大阪シニア自然カレッジ

マップ作り部会

マップ作り部会 10月活動報告

開催日2025年10月27日(月) 晴れ
場所松尾寺境内、松尾寺公園(和泉市)
参加人数17名

 今年はとても暑い夏でしたが、やっと秋の気配の漂う一日となりました。 Fさんがテイカカヅラのさや(長い毛をつけた種が入っている)を持って来て下さり観察した後、春日大社へ。

 ホウノキは剪定され、キンラン、イチヤクソウ、ムヨウラン何もなく、先月コクランのあった場所に向かうとテイカカヅラのさやを見つけ、コクランはそのままで、赤い実をつけたツルアリドオシ、葉っぱに生えた粘菌のようなキノコなど色々なキノコを発見。そして、松尾寺のほうへ戻り、ハナミズキの赤い実を見て、カリンの実を眺め、ヤマボウシの実を探しましたが、黒い食べれそうにない実が一個あるだけでした。気を取り直し、進みます。前回満開だったクズはさやをつけていて、皆さんそれぞれいろいろ観察します。ノシランはまだ青い実はつけていなくて、休憩所に行くと、コブシの集合果が裂け赤い実がでていて、お昼にしてるとNさんが紫アケビを見つけてきてくださいました。

 昼からはアケビのある場所へ行くのは断念して、タラノキの実を見て松尾寺へむかいましたが、草は刈られていて寂しい状態でした。そこから頑張って、ツワブキやユリを見て、松尾寺への階段を上っていきました。皆さまご苦労様でした。(H.M)

マップ作り部会 9月活動報告

開催日2025年9月22日(月) 晴れ
場所松尾寺境内、松尾寺公園(和泉市)
参加人数12名

爽やかな日で、暑くなく過ごしやすい一日でした。今回から15期生1名が参加してくれることになりました。いつもと違うところへ寄り道をして、花の咲いていないコクランを見に行く途中、ガンクビソウそして、テングタケ、コゲチャイロガワリ、イグチの仲間(食べてる人あり)などキノコがいろいろあり、キノコに詳しい方がいて楽しい寄り道になりました。松尾寺境内に、5月に満開だったヤマボウシの実を探しましたが、数個しか見つかりませんでした。境内を出て階段を降りてヌスビトハギ、アレチヌスビトハギの見分け方の話、そして葛の花、キツネノマゴ、キンミズヒキを見てモミジ谷へ。ノシランは花が少し枯れ気味で残念でした。ノブドウ、サルトリイバラの実、アカメガシワの花、コブシの実を観察しながら休憩所へ行き昼食です。

午後はツルボ、ヌルデ、タラノキの花、クサギの花、カラムシ、タカサブロウ、ワルナスビの実、エノキグサなど観察しながら駐車場へ戻って来ました。爽やかな日で、充実した一日となりました。(H.M)

マップ作り部会 5月活動報告

開催日2025年5月26日(月) 曇り
場所松尾寺境内、松尾寺公園(和泉市)
参加人数14名

暑くなく爽やかな一日でした。まずは春日大社へ、とその前に駐車場でソヨゴの花を見つけ観察が始まり、そして、春日大社へ。キンランは種をつけて、イチヤクソウは蕾をつけてました。サジガンクビソウの蕾、コナスビの花を見つつ少し行くとテイカズラの花。松尾寺の方へ行くと、ヤマボウシが大きな花を咲かせていて、前回横にキンランが咲いていた階段を下りて広がる道は、前は一面のオオジシバリでしたが、ノアザミが咲いていました。もう少し先にはユウゲショウの花、ヒメコウゾの花、ナナミノキの花、コクランの葉、甘いヤブヘビイチゴの実があり、食べるときには中にアリがいることがあるので気を付けるようにと教えてもらいました。

モミジ谷にはまだノシランの実が残っていてガンピの花が咲いていて、昼休憩のため休憩所へ向かいました。昼食後、スイカズラの花、ヤマハゼの花を見つつ、駐車場の方へ。ウワミズザクラの実を見て来年の3月は楽しみといいながら、立派なツノホコリを見つけ、前回は雨で行けなかった松尾寺の階段の所まで行き、階段を登り、大きなモミジの木々を見て秋のマップ作り部会も楽しみになりました。とても綺麗なスジベニコケガがいたり、いろいろな蝶、毛虫がいたりと盛り沢山の一日でした。(H.M)

