら、約1時間たっぷりと色彩豊かな花の世界に浸ることができました。
 初夏の爽やかな気候にも恵まれ、行く先々で新しい発見と出会いがある素晴らしい一日となりました。(S.Y)

深泥池に到着。池の緑と空の青がとても綺麗だ。
オオバナイトタヌキモは外来種なので見つけると廃棄します。
木道を歩いて池の奥に。
温室の屋根の上のモニュメントは鳳凰だそうです。
珍しい青色の花。今年は沢山咲きました
キソウテンガイの雌花と雄花

18期生 5月 27日~28日講座報告

開催2026年5月27日(水)~28日(木)曇     
講座名芦生の森一泊研修
講師芦生の森ツアーガイド(3名)
場所美山かやぶき里・芦生の森(京都府南丹市)

 今回は18期生の初の一泊研修で美山かやぶき里と原生的な自然が残る芦生の森をガイド付きツアーで京都大学芦生研究林の自然を体験しました。
 天気予報では予定の2日間とも傘マークが付いており、「雨は降るな!」と念じながら集合場所からマイクロバスに乗り込み美山かやぶき里へ出発。車中は初の一泊研修で気分が高まって賑やかな会話で皆さん盛り上がっていましたね。

 日本を代表する茅葺の集落で、かやぶき屋根の39棟の民家が立ち並ぶかやぶきの里を各自思い思いに散策。今回は原生林近くにある山奥の宿「芦生山の家」にお世話になりました。宿での楽しみはやっぱり夕食でしょう。「地鶏のすき焼き」を食べ、ビールや山の家から提供のナナカマド酒・梅酒などを飲みながらワイワイガヤガヤと食事を楽しんだ後は部屋で全員参加の親睦会を行い疲れ知らずの一日でした。

「植物学を学ぶものは、一度は芦生演習林を見るべし」と言われている芦生の森は位置・地質・気温・降水量・気候区分などで植物の種類が多く人手の入ってない原生的な森林です。2日目はツアーガイドの案内で上谷コースを自然の素晴らしさを体感しながら由良川源頭を目ざして4kmのトレッキング。
 杉の密度が高く森が黒々と見える長治谷保存林。木地師が暮らしていた野田畑湿原。野田畑から始まる25回の川渡り。クマハギの跡の木や伏状更新しているアシウスギモリアオガエルの産卵池やオニグルミの林。ブナの大木とトチの巨木に点々と横たわる倒木。モンドリ谷を過ぎて道幅がグッと狭くなって由良川の源頭に到着。そしてその奥の登り道の先に杉尾峠。若狭湾が見えたかな?迎えのバスまでもう一息。

 ヤブデマリ・ヤマボウシ・バイケイソウ・エンレイソウ・ギンリョウソウ・ホウノキアシウテンナンショウ・ツルアジサイ・デワノタツナミソウ・トチの花・モリアオガエルの卵塊などetc.運よくアカショウビンの声が聴けたが姿までは残念。
 皆さんはもっとたくさんの種類を確認されたと思います。素敵な芦生の森の自然を体験して自然の大切さを再認識しました。機会があれば別の季節に訪ねてみたいですね。

念じたお陰か?家に帰りつくまで雨はナシだった。(T・O)

笑顔で集合写真だよ!
日本のかやぶき集落
各自で散策を楽しむ
いろんな樹木を勉強できる
トチの花とギンリョウソウに観察風景
夕食はやっぱりたのしいね
全員集合何時までやる?

18期生 5月 20日講座報告

開催2026年5月20日(水) 晴、時々曇り      
講座名浜辺の植物観察
講師木村 進 先生(大阪自然環境保全協会 理事)
場所せんなん里海公園(泉南市 淡輪~箱作駅間)

 南海本線淡輪駅に集合し、強くなり始めた陽射しの中を、木村講師の案内で「せんなん里海公園」に向かった。住宅地を抜けた公園の入り口には見上げるようなダンチクの群生が見えた。イネ科の大きな植物だ。カクレミノ、ヒメユズリハ、トベラ、シャリンバイ、タマシダ、オニヤブソテツ、海岸に多い植物の説明があった。準備して頂いた植物の写真集・地図に沿っての説明で分かりやすい。海岸に生える木は乾燥に強いので街路樹や公園に使われるそうだ。

