11期生2月8日講座報告
まず、地球温暖化についての講義。温暖化とは何を根拠とするか、その情報源の重要性を見極める。例えばIPCC(気候変動に関する政府間パネル。国連の組織)の報告は世界中の数千人の専門家の科学的知見が要約されており、今日はそれに基づいて話をしていきましょうと、先生は事実を一つ一つ積み上げて話をされ説得力があった。
平均気温は、世界で平均0.85℃(1880~2012年の平均)、日本では年平均1.15℃の割合で上昇。各地の氷がとけ、気候に変化が現れ、極端現象(熱波、ゲリラ豪雨等)気象災害と食糧減産という形で、じわじわと私たちの生活を脅かす。ここで、それらの観測事実をどう解釈するか。
地球の長い歴史を見ると、氷期・間氷期など激しい気温変動が繰り返されている、1℃位の気温上昇は無視できるのでは?いやいやそうではない。人類の文明が発達したここ1万年は気温変化はほとんどなかった。今、私たちの文明社会はかつて経験したことのない温暖化に直面しているのだ。問題はそこだ。果たして耐えられるのか?そう問われ、温暖化対策が必要なことが深く腑に落ちると同時に、危機感がつのる。2100年までの気温上昇予測は、可能な限り温暖化対策を行った場合で1℃、そうでないと3.7℃。パリ協定は産業革命前に比べて気温上昇を2℃までに抑えるというもので、達成するためには、CO2の排出量を今すぐ減らし始め、2050年には排出量0にまでもっていかねばならない。
どうすれば良いのだろう?その一つが自然エネルギー。
昼から、近くの公園に出て日本製ソーラークッカー(太陽光線を利用した調理器具)「カルピカ」で目玉焼きを作ってみる。卵を3個もフライパンに入れたので少々心配したが、うまい具合に太陽が顔を出し、約20分程で見事な焼け具合になった。皆で歓声を上げていただく。
先生考案の簡単に作れるものや、米国製のオーブン形式のもの等、実際に触ったり、湯を沸かしたりしてみる。段ボールにアルミを貼ったソーラークッカーをアフリカで普及させようという取り組みもあるとか。世界の人口の半分は薪がエネルギー源であることを考えると、とても有効と思われる。
最後にもう一度講義室に戻り、まとめの講義。持続可能な生活に向けて、第4のエネルギーと言われる省エネ技術の極限までの活用、特定企業にエネルギーを依存する不自由からの脱却、エネルギーの地産地消の考え方など提示された。受講者が、家庭が出す二酸化炭素を計算してみたところ、最も大きいのは自動車だったと発言すると、先生は車に乗らずにすむ町づくりが大事になると答えられた。地球温暖化、海面上昇、大気汚染、干ばつ、洪水、森林破壊、子や孫や次の世代が、良い環境で暮らし続けることができるよう、私達は何が出来るかではなく出来る事から。(活動報告書作成1班)
温暖化クイズでハイ!
目玉焼きに挑戦
ソーラークッカー色々
11期生2月1日講座報告
2月に入っても寒さが厳しい今日、花の文化園へ、午前は座学で植物の多様性保全から入り”風が吹けば桶屋が儲かる”の例えから生態系をわかり易く勉強。
アカマツ、マツタケの共生関係、マツグミ、シャクジョウソウの寄生関係など、複雑な生態系の説明もあった。絶滅の主な原因は、他の生物による被害外来植物などの侵入遺伝子の汚染、特に園芸種のキクと野生のキクとの交雑で多くの雑種の野ギクが発生しているということは興味深い。
日本の植物は約7500種そのうち1779種約四分の一が絶滅危惧種に指定されている。絶滅危惧は野生の状態であるということが重要で、キキョウ、シランはほとんど園芸種で絶滅危惧種に属するというから意外であった。
午後から剪定実習。基本的な説明があり、それから実践に入る。まず始めに、温室でボンバックスという樹木の剪定を先生が、徒長枝、からみ枝、車枝、下り枝等の『忌み枝』といわれる不要枝を、間引き切り落とし樹形を整えていく。思いきって切る様に皆のオーとの声が響いた。
次にアオキの剪定で各班に分かれて、先生の指示のもと不要枝の剪定を開始。はじめは恐る恐るこの枝かどうか、みんなの様子を窺いながら、切り始めた。そのうちに大胆になり、どんどん切り落とし周りからもそれもこれも切らなあかんと囃し立てられ、見る間に丸坊主に近い姿になり、先生もあきれた様子でこの結果はこの春以降の成長を見てはじめてわかると。
次に小雨の降る園内でカツラの剪定。高木なので高枝切りばさみで、受講生交代で不要枝を剪定した。これら本講座の実験台になった木々、イメージどうり成長するよう節に願うばかりである。追記昼休みの間園内で厳寒に耐えて可憐に咲き誇るセツブンソウの姿をみてあらためて感動を覚えた!(活動報告書作成1班)
名前のとおり節分の頃に花を咲かせる
これは?春からの成長を見て!