マップ作り部会 4月活動報告

開催日2025年4月28日(月) 曇りのち雨
場所松尾寺境内、松尾寺公園(和泉市)
参加人数16名

天気予報で、午後から雨ということにもかかわらず、16名も集まってくれました。 今回から16期生2名が加わりました。熱心で知識も豊富な方々です。 まずは、春日大社の境内から。すぐに、つぼみの状態ですがキンランが見つかりました。そして、イチヤクソウも。よく見ると、あちらこちらにあり、とても葉の柔らかなホオノキもありました。 そして、春日大社を出て松尾寺境内を通り、段差のある階段をおりていくのですが、途中にキンランが咲いてました。 その先には、セイヨウタンポポの道が広がっていて、見渡すとヤマフジが咲き誇り、左手にはタカノツメがつぼみをつけてました。 そして、モミジ谷へ。紫の実がついたノシラン、ノアザミ、ムラサキケマン、アメリカフーロを観察して、公園の休憩所へ行き昼食です。賑やかで楽しい時間を過ごしました。

残念なことに、雨が降ってきて駐車場まで歩いて解散となりました。それでも、ヒナギキョウ、コメツブツメクサ、ニワゼキショウ、オオニワゼキショウ、ブタナ、ウマノアシガタ、カマツカ、ヘラオオバコ、スミレなど雨の中観察しました。 不慣れで知識もない世話人を皆さんが助けてくれ、助言してくれたおかげで、無事に終わることが出来ました。ありがとうございました。(H.M)

マップ作り部会 3月活動報告

開催日2025年3月25日(火)
場所堺自然ふれあいの森
参加人数11名

2024年度最後の部会は先週とは打って変わって暖かな春の日となった。森の館前の広場は縁取っていた背の高いトキワススキが綺麗に刈り取られて見通しがよくなっていた。下の草はらに向かうと早速見付けて下さったのはツクシ(土筆)。シダ植物のスギナに付いて出て来るので「付く子」から名前が付いたとか。咲いていたのはオオイヌノフグリ。花は色鮮やかで大きく茎もしっかりしている。ナズナやハコベも生き生きと美しい。小さなヒメオドリコソウは触るとフワフワだ。濃い紅色のスイバの根生葉(基部は矢じり型)が眼を引く。ピンク色のホトケノザ、筒状のままで花の開かないノボロギク(野襤褸菊)、オランダミミナグサ、スズメノカタビラ(雀の帷子・イネ科)、スズメノテッポウ(イネ科)、スズメノヤリ(イグサ科)、ミチタネツケバナなどを見る。まだ背の低いタンポポ、セイヨウタンポポ。やっと咲き始めていたのはカタバミ、ムラサキサギゴケ。昨年株元にナンバンギセルの群生を見られて感激したススキはすっかり刈られてその場所の広さがよくわかる。カヤネズミはどうしているのだろう。びっくりするほど大きな株のヨウシュヤマゴボウは消えていた。スタッフさんからまだ見ていないと言われたスミレだがタチツボスミレが咲いていた。そしてコナラの丘から尾根道へ向かう階段では段を上がるごとにシハイスミレを見付ける。また途中ショウジョウバカマが見られた。コモウセンゴケは笹に覆われていないのでロゼット状の葉の様子がよくわかった。

見はらし広場で昼食の後、尾根道を館の方へ向かう。道の脇には大きな蕾を付けているシュンランが次々見られて嬉しくなる。ヤマガラ平から分岐を左に折れ、初めてヤマガラの道を第二豊田川みちへと降りると黄色い花のヒイラギナンテン(柊南天・メギ科)を見付ける。長い花穂に咲く甘い香りのする小さな花は開花時、雌しべに触れると外側にある6本の雄しべが雌しべの方向に動く様子が観察できるとか。第二豊田川沿いを歩いてみるとこちらでもオオイヌノフグリ、ハコベ、ミチタネツケバナなどは咲いていたが、昨春群生していたチゴユリやニョイスミレなどを見る事はできなかった。ヤブミョウガの赤い実は残っていたが、赤かったカラスウリの実は色が抜けて薄茶色になっていた。