 海が見えてくると、波の浸食によって削られた海食崖を見た。崖は備長炭の材料のウバメガシに覆われている。普通の木は土壌の少ない崖には育たないそうだ。崖下にはツワブキ、ヒトツバ、ムクノキ、エノキ、マサキなどを観察。身近にみられるツワブキは海岸の植物で乾燥に強いので公園にも広がっていると聞き、植物の強さを知った。足元の砂地にはニワゼキショウ・オオニワゼキショウ・セッカニワゼキショウ、イワダレソウ、キキョウソウなどのかわいい花が目を楽しませてくれた。

 海沿いの砂浜に行くと、コマツヨイグサの黄色い花、ハマボウフウの白い花、コウボウムギ、テリハノイバラ、ハマヒルガオ、ハマゴウという砂浜特有の植物を見た。絶滅危惧種も多く、貴重な砂浜だ。ここは人口の砂浜だが、波で運ばれてきた種が自生したとのこと。海岸に特有な植物の種は水に浮くものが多いとの説明を受けた。寄生植物のアメリカネナシカズラという不思議な植物を見た。他の植物に巻き付き養分をとって育つそうだ。しかし、寄生先の植物は枯らさないとのこと。植物の生存戦略は多種多様だ。
 次に満ち潮になると海水で満たされる海性湿地に行った。湿った砂浜にハマサジ、ホソバハマアカザを観察した。いずれも絶滅危惧種だ。離れた窪地で白い花のハマボッスが見れた。

 昼食後、海岸に流れ込む川の河口部で阪南市の天然記念物のヒトモトススキを観察した。その後、きれいな箱作海岸に行った。大きなハマウド、食べられるオカヒジキ・ツルナ、ダイコンではないハマダイコン、ハマヒルガオが砂浜にあった。砂浜に流れ着いたアマモを観察し、この海岸が数少ないアマモ(海中で育つ草)の自生地と知った。

最後に波で洗われた砂浜で気持ちよく深呼吸をして、今日の講座を終えた。(M・A)

大きなダンチクの群生
崖の上に根を延ばすウバメガシ
砂浜植物の観察
左上から時計回りにハマヒルガオ・ハマボッス・ハマボウフウ・コウボウムギ
上:ツルナ左:ハマウド 右:オカヒジキ
アメリカンネナシカズラ(採取)左の植物の葉から栄養を取る
左:ハマサジ 右:ホソバハマアカザ.
気持ちの良い浜辺です

18期生 5月 13日講座報告

開催2026年5月13日(水) 晴れのち曇り      
講座名38億年生きている
講師施設担当者
場所あくあぴあ芥川 ・JT生命誌研究館 (高槻市)

 あくあぴあ芥川は高槻駅からバスで15分、芥川沿いにある可愛い博物館だ。建物の玄関は四階で展望スペースになっている。そこから、らせん階段を降りてフロアーごとに見学が出来るように出来ている。
先ずは施設担当者から全体の説明を受けて、展示室見学が始まった。2階には芥川に生息する魚たちの水槽がいっぱい!その中に托卵する魚「ムギツク」と、托卵されているだろう「ドンコ」の説明を受けて、魚にも托卵という繁殖戦略をとる魚がいることに驚いた。1階には昆虫・哺乳類・鳥等が展示されていて、中でも鳥の剥製の数は関西一だそうだ。大きな猛禽類から小さなエナガまで、目の高さでじっくり観察出来るのが嬉しい。
その後自由見学、昼食を終えてJT生命誌研究館に移動した。

 JT生命誌研究館では4班に分かれ、それぞれ館内ガイドの方に説明を受けた。少人数の班なので質問もしやすく、ガイドの丁寧な解説に興味が膨らんでいった。生命誌の階段を一段一億年と数えながら上り生命の進化を確認したり、食草園では蝶の種類によって産卵する植物が決まっている事を確認したりして、楽しくて時間を忘れてしまった。少し待ち時間に1階に戻ってアイドルの肺魚ちゃんに会う。普段は底の移動だけだが40分おきに水面上に口を開けて肺呼吸をするそうだ。仲間の一人が近づくと立ち上がる動きをする。呼吸するかと見ていると止めて沈む、残念。呼吸とは違って近づく人に興味があったのかな?