高枝剪定は腕力?次第
11期生1月25日講座報告
おとぎ話に出てきそうなモザイク模様のカラフルな建物「舞洲工場」「舞洲スラッジセンター」へ。
午前は高性能な焼却設備・粗大ごみ設備のある「舞洲工場」を見学しました。施設のDVD上映後、職員の方に施設内を丁寧に案内していただきました。5階から真下を覗くと、とてつもなく大きなゴミ貯蔵庫(ゴミピット)に大量の生活ごみがあり、ビックリです。丁度、巨大なツメ(広げると直径6m)を持つクレーンが大量のごみを鷲づかみし持ち上げていました(まるでタコが足を広げたよう)、これらのゴミは焼却炉で完全燃焼するそうですが、
心配なのは環境汚染です。ガス中の煤塵はバグフィルターで濾過、大気汚染の原因となる塩化水素・硫黄酸化物・窒素酸化物・ダイオキシンは加熱処理や薬品処理で除去、固形物は完全に灰にして埋立処分地へと兎に角、複雑な過程を経て、排水を含めて燃焼物を無害化することで、公害対策も万全を期しているがわかりました。3階から見下ろした大きな粗大貯蔵庫に、またまたビックリ。破砕機で細かく破砕される粗大ごみは可燃性粗大ごみと鉄とアルミに選別され、鉄とアルミは塊にしてリサイクルしていることを聞いて少しホッ!としました。
一方、発生した蒸気で発電利用、余剰電気は売電し売電金額は年間10億円近くにもなるそうです。安全で無駄のない稼働の裏には、昼夜休むことない厳しい監視体制があることも知りました。それにしても私たち人間社会がこんなにゴミを出し続けていること自体が問題ですね。
午後は隣接の「舞洲スラッジセンター」で下水処理場の汚泥処理について学びました。臨海部の下水処理場から出る汚泥は埋設パイプで輸送されていることには驚きです。これらの汚泥は世界トップレベルのプロセスで処理され、最後は黒い細かな粒(溶融スラブ)になります。記念品としてそのスラブを戴きました。出来たスラブは今のところ建設資材への有効利用する計画だそうだが、賢者の知恵でこのスラブが多種多様なところで活用できればと思います。
下水処理は微生物の働きを利用しています、食用油の処理には多量の水を必要とすることも聞きました。私たちにできることは油類を流さないように心掛け、そして家庭排水については無頓着にならないように気をつけたいと思います。
施設内を案内して頂いて、外に出ると高さ120mの青色のきれいな煙突の下に出ました。見上げると青い煙突を螺旋状に巻くように木が植えられ,建物のバルコニーや屋上にも木が植えられています。100年後には建物や煙突は緑に覆われ、小鳥たちが歌い、それが「舞洲工場」「舞洲スラッジセンター」をデザイン・設計したフンデルトヴァッサー氏の思い描く、自然と調和した穏やかな風景だったらいいなと思います。
100年、200年、さらに何百年先を想定しての建築物だと思うと、想像の翼を広げて悠遠のかなたへと駆け巡ることができそうです。(活動報告書作成2班)
ゴミ収集車が続々とゴミをゴミピットへ
粗大ゴミ 分別され粉砕
100年後は緑の塔
11期生1月18日講座報告
3日前の寒気流れ込む天候を思えば、今日は野外活動には有り難いほどの天候に恵まれました。と言っても奥の谷(富田林彼方)には氷が張り、5cm前後の霜柱が、身震いする朝を迎えたことがわかります。
午前は恒例の七草粥と小豆粥作りです。まずは春の七草摘みです。先生から頂いた『これぞ!春の七草』の資料を見ながら、あぜ道を歩き、聞き込みをしながら、七草を探し求めるものの、春の七草の名前がいくら言えても、七草そのものを摘むことができませんでした。
皆で摘んできた七草らしきものを田淵先生が同定します。「これは仏の座(コオニタビラコ)ではないです。タネツケバナですね。」「こちらはキツネノボタン(キンポウゲ科)で春になると、きれいな黄色い花が咲きますが、有毒だから、食べられません。」「これはヨモギ、でも七草じゃないなぁ。」セリとハコベはたくさん摘むことができ、スズナとスズシロは畑から戴きましたが、結局、ナズナとゴギョウ(ハハコグサ)は見つけることができませんでした。
OKが出た野草を早速、女性チームで調理して、羽釜二つに自然色豊かな七草粥もどきと小豆粥(茹で小豆持参)が出来上がりました。奥の谷の里は立食パーティー会場に変わり、お漬けもの、お豆、佃煮、ひじき、梅干し、おひたしなど各自持参した実に素敵なおかずに湯気の立つお椀を持ち、ワイワイガヤガヤと、とてもリッチで家族的なランチタイムとなりました。これで1年間、健康に過ごせること間違いなしです。
