18期生9月24日講座報告
「磯の生物観察」講座は例年岬町の豊国崎で生き物採集を行っていたが禁止になったので長松海岸での生物観察となった。
座学は人の手が加えられた海岸が多くを占めて自然海岸が少なくなった大阪湾の現状や環境の変化による影響と磯で観察をする時のポイント、注意点、生息している生き物の種類などをスライドを使っての説明で分かりやすい講義でした。
午後は潮溜まり、岩礁、波打ち際などで、お喋りをしながら探す人、ジッと海中の生き物を探す人、せっせと石をひっくり返して探す人、それぞれのスタイルで磯の生物採集を楽しんだ。採集した生物を海藻と動物に分けてさらに動物を節足動物、軟体動物などに分けて山田先生から同定や個々の生き物の特徴を講義して頂いた。
カメノテ
節足動物でエビやカニと同様の甲殻類である。潮が満ちてくると殻の頂きからつる脚(黒色)を出してプランクトンを食べる。岩礁に付着後は移動できない。
ヒザラガイ
軟体動物で多板類 背面に一列に並んだ8枚の殻を持っている。歯舌が発達しており磁鉄鉱で出来た歯を持っている。この歯は磁石に着くそうです。
今日はそれぞれの実物を見ることが出来たがクラゲやウニ、ヒトデが採集出来なくてチョット残念!でもさほど暑くなく、潮風に吹かれて磯遊び?が出来ました。
(T.O)
座学と採集風景
ヒザラガイの表面と裏面の口と触手状突起
カメノテと蔓脚
珍しいイッカクガニ
18期生9月17日講座報告
昨年に引き続き本講座を高校・大学の地学・物理の先生で気象予報士の實本先生にお願いした。大気の中の水蒸気の状態変化、太陽からもたらされる無償のエネルギーの地球規模での収支、それらにより地球規模で大気の循環が発生し、気象変動を引き起こすことを学んだ。講義は難しく質問も多くあったが、講座の最後の世界気象機構で定めている「十種雲形」の説明で、講義が身近に感じた。
午後は暑い屋外で観察会を行った。ハンディな計測器で気温は34~35℃、風力は0.4~3m/秒であった。青空に浮かぶ雲は雨をもたらさない(好天)積雲と知った。また、「虹をつくろう」実験では霧吹きで霧を出し、霧を多く集めると虹を見ることができ、大納得。
部屋に戻り、気象現象に関する実験を行った。最初に「霧発生」の実験。ペットボトルにフィズキーパーという栓を付け、空気を目いっぱい詰め込み、栓を開放するとボトル内が真っ白に。これが霧(雲)ができる原理。次に「浮沈子」の実験。ペットボトルの中に浮かんだ「魚型のしょうゆ入れ」が沈んだり、また浮かび上がったり。手品のような実験に大興奮。最後は、「二酸化炭素の溶解」の実験。温水・常温水・冷水を半分ほど入れたペットボトルに炭酸ガスを充填し、ペットボトルを振ると3つのペットボトルの変形に大きな差が出来た。変形が大きいほど炭酸ガスが水に吸収されている。温水は炭酸ガスの吸収が少ない、これが地球温暖化の1つの要因とのこと。これらの実験はすべて百均とホームセンターで手に入るもので出来るのがすごい。
講義は難しかったが、実験はおもしろく、充実した講座でした。(M.A)
講座風景
実験③左より、温水・常温水・冷水 変形が大きい程、ガスが水に吸収されている
実験①ペットボトルの中に霧(雲)が出来ました
雲は好天「積雲」
ハンディ計測器で35℃ 今日も猛暑日
虹が出来ました わかるかな
実験②ペットボトルの中に魚型しょうゆ入れが浮かんでいます
アラ!不思議 ペットボトルを握ると魚が沈みます
18期生7月30日講座報告
今日は夏休み中の泉北高校にお邪魔して校内にあるビオトープについての講義と顕微鏡によるプランクトンの観察です。酷暑が続いており先生から「野外学習は短時間にして教室での講義をメインにしましょう」との話に皆「よかった!」
「ビオトープ」とは「bio(生命)」と「topos(場所)」の合成語で「多様な動植物の生息空間」を意味します。ここ泉北高校のビオトープは2006年10月に完成後木村先生やサイエンス部の皆さんが長年継続して採取した各種のデーターは貴重な資料となっています。
ワンポイント:穂先に茶色のソーセージみたいな花穂を付けるガマはガマ穂(雌花の集り)から出ている雄花が接しているがヒメガマは雄花が離れています。