木本ではヒサカキの花があちこちで見られた。赤い花のヤブツバキ。コバノミツバツツジは咲き始めたばかりでモチツツジはもう少し時間がかかりそう。アケビ(通草)もまだ蕾だった。見はらし広場などで見られたコウヤボウキは細い枝に小さな新芽がぽちぽちと付いている様がとても可愛らしかった。

寒さが続いていたので花や蕾は少なかったが季節の変わり目を見ることができ、また寒い間にも手入れされていて里山らしさを感じる一日となった。ふれあいの森のスタッフの方々には折々色々なことを教えて頂いた。ありがとうございました。(文・写真 Y.M)

マップ作り部会 11月活動報告

開催日2024年11月26日(火)
場所堺自然ふれあいの森
参加人数9名

前日は微妙な天気予報で部会の実施を迷ったが、当日は穏やかな天気のもと9名でスタートする。<木本>館前からの眺めははカキノキのオレンジ色の実が空に映え、秋らしさ感じる。スタッフさんに今咲いている樹の花はチャノキ(ツバキ科)とお聞きしたが早速に出会う。野生では高木になるそうだが此処のものは小さい。ゴンズイ(ミツバウツギ科)はまだ黒い実を付けており、それを包んでいた赤い果皮が眼を引く。センダンの実はまだ色付いていなかった。ニシキギは四角ばったコルク質の翼のある枝が特徴だが、日本各地では様々な方言名で呼ばれているようである。ニッサ(ニッサボク・中国原産)やスズランノキ(夏にスズランのようなベル型の花を咲かせる)と共に世界三大紅葉樹と云われているが、濃い紅色の紅葉はカエデ類やハゼノキなどとは少し違う色合いに感じられる。ヤマハゼが綺麗に紅葉していて扁平で無毛の薄茶色の実も見られた。

<草本>草地では一度刈られた後なのか背の低いイヌタデやキツネノマゴが咲き揃っていた。また薄紫色のヨメナや花柱が5裂しているウシハコベの花も見付ける。ヨウシュヤマゴボウは葉が落ちて露わになったツヤのある赤い茎が美しい。足下には所々黄色のコマツヨイグサの花も咲いていた。薄の元にはまだ堂々たる風情のナンバンギセルが一つ咲いていて驚く。双眼鏡を覗いていた人が法道寺川の向かいの斜面にヤクシソウが咲いていると教えて下さるが確かめていない。

丘を登っていくと同定していないが薄い色のスミレを見付ける。館へ向かう尾根みちでは紅葉、黄葉はあまりみられなかったが、木本のフユイチゴやヤブコウジ(十両)の赤い実が見られた。また館の入り口近くで今まで気付かなかったジュズダマを見付ける。

昼食後、雨はまだ降りそうになかったので第二豊田川みちの方へも足を延ばす。途中に2.5m程のイヌザンショウの木があり赤い花柄でまるで花が咲いているように見えた。川沿いでは可愛いスズメウリの実や沢山の朱色のカラスウリの実が見られた。細長いタチカモメヅルの実に変化は無く、白い冠毛の付いた種子を見る事はできなかった。ついに雨が降ってきたのでここで引き返すことにした。(文・写真 Y.M)

マップ作り部会 10月活動報告

開催日2024年10月22日(火)
場所堺自然ふれあいの森
参加人数9名

入り口では9月に咲いていた季節外れの桜がまた出迎えてくれていた。寒くなると花の命は延びるのだろうか?森の館前の広場は草が刈られていたので大きなトキワススキを見て下の草地に行く。キンエノコロに比べアキノエノコログサは数が減ったようだ。カタバミ、キツネノマゴ、イタドリなどの他に今日はミゾソバを見付ける。白い蕾の先に薄紅が指し美しい。