午後は田淵先生に奥の谷の裏山を案内していただきながら、里山保全について学びました。尾根を歩きながら、左右の斜面(保全に取り組んでいる側としていない側)を見比べました。その違いは明白です。「このまま、人の手が入らないで森が遷移していくと、最終的には社寺林(鎮守の森)のように照葉樹で覆われ、または竹林の進行が早まり、コナラなどの落葉樹は枯れ、緑のない林床となり、小動物が生息しにくい森になるだろう。また化学燃料の普及や大量の輸入材で各地の人工林間伐が放棄されていることも大きな問題です。」と今後の里山を案ずる話もありましたが、シニアカレッジの里山部会の方をはじめ多くの里山グループの活動を知ることもできました。
間伐された杉林に出ると木漏れ日がさし込み、シダ類やササユリを目にしました。炭焼き小屋(竹炭)、薪、棚田、カブトムシの館、ソーラーパネル、バイオトイレ、自然水利用、たき火など自然の恵みを享受している里山でゆったりと過ごすことができました。まだ寒さは続きそうですが、小川沿いに白梅?の花を見つけましたよ。“梅一輪いちりんほどの暖かさ(服部嵐雪)”(活動報告書作成2班)
お粥のお供 集合!
お椀と箸 楽しみです
竹炭が出来ます
間伐された杉林 木漏れ日が
11期生1月11日講座報告
「シェアリングネイチャー ウィズシニア!(自然のよろこびをわかちあおう)」をキーワードに井上先生の「ネイチャーゲーム」講座の始まりです。
外の冷たい風を気にしながら、西原公園へ。2~3人でチームを組み、16マスのビンゴカードを持って「フィールドビンゴゲーム」をしました。「あの木に鳥の巣があるよー」「今、カラスが鳴いたね」「セミの抜け殻を発見!」とシェアリング情報の声が公園内に広がり、どのチームもいろんな感覚を研ぎ澄まし、ビンゴに没頭しました。
研修室に戻ると自ずと情報交換が始まり、ゲーム前に話された井上先生の言葉「知識を教えるよりも、参加者がともに自然を感じ、体験や感動を分かち合おうという姿勢を大切に」が手に取るようにわかりました。そして全員で春を感じさせる言葉でフィールドビンゴ項目を満たし、さらに各班で夏・秋・冬の季節を担当し「視る・聴く・触る・嗅ぐ・味わう」の五感を織り交ぜたオリジナルカードの案を考えました。情景が思い浮かぶ言葉で出来たこの項目で、再度「フィールドビンゴゲーム」をしたいものです。特に冬の季節の”味わう”の「フグ鍋」はスペシャル項目でした。
午後、再び西原公園へ。今度は「ごちそうはどこだ」のネイチャーゲームです。各自フィールド色のリボン形パスタ4個を持ち、A・B2チームに分かれ指定された場所でリスになりきって、そのリボン形パスタを隠します。そしてAチームがBチームの、BチームがAチームの隠されたリボン形パスタを探す、楽しいゲームです。うまく隠して、しかも隠した場所を憶えておく。ゲームの最後に数合わせをすると足りません、回収できなかった、隠した場所を忘れた!リスだったら死活問題ですね。人間みたいに忘れる事はないのかな。
研修室に戻り、最後は「動物交差点」ゲームです。ポピュラーな動物の絵を本人には見えないように背中に貼り、出会う人とお互いの背中を見せあい握手しながら質問をします、返答は「はい」「いいえ」のみで背中の動物を当てるゲームです。背中の絵の動物を想像し、その推理が井上先生に「正解」と言われるまで頭をフル回転、握手することで手のぬくもりを感じ、対話することで心が和みます。
井上先生から除夜の鐘を例に窮屈になってきた野外活動の現状の話もありました。次の世代にさらに次の世代に繋いでいく私たちシニア世代の役割は何だろうか?生活の中に根付いている文化や伝統的な行事が時代の移ろいの中で消えていくことがないように、そして「心豊かに暮らす」という当たり前の夢を手渡し続けていくことかもしれません。3つのネイチャーゲームを通して、みんなで笑い、「自然への気づき」や「分かち合う嬉しさ」を味わうことができました。(活動報告書作成2班)
自然を気付くフィールドビンゴゲーム
見~つけた 鳥の巣
リスも喜ぶ?スペイン土産のパスタ
私は何かな?
