大阪シニア自然カレッジ

野鳥部会

野鳥部会 11月活動報告

開催日2024年11月20日(水) 快晴
探鳥地鶴見緑地
参加人数23名
観察野鳥種数31種

当日の天候は快晴、これ以上ないバードウォッチング日和でした。集合場所でもジョウビタキやイソヒヨドリが見られ、幸先の良いスタートとなりました。山のエリアに向かうと、モチノキで給餌するメジロ、風車の丘でハクセキレイなど観察できました。冬鳥はジョウビタキが大サービスでアチコチに出てくれました。上空ではトビやオオタカが滑空し、小春日和を満喫しました。大池では人懐っこいカモ達やユリカモメが出迎えてくれました。アトリやルリビタキなども期待したのですがそれは又次回にと言うことです。それでも、31種もの野鳥と出会え、まずまずの成果でした。

今回のハイライトはオオバンです。オオバンはカモ類ではなくクイナ類です。通常オオバンは水面にいて足を観察することなどめったに無いのですが、今回は、陸上でしかも至近距離でじっくり見ることが出来ました。オオバンの足は身体のわりにデカイ、爬虫類みたいな鱗があることにびっくりしました。カモ類は、足の指と指の間にミズカキがあり、指同士がミズカキでつながっています。オオバンは指の一本一本にミズカキがついています。このような足を弁足(べんそく)と言います。この弁足が閉じたり開いたりして、水中を泳いだり泥の上を歩いたりします。弁足の弁は「花弁」の「弁」と同じような意味です。花びらのような薄い切れ端を意味します。足を後ろに蹴るときは弁が開いて水をとらえ前に出すときは抵抗を減らすために弁はたたまれています。(カイツブリ類も弁足だそうですが足をじっくり見たことはありません。)(M.S 写真K.T)

野鳥部会 10月活動報告

開催日2024年10月16日(水) 曇り
探鳥地鉢ケ峯
参加人数14名
観察野鳥種数26種

天気予報では高確率の雨模様でしたので、参加人数は少ないだろうと予想していましたが、熱心な野鳥ファンが多数来られていました。その熱意が認められたのでしょうか?傘を出すこともなく、この天候としては意外なことに26種の野鳥を見ることができました。

まず、法道寺の上池でオシドリの群れやカワセミが見られて、幸先の良いスタートを切りました。田園地帯では愛くるしいノビタキとの出会いを楽しみ、上空ではミサゴ、チョウゲンボウ、ノスリ等の鷹やコシアカツバメの飛ぶ姿も多く見られました。ここでは毎回みることができるケリの飛翔も楽しめました。オシドリ以外のカモ類の到着には少し早かったのか、姿を見かけませんでした。ノビタキ以外にコサメビタキやエゾビタキなどの姿も期待していたのですが、ふれあいの森まで行くこともなくスタート地点まで戻り、鳥合わせして散会しました。

番外編として大きな黒いアゲハのナガサキアゲハのラブダンスやK氏の手にとまったカプセルトイのような珍しいジンガサハムシの一種とも出会えたラッキーな一日でした。(M.S、写真K.T)

野鳥部会 9月活動報告

開催日2024年9月19日(木) 晴れ
探鳥地大阪南港野鳥園(大阪市)
参加人数15名
観察野鳥種数25種

9月半ばを過ぎたというのに大阪市の天気予報は35℃という異常なまでの暑さを伝えている。しかしこの時期はシギチドリ等の渡り鳥を観察するベストシーズン、今日は干潮時間も午後2時頃と絶好の機会でもあり思いのほか多い15名の参加になった。展望塔館に入ると、もはや観察窓近くの席は空いてなく、やはりこの暑さでも何時もより人は多い。周りの水面ではカルガモの集団、カワウ、マガモが見られ、ミサゴ2羽が水面の各木杭に止まったまま動かない。空ではトビが3羽旋回している。池沿いの樹木上、下では多くのダイサギ、アオサギ、コサギが羽を休めていた。

徐々に潮が引くにつれ水際にシギ類が現れだした。激しく動き回る小型のイソシギ、トウネンや中型のキアシシギ、アオアシシギ、アカアシシギ、ソリハシシギに交じって大型のチュウシャクシギまで、しかし何れも遠方のため、双眼鏡での観察が難しく、望遠鏡を使ってどうにか確認する。周りのダイサギも水の引くのを待って浅瀬に集まりだした。館内にはもちろんエアコン設備は無く、各自の暑さ対策も全く役に立たないほど・・・・額から汗がしたたり落ちる。しばらく館内からの観察を続けるが、キリアイの出現を最後に1時半ごろに早めの鳥合わせとなった。

他に、カワセミ、ハクセキレイ、ムクドリ、ツバメ、カイツブリを見る。(M.K 写真K.T)