生態系において生態ピラミッドの下層を構成しているプランクトンや生物の分類体系の講義の後は顕微鏡での観察である。用意して頂いた観察材料を顕微鏡で見ると裸眼では見えないちょっとしたミクロの世界へ。オオカナダモ、アオミドロ、ボルボックスなどの藻類、ミドリムシ、心拍が見えるミジンコ、芝生や土壌に生育しているイシクラゲなどの観察を時間も忘れて楽しみました。ワンポイント:菌類(キノコ・カビ)のDNAは動物に近いそうですよ。お疲れ様でした。(T.O)
上:ビオトープの観察風景
下:校内で育てている植物の説明
ミクロの世界を覗く
小さな生き物に夢中です。
ガガブタの花
オオカナダモの花
18期生7月23日講座報告
今回は移動式天文台を展開する那須香大阪天文台の中島台長による天体の講座です。
まずは太陽の話。昔習ったことだが、きれいな映像と上手な語りで改めて太陽のすごさを知る。強大なフレアの発生で2017年9月6日にGPSに誤差が発生したこと、2012年の日食のことなどの話題もあった。次は月の話。月の満ち欠けの映像による解説は分かりやすい。十六夜月、立待月、居待月など月を楽しむ文化の紹介もおもしろい。
星の話は惑星から始まった。「水金地火木土天海」と習った惑星のそれぞれの特徴を聞き多様な姿を知った。星座の部では、星座は国際天文学連合で88の星座が決まっている、全ての星はどれかの星座に属していると聞き驚いた。北斗七星、夏の大三角形、冬の大三角形などは「アステリズム」と呼ばれ、星を観察する時の目印になる、ということを知った。
アステリズムと星座と特徴のある星の映像での春・夏・秋・冬の星空の説明は分かりやすく、ユーモアもあり楽しめた。日本は夜が明るく星を眺める場所が少なくなっているが、星が見える所で、講座の中で作った「星座早見盤」を持って星座観察をしたいと思った。
最後は、宇宙旅行を体験しましょう!と、宇宙空間を飛んでいるような映像を紹介していただいた。幻想的な映像に見とれると共に、パソコンでここまできれいな編集ができることに感心した講座であった。
休憩時間に、持参された「反射望遠鏡」で窓からの景色を見れたのも良い体験となった。(M.A)
太陽の構造がわかりやすい
このような星座を考えた人は偉い
上は夏の大三角形、下は冬の大三角形(アステリズム)
日本では星が見えない?(夜の地球)
星座早見盤の説明
星座早見盤製作中
18期生7月9日講座報告
初めての地質観察の講義は、私選ジオパーク「汐ノ宮・石川・嶽山」の紹介から始まった。ジオパークとは、地球の成り立ちや自然を楽しみながら、その地域ならではの文化や歴史、人々の暮らしを体験できる場所。今日は汐ノ宮、石川での観察で何が分かるのかを、資料を見ながら説明を受けた。大阪南部の地形や地質、河川によって作られた地形(河成段丘)、河原の礫の観察で上流の地質が分かるなどを学び、午後のフィールドワークに期待が膨らむ。
午後は酷暑になる予報の為、嶽山は中止して、汐ノ宮・石川での観察になる。まずは河原に降りて礫の観察。拾った石を先生に鑑定して頂くのだが、石が熱くてまるでカイロのようだ。又、珍しい石だと思ったのが鉱滓(コウサイ・溶鉱炉などでの作業で生じる不純物)だと分かりがっかりする人も。それでも花崗岩、安山岩、砂岩、泥岩、礫岩、チャートなどを手にしてしっかり観察だ。次は中洲に渡り、柱状節理の安山岩を触ったり座ったりして感触を確かめる。割れて転がっている安山岩をハンマーで割り、中に有るかんらん石や輝石などをルーペで観察した。水面を見ると、所々炭酸ガスの泡が上がっている。かつては「汐ノ宮温泉」と呼ばれる施設があったらしい。しかし、河原は日陰がほとんど無くて暑さの限界を感じ、場所を大きな日陰が有る公園に移動した。此処で差し入れのアイスキャンディーを食べやっと一息つく。小休止の後、河成段丘の観察のため坂を上る予定だったが酷暑なので中止にした。公園からの眺めを観ながら段丘の解説を受け、今日の講座は終了した。(Y.S)
1500万年前の溶岩(柱状節理)
大きな日陰で小休止!