11期生12月28日講座報告
古来、日本では季語や時候の挨拶など天候に関する言葉が多く使われ、日常生活の会話においても天候の話題から始まることがよくあります。そんなこともあって、今回の講座「気象と天候」は受講生の興味関心が高かったようです。
講師の久保智子先生(気象予報士)のゆっくりとした口調、明確かつ分かり易い言葉での気象・天候の講義はさらに興味関心を惹きつけました。午前中は主に気象観測・天気予報の基礎講座を受けましたが、雨量は0.5mmますの傾き回数で測定(転倒ます型雨量計)など初耳学がたくさんありました。風速・風向・気温・降水量など地上気象観測は自動化・無人化されてきているが、人による目視はおろそかにはできない。一例として積雪の深さは「積雪計」(主に超音波式)で測定するが、装置は落ち葉や小動物まで見極めることができないので、異常値があればやはり目視で確認する。
ラジオゾンデによる高層気象観測は世界各国の約800か所で行っており、毎日、同じ時刻(日本では9時・21時)に一斉に気球を上げ、得た数値を全世界で共有している。「空は世界に繋がっている」は世界のトップリーダーたちに聞かせたい言葉です。気象衛星ひまわり8号は暮らしに役立つ情報を絶えず送り続けていることも知っておきたいです。「おーい雲よ悠々と~」雲観測(雲形、雲量他)の天気予報は正確さを気にしなければ私たちにも出来そうです。人間社会が季節感をどんなに鈍感にさせても、今も動植物たちは諦めず、私たちに季節の便りを届けてくれています。四季折々の素晴らしい景色・食物や鳥・虫たちの活動の話は気象観測の原点のようにも聞こえました。
午後からの講義は「天気図の見方・描き方」「気象情報の伝え方」「地球温暖化」、気象講座応用編です。講座では天気図の気圧配置から、風の向きを頭を悩ましながら描き込みましたが、「難しい」の一言です。天気予報の番組では、気象予報士の方はいとも簡単そうに予報を伝えられてますが、その裏側では大量のデータの解析や分かり易く、正確に伝える工夫(言葉・挿絵、写真)、綿密な打ち合わせをされていることがよくわかりました。「1mm以下のほんのわずかな雨量であっても重要な情報です。
また注意報や警報を軽く受け止めないで、気象情報は異常気象・災害から身を守るためにあるのです。」久保先生の真剣な眼差しから気象予報士としての思いや使命感が伝わり、私たちは「安心がもっとも身近な敵である。天災は忘れたころにやってくる」を肝に銘じて、自分自身のこととして受け止めていきたいと思います。
「ホッキョクグマも困っている。」地球温暖化は人類だけではなく、食い止めていかねばならない深刻な問題です。私たちは無力ではない、微力ではあるが、エコバッグ、節電も身近な対策の1つとして取り組んでいきたいと思いました。多岐にわたる講座内容で久保先生への質問も多く出ました。また受講生から風の音で、風力や風向を察知する山岳気象の体験話もあり、最後まで有意義な講座となりました。(活動報告書作成2班)
分かり易く 明確に
天気図に書き込む
挙手をして!時にはクイズも
11期生12月21日講座報告
冬至の日、第3回目の農業体験は小春日和の心地よい天気となり、受講生・スタッフ共々、一安心。午前中は男性・女性チームに分かれて、ほっこりするような会話をしながら、農作業をしました。
女性チームは無農薬で立派に育った難波ネギと鞍馬大根を収穫し、今日の参加者の持ち帰り分と漬物分とに選別しました。「野菜はね、人の足音を聴いて育つんだなぁ。」と農家の人の話を聞いたことがありますが、生き生きとした野菜を見ると、たくさんの人が畑に来て、野菜たちと話をしていたのだろうと思いました。
男性チームは前回と同じく馬糞の山を崩し、その馬糞を1輪車で畑に運び、土壌作りに励みました。(きつかった!)正午、どこからか、学校のチャイムが鳴り始め、それを合図に午前の作業を終了。ひと汗かいた後のランチタイムは会話も弾み、またミカンの差し入れもあり、午後への活力となりました。