野鳥部会 7月活動報告

開催日2024年7月17日(水) 晴れ
探鳥地大泉緑地公園(堺市)
参加人数17名
観察野鳥種数20種(北池を含めると24種)

朝から梅雨明けも間近かと思わせる強い日差し、蒸し暑さも一入だ。公園南口にはこの暑さにも拘らず17名が参加。スタートの大泉池ではハスの花が綺麗に咲きほこっている。池の中はカワウと時たまに顔を出すカイツブリ、池の上ではコサギが飛び交う。サギのコロニー島ではコサギが10羽以上、中には親に餌をもらっている幼鳥コサギの姿も、そしてアオサギとゴイサギが1羽ずつ加わる。小鳥の森、水流エリアでは、緑に覆われた小枝を複数のメジロ、シジュウカラ、スズメが若鳥を混じえて飛び交う。日差しを避けた森林日陰コースを採り加呂登池へ、道中では複数のコゲラを見るがこれもファミリーで行動しているようだ。そして親鳥に餌をねだるハシブトガラスの幼鳥も・・。

残念なことに加呂池は静まりかえっていた。昨年、オオヨシキリの囀りを聴いたのは6月のこと、7月までは留まってくれないようだ。池はヒメガマが覆いつくし、水面を覗かせてくれない。ここを昼食場所として暫く出会いを待ったがカワラヒワ以外の収獲無し。

最後の頭泉池では、動かないアオサギ、ゴイサギ、カルガモ2羽と、動き回ってなかなか止まってくれないカワセミ2羽を観察。そこで、暑さが一段と厳しく感じられるようになり、早めの鳥合わせ、解散となった。

その後、公園近くの北池にアカガシラサギが飛来してきているとの情報があり、希望者だけが参加。運よくアカガシラサギを見ることができる。他にもオオタカ、バンとゴイサギ(ホシゴイ)、アマサギ等の珍しいサギを見て、暑さを忘れさせてくれるひと時となりました。(M.K 写真K.T)

野鳥部会 6月活動報告

開催日2024年6月19日(水) 晴れ
探鳥地平成榛原こどものもり公園
参加人数15名
観察野鳥種数23種

好天気に恵まれる、暑さはそれほどでもなさそうだ。3年続けてのヤマセミ観察を目的とするこの場所、さて3度目の正直となるか、リーダーのIさんが昨日の下見で「出ましたよ」の一言に、一同期待を膨らませて榛原駅前をスタート。先ずは駅近くの民家軒先に育雛中のツバメ、コシアカツバメを観察。空では多くのツバメが飛び交うが、その速さに両者の見分けがつきにくい。目的の「こどものもり公園」までは2.5キロの距離、宇陀川を下流に沿って歩く。川は昨夜の雨でかなり増水している。川の中ではハクセキレイ、セグロセキレイ、キセキレイの3種のセキレイが同時に出現。墨坂神社前の川に架かる歩道橋の回りではイワツバメが数羽、桁下に巣があるようだ。空ではトビが数羽が舞い上がっては、何度もハシブトガラスの攻撃に合い逃げ回わる。道中、ホオジロ、シジュウカラ、イソヒヨドリの姿やウグイスの声を聴きながら到着。 

ヤマセミ観察ポイントは数人のカメラマンが出現を待ち構えていたが、今朝から成果がないとのこと、我々も暫く観察を続けるがカワウ、アオサギ以外は何も見当たらない。ポイント近くで昼食をとり、更に待つ。どこからかホトトギスやクロツグミの鳴き声が・・・他にもカワセミやカワラヒワを確認。

今回は「帰りはバスで」とのことで、観察をあきらめバス時間に合わせ早めの帰途へ・・・、そしてバス停近くの最後のポイントで「出ましたヤマセミ、止まりました松の木に」、でも見たのは後ろの6人だけ、全員に知らせる間に姿を消されてしまい、誠に残念!写真はどうにか撮れたようですが・・・やっと!の安堵と少しばかり満足感あっての帰途となりました。(M.K 、写真K.S 、K.I 、Y.S)

野鳥部会 5月活動報告

開催日2024年5月15日(水)
探鳥地大阪城公園
参加人数30名
観察野鳥種数18種

大阪城公園の森ノ宮駅からの入口広場は、多くの外国人観光客を含め相変わらず凄い人出だ。その人波を縫うように我々シニア30人の団体が進む。空は曇っており、かえってこの位の方が戸外活動にはベスト。最初の目的地である「市民の森」に入ると、ここはこれまでの喧騒から離れ静かになり、小鳥の声が聴こえ始める。シジュウカラ、コゲラ、メジロの鳴き声が・・しかしその姿を生い茂った緑の中に見つけるのは難しい。暫く進むとキビタキの囀りが、その鳴き声方向に歩を進めると居ました!目の前に。すぐ目上の樹木の小枝を転々と移動し、その綺麗な声、黄色が目立つ可愛らしい姿に暫く全員が釘付けに・・・そして感動!