 今ある自然を大切に、子供達にも優しい博物館。生命の歴史を読み解き美しく表現されている研究館。
楽しい一日を有り難うございました。     (Y・S)

見晴らしの良い展望台!
小さなムギツクは大きなドンコが産卵した場所に紛れて托卵するそうだ。
猛禽類の剥製がいっぱい。目の前で観察出来ます。
二重らせん階段の1階は地球誕生4階は現在です。
キャベツが好きなモンシロチョウの蛹と柑橘類が好きなナミアゲハの幼虫。種ごとに食べる植物が決まっています。
いつもは底にいる肺魚なのに、立ち上がって顔をみているようだね!

18期生 4月 22日講座報告

開催2026年4月22日(水) 晴れ時々曇り      
講座名野鳥観察①
講師上村 賢先生・大門 聖先生(日本野鳥の会 大阪支部)
場所流谷八幡神社(河内長野市)

 今日は岩湧山の北東に位置する美しい棚田や里山の原風景が残る流谷を野鳥観察しながらハイキングも楽しむ講座です。
 最初にスタート地点の天見駅の駅舎の防犯カメラの上に泥と唾液を混ぜ合わせて巣作り最中のツバメがお出迎えしてくれました。外にはツバメとイワツバメが飛び交っており出発前に先生の解説を聞いてツバメとイワツバメを見分けられるようになった。
 ツバメは尾羽が長く、腰が黒く巣は民家の軒先に作る。イワツバメは尾羽が短く、腰が白く、巣は橋げたやビルに作るなど違いがあります。
 流谷八幡神社までの間にイソヒヨドリ、キジバトの観察、飛行姿のアオサギ、カワウ、上空にはサシバ、クマタカ(高くて我々には判別が困難)、姿を見ることは出来なかったが春の鳥のウグイスの鳴き声を聞きながら春の里山を歩きました。

 昼食場所の流谷八幡神社は京都の石清水八幡宮の別院で毎年1月初旬に大杉(勧請杉)と川をはさんだ柿の木に長さ60mの注連縄を作り「縄掛神事」しめ縄掛けが行われる。境内には樹齢400年を超えるイチョウの大木があり大阪府の天然記念物に指定されています。余談ですがこのイチョウは雌木で大きな銀杏を目当てに来られる方もおられるとか。

 午後はセンダイムシクイの鳴き声聞きからスタート。先生からチヨチヨビーの鳴き声が「焼酎一杯グィー」と聞こえませんかと言われましたが皆さんどうでした。
 天見駅から千早口駅まででは姿を見る機会は少なかったが、普段することが無い耳を澄まして鳴き声を聞くことで鳥を知る機会になった。コゲラやアオゲラのドラミングも聞けたよ。今日のお二人の先生は姿を見て、鳴き声を聞いて、飛形を見てすぐ鳥の名前が出て驚き感心しました。お陰様で野鳥観察を楽しみ、観察視野の広げ方を勉強出来ました。【軒下のツバメの巣の写真の解説:元は全部ツバメの巣でしたが、コシアカツバメが自分たちの巣に改造しさらに右から3番目はスズメが改造しています】
  (T・O)

上からツバメの巣作り  イソヒヨドリ(オス)  軒下のツバメの巣
イチョウ、クスノキに神社の歴史を感じる
野鳥観察へ出発準備OK
野鳥も名残の八重桜も楽しんだよ

18期生 4月 15日講座報告

開催2026年4月15日(水) 曇り、午後雨      
講座名信太の森の自然観察
講師田丸 八郎 先生(NPO法人信太の森FANクラブ 理事長)
場所惣ヶ池湿地・信太の森ふるさと館(和泉市)

 本日は曇り空の中、JR北信太駅に集合し、「信太の森ふるさと館」向かった。「ふるさと館」では田丸講師と相談し、午前中に屋外の観察会、午後に座学とし、早速「惣ヶ池」に向かって出発した。途中、「惣ヶ池遺跡」の碑がある「惣ヶ池公園」では、この地帯は「信太千塚古墳」があり、古い時代からの言い伝えが残されていること、「信太山」という山は無く、一帯の呼び名であることなどの説明があった。