ゴンズイの樹ははまだ赤い果皮が眼を引く。先月群生していたナンバンギセルを見に行くとまだ何本か花を付けており、薄の中を覗くと沢山の枯れた花柱が見えた。近くにシロソウメンダケが生えている。田んぼは稲が刈り取られて水気はなく、コナギやイボクサは消えて代わりに花を半分にしたような形のミゾカクシが咲いていた。ヨウシュヤマゴボウの白い花は終わり皆濃い紫色の実になっていた。

丘を登っていくとチカラシバがキンエノコロと群生。良く見かけるヒヨドリバナは葉に黄色の模様の入ったものがあったがウイルスによるものらしい。黄色の花を葉のように見える総苞片が取り囲んでいるのはアメリカセンダングサ。今日も見はらし広場には上がらず里道を館前に戻り昼食にする。

昼食後は豊田川沿いの道を歩く。アキノタムラソウ、今頃まで咲いている黄色のイヌガラシ、小さな花のハキダメギク、コセンダングサ、ヨシノアザミ、イヌタデ、まだまだ綺麗なボントクタデ、アメリカイヌホオズキ、アキノノゲシ等を見る。特徴のある葉脈や鋸歯が印象的な葉のアオミズが花を付けていた。また花は夕暮れから咲き始めるのでなかなか見られないがカラスウリがまだ青い筋の入った若い実と熟れた赤い実を付けていた。ノダケはA地区にもあったがC地区の方に多く見られた。タチカモメヅルの花は終わり細長い実は色づいてきている。こちらに咲くミゾソバは真っ白でこれもまた美しい。今年は特に綺麗に思えた赤いミズヒキはほんの少ししか残っていなかった。奥の谷道の入り口にあるハナミョウガは緑の実を疎らに付けていた。ヌルデの実はあまり白い粉を吹いているようには見えないが舐めると酸味のある塩味がした。

思ったより花を見られて満足の一日となった。(文・写真 Y.M)

マップ作り部会 9月活動報告

開催日2024年9月23日(月) 晴れ
場所堺自然ふれあいの森
参加人数6名

ふれあいの森では沢山の赤トンボと季節外れの桜の花に迎えられる。昨日は彼岸の中日。心配された暑さも和らぎ皆さまほっとされた様子で森の館前から観察を開始する。

A地区

濃い緑の葉の大きな薄はトキワススキ(常盤薄)。その前にはアキノノゲシや小さな花をびっしり付けたヨモギ、キンミズヒキ、イヌタデなどが咲いていた。下の草地に降りていくと斜面にはまっすぐ茎を伸ばしたキンエノコロが群生、弧を描いた大きな穂はアキノエノコログサ。キツネノマゴ、ヒナタイノコヅチ、カタバミ、ツユクサ、ピンクの花は綺麗だが厄介な実になるアレチヌスビトハギ(全地区)などを見る。イタドリ(虎杖・タデ科)は雌雄異株で繊細な感じの白い花を上に伸ばしているのは雄株、雌株はピンク色の実を沢山ぶら下げていた。 

木本では、クリのいがやアラカシの実はまだ緑色。毛深い薄茶の花を咲かせているのはシリブカガシ(尻深樫・ドングリの底が凹んでいる)で今咲いている花は来年実になり、落果して芽を出すのは更に翌年の春だそうだ。タラノキは横に枝を張り頭に白い小さな花を沢山付けている。赤く見えたのはゴンズイ(権萃・材にならないので役に立たない魚のゴンズイからとられた?)の実で5~6月に咲くと云う花を残念ながら見損ねてしまった。白とピンクのフヨウの花も咲いていた。   

畑ではソバの白い花が満開で肥料のような臭いが漂っている。豆果のラッカセイ(落花生・花後に子房柄が地中に潜るように伸びて実を付ける)の花は鮮やかな黄色。畑の近くではオヒシバ、アメリカタカサブロウ、中心が濃い色のピンクのホシアサガオ、小さな花のハキダメギク、コニシキソウ、アメリカセンダングサ、ツリガネニンジン、センニンソウ、ヒヨドリバナなどを見る。またヒガンバナや黄色いオミナエシも咲いていて秋らしくなってきた。薄の根元にナンバンギセルが見られると館の方に教えていただいたが、今まで見たことのないほど立派なものでびっくりする。ヨウシュヤマゴボウの大株では白い花と黒紫色に熟す前の赤い実が美しいコントラストを見せていた。 