その後は桜広場、豊国神社裏といつものコースを回るがシジュウカラ以外に出会うことはなく、午前の部は終了。

午後からは期待を籠めて「飛騨の森」へ、情報通り早速にサンコウチョウが樹上に、その鳥影と特有な鳴き声は聴こえても、姿ははっきりと見せてくれない。しかし、ここでもキビタキが姿を見せ、その鳴き声を再び聴き入る。帰途のお堀の中は全く鳥の姿なし。しかし最後にマガモ2羽のペアーが頭上を飛び遠く石垣の上に止まる。仲間に取り残されたのかと皆さんの同情しきり・・・本日の探鳥会はとにかくキビタキDAYの一日となりました。(M.K 写真K.T)

野鳥部会 4月活動報告

開催日2024年4月17日(水)
探鳥地西除川~狭山池
参加人数26名
観察野鳥種数33種

朝から春というより初夏を思わせる日差しが照り付ける。出発点の南海滝谷駅近くではツバメが飛び回り、民家の軒先にツバメの巣が幾つも並ぶ。中にはコシアカツバメの巣も、いずれも育雛にはまだ早いようだ。住宅地ではイソヒヨドリやムクドリの求愛行動が目立ち、あちこちにペアが、この時期ならではのムクドリ雌雄の違いを確認する。西除川沿いの田畑では、子育て中のケリの鳴き声がけたたましく、ヒバリも頭上を派手に鳴きながら飛ぶ。キジの姿を見たのは数人だったが鳴き声は全員が確認。西除川に沿って川下へ進むと、川中にはコガモやマガモがまだ数羽残っていてくれた。クイナは姿を見せたがすぐに草むらの中へ姿を消す。他にもツグミ、コチドリ、ハクセキレイ、カワラヒワ、コゲラ、アオジを観察。期待したヒクイナとカワセミは空振りとなった。

狭山池に入ってすぐに昼食。午後は池を左回りに半周する。池はかなり水嵩を増し、鳥の姿は少ない。コサギ、アオサギ、カワウ、カイツブリ、オオバンと池畔ではコガモの群れが羽根を休める。中に一羽のキンクロハジロが、どうも怪我をして帰りの渡りの仲間に付いていけなかったようだ。ウグイスの囀りやモズの鳴き声を聞きながら歩を進めるが、スズメ以外の小鳥がなかなか見つからない。ゴールのさやか公園からは池中に浮かぶフロートに集団で止まるカワウ、コサギ、ゴイサギ、アオサギとすぐ近くの池畔石積で休むコサギの群れ、ゴイサギをじっくり観察する。ここでも傷つき取り残された一羽のオカヨシガモを見つけ、傷ついた二羽のカモを皆さん心配しながらの「取り合わせ」となった。(文 M.K 写真 K.T)

野鳥部会 3月活動報告

開催日2024年3月20日(水) 曇り一時雨
探鳥地錦織公園
参加人数10名
観察野鳥種数31種

午後からの降雨予報のせいか、春分の日というのに朝から真冬並みの寒さのせいかパークセンター前に集まったのは10人。先ずセンター北の石水苑で、目の前にカワセミが止まり、ダイビングして魚を捕えるのを観察。幸先の良いスタートとなった。赤穂池ではオカヨシガモ(♀)2羽のみであったが、空には早くもツバメ数羽が飛び回るのを確認。梅の里では小鳥を期待したが、とにかく強い風のせいか小鳥の影が全くない。道中、池では寒さのせいかカルガモ4羽が丸くなって浮かんでいた。天候が気になることもあって、いつものコースを変え奥の池へ直行する。居ましたカモ・カモ・鴨・・池全体に数種類のカモが散らばって元気に泳いでいる。まさに鳥の楽園のようで賑やかなこと。オシドリ、ヨシガモ、マガモ、ヒドリガモ、キンクリハジロにトモエガモと、それにカルガモ、オオバン、カイツブリ、カワウ、セグロセキレイ、ハクセキレイが加わる。トモエガモの顔の巴模様に全員が納得したところで次へ。河内の里近くの森ではメジロ、シジュウカラ、エナガの混群に出会い、シロハラやジョウビタキ、ウグイスの声を聴く。

午後は雨を心配しながらも「じゅんさい池」まで足を延ばす。道中、ヒサカキの花にメジロが飛び交い、コゲラが幹に嘴で穿孔しているのを観察。小雨が降り始めたところで急いでセンターまで引き返す。その途中、ツグミ、カワラヒワを確認。センターでの鳥合せ後に確認したスズメとイソヒヨドリを加えて観察種数は、悪天候にも関わらず31種となりました。(文 M.K 写真 K.T)