午後は農村公園に場所を移して、鞍馬大根のからし漬けの体験学習です。まずは10期生の方が漬けられた、からし大根の試食をしました。思わず顔を見合わせて「美味い」の連呼。早速、大根のからし漬けの秘伝講習の始まりです。鞍馬大根洗い、皮むき、大根切り、調味料の計量など仕事分担後、調理実習です。鞍馬大根のからし漬けのレシピは(*皮をむき半切りにした大根5㎏の場合)本みりん100㏄、酢200㏄、粗塩200g、粗目砂糖1㎏、からし粉50gを笑顔でぶっかけます。4㎏程度の重石を乗せて、1週間後に大根をかき混ぜて、さらに1~2週間、じっと待つと出来上がりです。
私たちは、このからし大根を口にすることはできませんが、2~3週間後、「美味い」の声が聞こえてきそうです。今日は店頭に並ぶことが少ない、味が濃く甘味な鞍馬大根、希少な難波ネギ、各種の南瓜そして10期生が漬けられた、からし大根を手土産に心ウキウキと寄り道もしないで帰宅の途につきました。10期生の皆様、からし大根を実に美味しく戴きました。ありがとうございました。(活動報告書作成2班)
元気な難波ネギ 美味しそう!
大根洗いも賑やか 井戸端会議
ぎこちなくも 丁寧に
11期生12月14日講座報告
手作りナチュラルリースに挑戦しました。午前中はリースの飾りに使う木の実や木の葉などの材料集めをしながら、堺自然ふれあいの森を歩きました。
6月にもこのふれあいの森を歩きましたが、山の容相も変わり、森は落ち葉の布団に覆われ、すっかり冬景色でした。森に少し足を踏み入れると甘い香りが漂い、「これはタカノツメノの落ち葉の匂いですね。香りも袋に詰めて持ち帰りましょう。」と講師の木下先生の言葉に心が温まりました。
蛇イチゴの赤い実、ネズミもちの黒い実、ドングリ、シダの葉、針葉樹林の葉などリースを思い浮かべながら袋の中に材料を入れていきました。小径を歩いていると、モグラが土を掘り起こした跡、木の根元にはカミキリムシの幼虫の糞落ち葉の上にタヌキやテンのうんち、赤ネズミの好きなおじいさんの木、カマキリの卵など森に生きている《生き物コード》を見つけることができました。冬芽にも目を凝らしてズームインしていくと、なるほど表情豊かなサルや動物の顔に見え、冬芽観察だけでも楽しくなります。
午後はまずは木下先生のドングリの面白ゼミナールです。「なぜドングリには帽子があるのか?」「なぜドングリは4500個近くの実を作るのか?」それには枝をちょっきり切り落とす『チョッキリ虫』と『ドングリ』との知恵比べがあるようです。ドングリを使って可愛いカモ工作の後、集めた材料を袋から取り出し、いよいよリースの飾りつけです。各テーブルから笑い声、歓喜の声など色んな声が飛び交い始め、小枝や木の実が飾りとなって、それぞれのリースが賑わってきました。
最後、出来あがったリースに表題を付けてリースに込めた思いを発表しながら、作品の披露をしました。どのリースからも思いが伝わり、笑顔と温かい拍手のひと時になりました。これも受講生の方及びスタッフの皆様からリースの土台、松ぼっくり、リボンなどの予め、材料を準備していただいたお陰です。ありがとうございました。しばらくはきっと世界に1つしかないリースが家庭での笑顔になることでしょう。(活動報告書作成2班)
森には飾りものが一杯
どれにしょうか迷います
オンリーワンです
11期生12月7日講座報告
エネルギー有効活用の学習で、大阪ガス ガス科学館及び泉北製造所を見学しました。
午前中は中田館長代理からPCを駆使しながらの環境問題に関する天然ガスについてのレクチャーがあり、より深く学ぶことができました。①異常気象・海面の上昇・氷河の融解など地球温暖化は化石燃料使用によCO2増加が原因の1つだが、現在の日本では化石燃料は生活に欠かすことができない。②天然ガスは石炭・石油に比べると燃焼時のCO2排出が少ない。③化石燃料は自然エネルギーへのつなぎ役に過ぎない。