ハンマーで割って観察。これは、かんらん石?輝石?
いろいろな石。名前分かるかな?
18期生7月2日講座報告
緑化入門の緑(みどり)色は安心・安定の色であるので緑の観葉植物を飾ることで明るい雰囲気となり心が安らぐ効果が有ります。そこで今回は観葉植物を植える鉢をひと工夫してカラーサンドを使ってお好みの色や模様で飾りました。
井上先生から作る観葉植物の特徴や完成後の注意事項を聞いた後、スタート。10種類以上のカラーサンドからどの色を使って、どんな模様を描こうかな?色の組合せを楽しむ人、模様に工夫を凝らす人、それぞれがオリジナル作品を完成して満足、満足!この後は植物を枯らさずに長く楽しみましょう。
後半は中嶌先生による樹木や剪定の基本の講義と緑化センターの草本、木本を観察した。見慣れた植物でも改めて解説を聞くと気づきが有りますね。
ちなみに三大紅葉樹は「ニシキギ」「スズランノキ」「ニッサボク」で鮮やかな紅葉が特徴の落葉樹です。では今日はこれで終わります。また来週!(T.O)
テーブルNo.1の皆さんの作品
テーブルNo.2の皆さんの作品
テーブルNo.3の皆さんの作品
テーブルNo.4の皆さんの作品
テーブルNo.5の皆さんの作品
初夏を代表する花木のヤマボウシ
大きな葉は食べ物を包んだり焼いたりに使うホオノキ
18期生6月18日講座報告
今回は最高気温36℃の猛暑日となりました。汗をかきながら2回目となる「堺自然ふれあいの森」に集合しました。講師の緒方先生から、涼しい教室でふれあいの森の概要をの説明を受け、涼しい時に屋外へ出ました。足のある人間には、足のないヘビは気持ち悪い、足の多いムカデも気持ち悪い、とユーモアのある講義が始まりました。建物の日陰では、ヘビは変温動物のため体が熱くなると日陰で過ごし、冷えると日なたで過ごす、森のシリブカガシの木の下では、ドングリを食べにアカネズミが来るとそれを食べるためにヘビが来るなど生態の説明を学びました。そこから水田に行き、生き物を探しました。草の上にトカゲ(多分ニホントカゲ)がいたり、水田の中にオタマジャクシを見つけたり、飛び跳ねるカエルを捕まえたりしました。
水槽に入れたカエルを前に、これはヌマガエル、この近辺の水田のカエルはほとんどこれとのこと。大きい方がメス、小さい方がオス、オスはメスに抱きつき排卵を促し、それに精子を掛けて子孫を残すなどの説明を受けました。
午後からの講義はクーラーが壊れるというハプニングが起こり、急遽椅子をもって一階のピロティに移動。これが功を奏し、涼しい風が吹く屋外講義となりました。この近辺で見られる両生類、爬虫類の種類、その生態の特徴をクイズ形式で学びました。講義中、二ホンマムシの子供(標本)、ヒバカリの子供(実物)を見せられ、恐る恐る観察しました。そして、1.5m大のアオダイショウの登場。緒方先生に首を捕まえられ腕に巻き付いた姿で登場しました。体をなでながら歓声が上がりました。
「相手を知ると怖くなくなる」との先生の言葉を聞いて、講座を終えました。
*ヒバカリ:名前の由来は、このヘビに咬まれると毒のため「その日ばかりの命」であるから来ているが、実は無毒である。
*アオダイショウ:毒を持っていないが、咬まれたら傷口を消毒するなどの適切な処置が必要です。(M.A)
カエルを追いかける。捕りました。
捕らえたカエルを見ながら日陰での講義
ヒバカリの子供
アオダイショウ。よく見るとかわいいでしょ!