野鳥部会 1月活動報告

開催日2024年1月17日(水) 晴れ
探鳥地淀川河川敷(長柄地区~城北地区)
参加人数26名
観察野鳥種数33種

昨日の冬空と寒さが嘘のような快晴。スタート地点の長柄橋付近は毛馬閘門工事のせいか昨年より一段とカモ・水鳥・小鳥が少ない。閘門付近では多くのムクドリを除けば数羽のホシハジロとオオバン、一羽のキンクロハジロと遠くに淀川本流の上を飛ぶユリカモメを確認するのみ。閘門を過ぎてようやく集団のヒドリカモ、キンクロハジロを見るが例年より鴨の種類も数も減らしている。此処では今まで水辺の方しか眼がいかなかったのか初めて堤防上に「与謝蕪村の生誕地の碑・句碑」に気が付く。碑には「春風や 堤長うして 家遠し」と書かれていた。堤防を降りて河川敷を水際まで近づくと遠く対岸に大集団のキンクロやユリカモメに混じってカンムリカイツブリを数羽確認。双眼鏡で見るにはちょっと厳しい距離だ。

赤川地区に入ると早速にモズ、ジョウビタキが、芝生には7~8羽の群れとなって餌食むヒバリを観察。昨年と同じ場所にそれも複数のハッカチョウが現われ、肉眼でもじっくり観察できるほど近くの樹木に止まってくれるカメラサービス。 淀川ワンドではヒクイナとバンが同じ場所でかくれんぼのように姿の見え隠れを繰り返す。小枝の中にはアオジやメジロ、ウグイスが、そして圧倒的に多いヒドリガモ、オオバンと上空を何度も旋回するミサゴを観ながら上流へ・・・城北公園近くのワンドにアオサギ、カルガモ、ミコアイサを追加。

城北公園の池は水位が低く、その所為か鴨の姿がなくてユリカモメばかりが目につく。今年もいつもの場所でいつものカワセミは待っていてくれました。今回も出会えたことに一同大感激と一安心! ここではマガモ1ペアとコサギ2羽が加わり、穏やかな冬の日差しの中を早めの「鳥合わせ」となりました。(M.K、写真K.T)

野鳥部会 12月活動報告

開催日2023年12月20日(水) 晴れ
探鳥地百舌鳥古墳群
参加人数29名
観察野鳥種数34種

百舌鳥八幡駅近くの小さな芦ケ池には、今年も溢れんばかりのカモが羽根を休めていた。ヒドリガモ、ヨシガモ、ハシビロガモ、マガモの4種が混じりあって仲良く泳いでいるのを見るのはバードウォッチャーとして楽しい限りだ。 百舌鳥八幡神社近くの光明院の柿の木には今年も次々にとメジロがやってきた。御廟山(ニサンザイ)古墳の堀ではマガモ、カルガモ、オカヨシガモ、コガモ、キンクロハジロのカモ類に混じってバン、カイツブリ、オオバンの水鳥が加わり賑やかなこと。ここではアオサギやダイサギもよく見かける常連組だ。次の「いたすけ古墳」では、小鳥が寄りつく術がない程すっかり全山丸裸に刈り込まれていた。これでは常留していたカワセミが居残るのも無理というもの。こうすることが世界遺産?なんて声も!

堺緑化センターで昼食をとり午後は大仙公園の内へ、公園内は彼方此方と小鳥の好きな木の実が残っているがスズメ以外、小鳥の姿はなく静かだ。それでもようやくハゼノキの実に数羽のシジュウカラを見つけ安堵する。かってこの公園で多く見かけた小鳥たちはどこに行ってしまったのだろう?公園での下草の刈り込み過ぎも気になる。

次に上石津ミサンザイ古墳(履中天皇陵古墳)に移動。観察台からは堀の水面はカイツブリを除いて水鳥の影がなく、さらに堀に沿って右奥へと歩を進める。途中ハイタカが我々の頭上に、そして松の木に集まる数羽のビンズイに「初めて見た」と大勢の歓声があがる。古墳、中ほどのいつもの観察スポットからは、やはりいました樹の陰に複数のオシドリがそしてミコアイサやホシハジロ、マガモ、水鳥が次々と列となって目の前を通り過ぎる。始めは種毎に行動していたが、そのうちに多種のカモと水鳥が仲良く一つの固まりとなって、水鳥たちの楽園の世界を見せてくれた。おまけに対岸には食餌するミサゴが。それら鳥たちのショウに暫く全員釘付け!・・・・・そして皆が充分満足した後に「鳥合わせ」となり解散となった。 帰り道でのコゲラの声が加わり観察週数は34種と今年一番の数に・・・。(M.K 写真K.T)