頁岩(シェール)や砂岩に触れたり匂い体験をしたりした後、泉北製造所工場内をバスで車窓見学しました。LNGタンクを目前にして、とても丁寧な説明を聞くことができました。特に地震・津波等の自然災害に対し想定外のない安全・安心対策に万全を期していることがよくわかりました。
午後は科学館スタッフからガイドを受けながら、ガス科学館内を見学。小学生対象の映像、参加型展示物、実験コーナーがあり、子どもたちが興味を惹くようによく工夫されていて、私たちも童心に戻って、楽しく学ぶことができました。特に-196℃の液化窒素を用いた熱冷実験ではゴムボールの破裂もあり、意外な結果に驚きました。
ロビーの壁面に社会見学をした小学生たちの見学後の感想文が掲示されていましたが、大半の子どもたちが「限りある資源を大切に使いたい」「きれいな地球を保ちたい」という未来を見据えての願いを書いていました。現状での埋蔵量は石炭が100年余り、石油、天然ガスが50年余りと聞くと、子どもたちにとっても切実なことです。この子どもたちが今、進行している課題を克服し、また200年後の人たちが美しい自然の中で自然エネルギーがより身近になっているように、今の私たちにももっと努力すべきことがあるのではないかと感じました。また道場のスローガン「守破離(しゅはり)」も話題となりました。(活動報告書作成2班)
11期生11月30日講座報告
六甲山から吹き下ろす冷たい風もなく、とても良い条件で晩秋の野鳥・冬鳥観察ができました。
甲子園浜に着くなり、撒き餌する人の手に群がるユリカモメを目撃。「冬鳥と言えばカモが主役、私たちはカモを見て、冬の到来を知ります。」と野鳥の会の仲先生が冬の便りを目にする喜びを教えてくれました。野鳥の会の先生方は水面を泳ぐ色んな冬鳥の動きを双眼鏡で確認後、「尾が長いのでオナガガモ」「今、潜ったのがスズガモ」「頭が茶色なのがホシハジロ」「地味だけど、胸の模様が綺麗なオカヨシガモ」「ほおに白く丸い模様のあるホオジロガモ」など冬鳥の名前や特徴を分かり易く説明、私たちはセットして頂いた望遠鏡を覗きながら、冬鳥のそれぞれの特徴や違いを見ることができました。
また先生方は海辺だけでなく、公園側で鳴き声がすると、耳で探し、すぐに望遠鏡でキャッチ「赤褐色のきれいなジョウビタキ」「美しい声でさえずるイソヒヨドリ」先生の動きも速いが鳥たちの動きも速いので、見るチャンスを逃すこともしばしばありました。
この後、さらに衝撃的な出来事が私たちを待ち受けていました。海中から突き出た杭に静止していたミサゴが飛び立ち、ホバリング飛行後、急降下し水中に飛び込んだかと思うとすぐにそばの岩に止まりました。遠くなので肉眼では分かりにくいのですが、先生方の動きも騒がしく”今日一番の場面ですよ!”セットされた望遠鏡を見るとミサゴの脚元でボラらしき魚がばたついています。そしてミサゴの鋭い嘴が魚の頭を・・・。一瞬の出来事にビックリポンです。それはまるで「やまなし(宮沢賢治)」の世界を見ているようでした。(やまなしではカワセミですが)
昼食後、鳥合わせをしながら、先生方から探鳥した野鳥の特徴をレクチャー頂きましたが、もう1度、鳥図鑑等での復習が必要かもわかりません。「婚活期のヒドリガモの雄鳥はね、必死で綺麗になろうとするんだなあ。」「渡り鳥のカモは1年間に遠く4000キロ離れたシベリア・カムチャッカ半島とこの浜辺を往復するのですよ。」「生後1年後の生存率はとても低いのです。」など冬鳥たちの宿命らしき話を聞くと冬鳥たちにyellを送りたくなりました。甲子園浜は多くの鳥が集まる探鳥地として有名だけあって、本日はなんと36種類の野鳥を確認。この後、自然環境センターに行きました。(活動報告書作成2班)
目前のカモから観察
ミサゴがボラをキャッチ
本日の鳥合わせ