 平安時代に作られた人工池「惣ヶ池」に着くと、アケビの花、カラスノエンドウ・スズメノエンドウ・カスマグサ、この地帯が洪積台地であることを示すヒメウズ、古くは海岸地帯であったことを示すウバメガシなどの説明があった。エノキ、ムク、コナラなどの雑木林を抜けると「惣ヶ池湿地」着いた。
 「惣ヶ池湿地」は、1998年頃から整備された大阪府下唯一の湿地、貴重な動植物が生息する、都市に近い湿地、などの説明があった。新しく造られた木道から、絶滅危惧種のコバナノワレモコウを観察した。周辺ではゼンマイ、山ツツジ、スミレなどを観察した。圧巻は湿地から少し上がった斜面に群生する山ツツジ。自生しているツツジ林の下草を刈るなど保護活動をしていると話された。整備中の「信太山丘陵里山自然公園」の木造の管理棟を見学し、「ふるさと館」へ戻った。

 午後の座学では、午前中に歩いた「信太山丘陵」の地形、そこで営まれてきた古代からの歴史、丘陵・湿地の自然保護活動の経緯など熱い説明を聞いた。里山自然公園に認定されても、その自然を守るためには多大な人の力が必要なことを理解した。また、里山自然公園の実現にはまだ道半ばであるが、若い人の参画の機運もあるとの説明に、希望を感じた。続いて紹介された「惣ヶ池湿地」の春・夏・秋・冬のスライドは「きれい!」「かわいい!」と楽しんだ。 
 講座を終え、帰り際に「ふるさと館」の職員さんにサクラソウの苗をプレゼントされ、田丸講師、職員さん感謝しながら会場を後にした。  (M.A)

惣ヶ池湿地(惣ヶ池の上流に位置する) 木道からコバナノワレモコウを観察(花は秋とのこと)
左上:アケビの花 右上:新緑のコナラの林は気持ちが良い 右下:満開の山ツツジを観察 左下:お目当ては紫色のスミレ
ウグイスの巣がありました(今は空き家)
この一帯は「ツツジの丘」と呼ばれる
絶滅危惧種のサギソウ(夏) 花が咲いたコバナノワレモコウ(夏〜秋)

18期生 4月 1日講座報告

開催2026年 4月 1日 (水)  雨      
講座名ネイチャーフォト入門
講師阿倉 薫 先生
場所ラブリーホール(河内長野市)

 ネイチャーフォトとはカメラを用いて自然を撮影した物で、今日はカメラの仕組みやマクロ撮影の方法などを学びます。一般的には一眼レフカメラにマクロレンズを用いますが、最近はスマホカメラの性能が向上して一万画素以上の物もあるそうです。
 先ずは先生の歴代カメラの紹介から今お使いのカメラまでを見せて頂き、撮影時の手作り小道具などの映像を交えながら講義は始まりました。映像ではアケボノソウの蜜腺に止まるアリの姿や、卵を抱いているエサキモンキツノカメムシなどの接写写真が可愛くて、また小さな粘菌の写真や動画での粘菌の変形体が移動している姿に驚きました。
 最初の実習は、持参したカメラやスマホを使って10円玉や千円札の細部を写す練習です。レンズの前にルーペを付けて写すのですが、最近のスマホは10倍どころか30倍ズームの物もありルーペ無しでも簡単に細部の写真が撮れていました。凄い!

 午後からの屋外での観察は雨のため中止になったので、外から採ってきた草花を対象に接写やマクロ撮影の撮影会です。先生には一人一人丁寧に指導して頂き、中には持参したカメラの使い方の質問をする光景も見られました。
 その後は先生のお宝動画鑑賞会です。交尾中のビロードハマキ、クビアカツヤカミキリの戦い、など普段見られない映像がいっぱい!
 レンズを通しての小さな虫たちの世界。私達も撮れるかも?頑張りましょう! (Y・S)

座学風景
上:ツノホコリを食べるカタツムリ 下:粘菌の変形体
上:クビアカツヤカミキリの戦い 
左下:卵を抱いているエサキモンキツノカメムシ 
右下:交尾中のビロードハマキ・雄の中に雌が入っている
撮影会風景