田んぼでは稲がたわわに実りその足元に紫色のコナギ、淡紅色の愛らしいイボクサなどが見られた。

B地区

所々でスズメウリ(C地区でも)の花や可愛らしい実を見ながら、コモウセンゴケを目当てに里道に向かう。お昼近くになっていたので今日の花はしぼんでいたが蕾はまだ残っており花期の長さ(6~9月)を感じた。その後は見晴し台には上がらず、里道を館に戻って昼食にした。

C地区

昼食後第二豊田川みちを歩く。ダンドボロギク、アメリカセンダングサ、ヤブガラシ、白い花のマメアサガオ、アカネ、アキノタムラソウ、ダイコンソウ、ツユクサ、アメリカイヌホオズキなどを見る。楽しみにしていたタチカモメヅル(立鴎蔓・キョウチクトウ科)、場所によっては絶滅が危惧されているそうだが此処では毎年見られる。今日は花と実も観察できた。後日、白色の冠毛の付いている種子も見られたらと思う。ミズタマソウは本当に綺麗で良い写真を撮ろうと皆さん頑張るが・・・?C地区ではキツネノマゴやタデ科のイヌタデ、ミズヒキ、ハナタデなど姿も大きく群生していて、明るい草地のA地区との違いが良く解った。

今日は祝日でふれあいの森も家族連れでにぎわっていた。鳥大好き少年の目には遠く及ばないが、シニアもカエルや昆虫など色々見付けて自然を楽しんだ一日となった。(文・写真 Y・M)

マップ作り部会 6月活動報告

開催日2024年6月21日(金) 雨のち晴れ
場所堺ふれあいの森(堺市)
参加人数8名

昨夜からの大雨で、気象台は梅雨入りを発表。その雨も今朝の9時頃には止んで、青空が見え始める。しかし、園内は山からの大量の雨水が流れ落ち水浸し状態だ。参加者はそれでも8名。5名は長靴を履いて、3名はいつものトレッキングシューズで、いざ出発。先ずはA地区へ、ここで「今日は無理」とNさん撤退。

A地区

シロツメクサやムラサキツメクサに混じってネジバナ、カタバミ、アレチギシギシ、ユウゲショウ、ニワゼキショウ、オオイヌフグリ、ブタナ、コハコベ、ヒメジョオンの花が点々と咲いている。下は水浸しだが、水と光をもらって草花はとにかく元気だ。乾いた場所ではマツヨイグサが彼方此方に(ここではメマツヨイグサとの違いを確認)、そしてヨウシュヤマゴボウの大株にびっくり。畑の脇ではイヌガラシ、ハキダメギクの花を見つけ、他にも、キツネノボタン、グンバイナズナ、アメリカフウロ、チチコグサ、チチコグサモドキ、オオバコ、ムラサキカタバミ、クスダマツメクサの花やヘビイチゴ、ヤブジラミの実を確認。樹木としてはアカメガシワの花が咲き始めていた。

B地区

森への入口付近の樹木は、ネズミモチは花が終りがけで、リョウブは蕾、コジキイチゴは橙の実をウスノキは赤い角実を付けていて皆で試食。「コジキイチゴは思ったよりいけるが大味」との感想でした。ヤマハゼ、ウメモドキ、ネジキ、タカノツメ、イヌツゲ、ヒサカキは小さな実をつけ始め、クチナシ、トウネズミモチ、ナンテンは今が花盛り。草本ではムラサキニガナやオカトラノオの花が彼方此方に、山道ではヤマトウバナが咲き始めました。コモウセンゴケは赤い小さな花をいっぱい付けていましたが写真で上手く撮れたかな!

