10期生7月20日講座報告
梅雨が明けた晴天の下、前回のふれあいの森でのキノコ入門以来、2回目のキノコの講座。
今回の観察場所は河内長野市の烏帽子形公園。先生からキノコの観察の仕方(傘の形や色、表面の状態、柄の形や色、つば、つぼがあるか等々)採取方法(根元に注意)の説明後観察スタート。先生を先頭にキノコを探して歩き、あちらこちらでキノコを見つけて丁寧に採取、やはり気になるのは食べられるのかということ、キノコをゲットする度に質問する受講生に先生は、「自分自身で試してみてください、明日には答えが出るでしょう」。
午前1時間、午後1時間、森の中を観察・採取した後、キノコを分類して、先生に同定して名札を付けてもらった。キイロアセタケは食べると汗が出る。ニオイワチチタケはカレーの匂いが、アシナガニガイグチは少し噛んでみると苦い味がする等の説明を受け、実際に試して確認した。今回採取したキノコは70種を数えた、中にはかなり珍しいキノコも。
最後に先生から「今日採れたきのこで私が食べてもいいと勧められるのはウスヒラタケだけです」。
森の中でキノコを探す
採取したキノコを前に先生の説明を受ける
烏帽子形山頂から河内長野市街の眺望
10期生6月15日講座報告
梅雨の晴れ間での3回目の農業体験。
まずは金ごまの種蒔き、マルチ(ビニールシート)の穴に水をやり、封筒と爪楊枝を使って5粒の種を播き軽く押さえて種を固定、15畝の種蒔きが終わる頃には皆汗びっしょり。
次は、篩に乾燥したネギ坊主をのせて揉みながら種だけをコンテナに落とす、難波ネギの種採り、そして待望のじゃがいもの収穫。それぞれスコップ、備中鍬で芋掘り。大きい芋や小さい芋、鍬で傷ついた芋など、ジャガイモが出てくるとどれも愛おしい。掘り出したジャガイモを天日で干して午前の作業は終了。
午後は、ごんべぇ(手押し式種蒔き機)でのゴマの種蒔き体験と、午前に種蒔きした畝溝に、受講生が持ち寄った古新聞で防草マルチを施して作業は終了。蒸し暑さや腰の痛みと闘いながら、農業の大変さを実感した講座となった。最後によく頑張ったご褒美にじゃがいものお土産を頂き、皆満足。
金ゴマの種蒔き。マルチの穴に5粒づつ
ジャガイモの収穫。この作業が一番たのしい
仲良くごんべぇで種蒔きする、およねと松っあん?
10期生5月11日、12日講座報告
10期生初めての一泊研修、ワクワクしながらスタート。今回のメインは星空観察、天気予報では雨のち曇り、星が観られるか心配。「夜は晴れてくれ」と祈りながらのバス旅行。
まず、耐震工学研究センターで実大三次元振動破壊実験施設(E-ディフェンス)見学、振動台に実物大(最大1200ton)の建物を載せ、兵庫県南部地震等を再現して破壊過程と新しい耐震技術を検証して今後の耐震技術に活かし、より地震に強い建物を建てるのに役立てるための実験を行っている世界最大の実験装置。
次に向かったのは、スプリング‐8と、SACRA。放射光を使って原子の世界を観察できることにより新しい技術・製品を生み出す研究施設。正直、どんなことが行われているのかよく解らないが、すごい実験や研究をしている施設だとは実感できた。
そして、西はりま天文台日が暮れ、いよいよ観望会、曇っていて星が観えないのでレクチャー室で太陽系、春の星座、夏の星座について解説のところで晴れてきたとの連絡を受け、4階の望遠鏡のもとへ。口径2mのなゆた望遠鏡は迫力満点。望遠鏡や天井が動くと、自分自身が動いているような気分になる。その間にも空は晴れたり曇ったりとめまぐるしく変化していたが、惑星では木星と2個の衛星まではっきりと見ることができた。また当日の月は三日月だったが、クレーター観るには丁度いいと月に合わせてくれたがあいにく雲がかかり一部の人だけが観ることができたところで終了。皮肉にも施設出た直後、一気に空が晴れ満天の星空になり皆で星を眺めていると、担当者も出て来てくれてミニ観望会になり北斗七星、北極星、さそり座、木星、火星、月など春の天体を大いに楽しんだ。
二日目は最初に化石工房見学、丹波竜発見者の村上さんに館内を案内してもらいながら、発見時の様子や今後の計画についても話してもらった。その後発掘場所も案内してもらった。今は丹波竜の発掘場所はコンクリートで埋め戻しているが、すぐ近くで恐竜の卵が見つかりその親も見つかる可能性があると村上さんの夢は広がる。最後に訪れたのは兵庫県立人と自然の博物館、入館料の割には展示が充実していて、兵庫の自然誌のコーナーのガイドツアー後各々で自由見学し今回の講座を修了した。
E-ディフェンス、重さ800tonある振動台と加振機の模型
SPring-8の実験ホール
日本国内最大、公開望遠鏡としては、世界最大のなゆた望遠鏡
なゆた望遠鏡で観た木星と2個の衛星
天文台から見た、佐用町名物の朝霧
丹波竜発掘地の模型を見ながら発掘時の話を聞く
丹波竜発掘場所(コンクリートで埋め戻されている)と恐竜の卵が発見場所(写真左上の白い楕円)
獣のはく製の前で兵庫県の自然について説明を受ける