ヌマガエル。右のカエルには白い「背中線」がある(珍しい)
左は午前の屋内での講義。右は午後のピロティでの講義。風が吹き抜け、自然の中で動物達とのふれあいができた。
18期生6月4日講座報告
今日は大阪府と奈良県にまたがる金剛山(1,125m)での植物観察です。土井先生からの資料を手にまずはバス停周辺の花やツボミや実を付けた木々の観察からスタート。「クマシデの果穂」夏までは緑色をしているが秋に熟すと茶色になる。「クリのムシコブ」クリタマバチの幼虫が芽に寄生してムシコブを作る。「アブラチャンの実」油分が豊富で生木でもよく燃える。「ヤマグワの実」山桑の果実は最初は白っぽく次第に赤や紫、そして黒へと熟していく。「ガマズミの実」初めは渋みと酸味が強いが冬が近づくと甘くなる。「ウワバミソウ」アクやクセが無く様々な料理に使える山菜です。「フタバアオイ」家紋の葵紋のモデル。葉はハート形。「コウライテンナンショウ」別名マムシグサ。幼株はすべて雄株で大きく成長したものが雌株になる。などなど資料の観察種一覧74種のうち60種ほど観察が出来ました。
数多くの植物の解説をして頂き記憶容量がオーバー気味となりました。でもタゴガエルの鳴き声や小さな体のミソサザイの大きな鳴き声、それに渓流の水音を聞きながら、木漏れ日のさす林道を歩き、とてもリフレッシュした一日となりました。(T.O)
左上から時計回りにヤマグワの実・クリのムシコブ・クマシデの果穂・アブラチャンの実
左上から時計回りにガマズミの実・コウライテンナンショウ・ウワバミソウ・フタバアオイ
林道で森林浴と観察です
ヒノキの林の中に大きなトチノキが1本
18期生5月28日講座報告
今回は南海本線「二色浜駅」に集合、講師の山田先生と合流し、旧紀州街道を通り近木川(コギガワ)に到着。先生の案内でフェンスの横をすり抜け、堤防をよじ登り、恐る恐る斜面をすべり降り、川面近くで集合。まるで冒険ごっこのようなスタート。日陰で先生からカニ釣り要領の説明を受け、釣り道具を準備して、意外にも水のないヨシ原に向います。ヨシ原のカニの巣穴の前にエサを置くとカニが出てきてハサミでエサを掴みます。このタイミングでゆっくりエサを巣穴から離しカニが完全に出てきたら、糸を引き上げます。やった~!釣れた~!の声。わ~!逃げられた~!の声。大歓声で釣り上げたカニは20数匹。先生の説明が始まり、甲羅の模様で「これはハマガニ」「これはアシハラガニ」、裏返して細長いふんどしはオス、幅広ふんどしはメスなど。その後カニは川に戻されました。
午後は干潮の前浜で干潟の生物探し。約1時間、砂を掘ったり、石をはがしたり、網で掬ったりで、たくさん集まりました。ケフサイソガ二。イソガ二、多様な模様のヒライソガニ、たてに歩くマメコブシガニ、食べられるモクズガニ。貝類ではアサリ、大きなアカニシ、マツバガイなど。魚ではミミズハゼなど。怪しげなヒモイカリナマコ、アメフラシ(ウミウシ)、大きなヤドカリのコブヨコバサミなど。先生の説明を楽しく聞きました。
この日は暑からず寒からず。昼食は高速道路の日陰で気持ちの良い海風に吹かれ、リフレッシュできた講座となりました。
カニ釣り カニの探そう探そう
巣穴から出てきたカニ。釣れるかな?
河口のカニ釣りの成果です
干潟を探索。何がいるかな?
A:アカニシ・アサリ B:マメコブシガニC:ヒモイカリナマコD:タテジマイソギンチャクE:アメフラシF:コブヨコバサミ