C地区

草本のオカトラノオはここでは咲き始め、ドクダミは盛りを過ぎたか、ハナミョウガ、ササユリは実をつけ始めていた。木本ではムラサキシキブの花が咲き始め、ヒメコウゾの実は橙に熟し、イヌビワに実がつき始めた。

雨あがりの足場は最悪でしたが、それでも日が差せば植物は元気に、そしてこの時期にアジサイ系統の花をここで見かけないのは少し寂しい気も・・・。(M.K 写真K.I)

マップ作り部会 5月活動報告

開催日2024年5月31日(金)
場所堺自然ふれあいの森
参加人数8名

薄紫色の花に包まれているのを見て気づく事の多いセンダン(栴檀・センダン科)だが、ふれあいの森にも大きな樹があった。「栴檀は双葉より芳し」と言われるがこれは白檀のこと。集合場所前からセンダンの花を眺めた後、原っぱの観察を省いて森の館わきから里みちに入る。今は色々な樹々が小さな花を付けている。赤紫色の黄色い葯が目立つ花で葉がビロードのような手触りはヤブムラサキ(藪紫・シソ科)、よく似ているが葉がガサガサしているのはムラサキシキブ(紫式部・シソ科)。淡いピンク色の花のウメモドキ(梅擬・モチノキ科)。イヌツゲ(犬柘植・モチノキ科)も濃い緑の葉に真白い花が映えて美しい(櫛や将棋の駒などの材料になるツゲはツゲ科)。壺型の白い花を下げているネジキ(螺旋木・ツツジ科)。他に白い花を付けているのはソヨゴ(冬青・モチノキ科)やネズミモチ(鼠黐・モクセイ科)。ナンテン(南天・メギ科ナンテン属:一属一種)も見かける。コジキイチゴ(乞食苺・バラ科:青い茎に刺や赤い毛が密生している)の2.5㎝ほどの白い花は殆ど落ち薄緑色の楕円形の実になっていた。所々でピンク色のモチツツジ(黐躑躅)の花を見る。可愛らしいナツハゼ(夏櫨・ツツジ科)は殆どがつやのある紅い丸い実になっていた。鹿の子模様の樹皮が目立つリョウブ(令法・リョウブ科)は長い花序を出していてもうすぐ咲き始めそうだ。その名の由来は律令時代に凶作時の食用になるものとして育て蓄えることを法で決められたためとか、人との深い繋がりを感じる。また少ないが香りの高い蜂蜜が採れるそうだ。4月の部会で蕾だったタカノツメ(鷹の爪・ウコギ科)は早、小さな実になってしまっていた。至る所で見られたカマツカやクロバイの花はもう無い。

草本ではササユリが里みちを少し入った所に多数咲いていて皆しばし見とれる。甘い香りにも包まれ丁度良いときに来られたと嬉しくなる。さらに東のおじいさんの木(シリブカガシ)を過ぎて進むと松の育成地があり、ここでコモウセンゴケを観察する事ができる。4月より花序が伸び濃ピンク色の蕾を沢山付けているのに驚く。先端のうなだれているものがあったが巻散花序とかさそり尾状花序といわれるもので巻いていたものがほどけていくのだとか。咲いている花が最も高い位置にくるとあり、午前中に咲いて午後には閉じる。

見はらし広場で昼食にしたが今日が初めての方はここからの眺めを楽しまれていた。午後は谷みちを下り第二豊田川みちへ向かう。谷沿いでは青紫色の花のオカタツナミソウを見る。下るにつれハナミョウガ(花茗荷ショウガ科)が次々に現れ沢山の花序を立てていて見応えがあった。これから花が赤い丸い実になっていく変化を見られたらと思う。確かめていないが花軸や葉裏には細毛が密生しているらしい。4月に見られた粘菌は今回は見付けられなかった。花後のショウジョウバカマ(猩猩袴)は大きくなって堂々とした風情になっている。

川沿いの道ではエゴノキ(エゴノキ科)の花は終わっていたが、ウツギやガマズミ(莢迷・レンブクソウ科)が綺麗に咲いていた。ヒメコウゾ(姫楮・クワ科)は細い花びらがとれて丸い実になっている。ノイバラ(野茨・バラ科)は白い花をびっしり付けていて見事であった。

雨が心配されたが降られることはなく終える事ができほっとする。 次回6月の部会は6月21日金曜日です。宜しくお願いします。(Y.M)