11期生5月11日講座報告
曇り時々小雨だが、午前中は座学なので問題ない。今日は植物入門の木本編で、草と木の違いから話が始まる。
よく話題になる竹は木か草かについては、どちらでもよいとアッサリ片づけた。広葉・針葉、常緑・落葉までは分かるが、単葉・複葉、対生・互生、鋸歯・全縁の辺りから話についていくので精一杯となった。剪定時期と花芽、種子の散布方法、オワンによるシイ・カシ類のドングリの分類、植物の生活史とホルモン等々テンコ盛りで一部は理解できず。
座学の後半は先生が用意してくれた数十種類の樹木の葉を、葉序や鋸歯などで分類する実習。午後からは雨も止み、西原公園で観察しながらの講義。解説してもらった樹木は三十種を越えていた。観察中にクロミノニシゴリ(黒実の錦織木)という低木についても説明して頂いたが堺で自生しているのは恐らくここだけだろうということであった。興味ある方は探しみてはどうでしょう。(ヒント:西松尾池の近くに2、3本生えています。)
これは対生?互生?資料を見てもサッパリわからないぞ。
アカマツは幹の分岐の数から年齢がわかります。上から一つ、二つ。
クヌギとアベマキの葉は、アベマキは裏が白いので区別できます。
11期生4月27日講座報告
九州で余震が続いている最中なので、初めに簡易トイレやキャンプ用テントの有用性の話があった。避難先では、食う・寝る・出すの三つが確保できれば、取り敢えずはしのげるとのこと。
続いて三角巾の使い方の勉強。二つ折り・三つ折り、腕を巻いたり吊ったり、膝を包んでみたり、本結びの練習以外はスムーズであった。講義で使った三角巾は、これからの野外観察に携行することにした。
その後が本命の心臓マッサージとAEDの使い方の勉強。血流が4分以上止まると脳死に至る、それを防ぐ心臓マッサージは強く早く絶え間なくが大事。但し、心室細動を取り除くのはマッサージではなくAEDであること、等を教えてもらった。一分間に100回のマッサージ実習では、ほぼ全員が息切れであった。
講義を終える前の先生の言葉が印象に残った。初めて心臓マッサージやAEDの使い方を教わった方が多いようです。一回の練習ではスムーズにできないかも知れませんが、体調不良の人を見たら初めに声をかける勇気と119番通報を是非お願い致します。
何と、会場にキャンプ用テントが登場。
三角巾の大きさは広げた腕の幅が目安。給食用の三角巾では小さ過ぎます。
もしもしカメよ、と心臓マッサージの練習。これが1分間に100回のテンポ。
11期生4月20日講座報告
さっそくですが、タンポポの花びらは何枚あると思いますか、で講義が始まった。木村先生はタンポポ調査で知られている研究者で、つかみが巧い。タンポポのことしか話していないようでも、合弁花・離弁花、多年草・越年草、キク科・マメ科などいつの間にか植物入門の内容になっている。この他、タンポポにまつわる歴史や文学など午前中の講義はタンポポづくしであった。
因みにセイヨウタンポポは受精しなくても種子をつくることができるので、造成地を中心に猛烈に増えている。一方、寿命はカンサイタンポポが10~20年、長いものでは40年で、セイヨウタンポポは5年程度とのこと。これが、農地減少の鈍化した地域でカンサイタンポポが巻き返し始めていることの一因らしい。
午後からは、頂いたミニ図鑑を片手に西原公園で野草の観察。タンポポに似た野草との見分け方を教わったり、キウリグサの花をルーペで納得するまで見つめたりして充実した2時間が過ぎた。これからしばらくは、タンポポを見つけるたびに、カンサイかセイヨウかと口走り道端にしゃがみ込むので、家族を不安がらせることになるでしょう。
タンポポの研究で有名な木村先生
それは雑草ではなく、カタバミです。
どちらのタンポポか分りますか?
11期生4月6日講座報告
前後が雨で、この日だけが晴れという絶好の日よりに開講式が行われた。満開の桜にも祝福され、いい感じのスタートです。
始めに新谷代表がカレッジ運営について説明をした。当カレッジを設立した経緯や、自然観察が主体であること、講座の内容が多岐にわたること、レポート提出などが無くストレスフリーであること、講師の方がその道の専門家であること等々。次にスタッフより、受講中の注意事項や年間の概略スケジュール、4・5月の講座説明をおこなった。
ここまでのガイダンスで、カレッジの活動についてかなり具体的にイメージがつかめたようでした。
午後からの自己紹介では受講の動機や仕事、趣味などについて2、3分ずつ話して頂いた。とくに受講の動機では、家庭の事情がチラリと見えたりして爆笑の連続でした。皆さんスピーチが上手です。引き続いて行われた班別の打ち合わせでは、活発に会話が交わされ、和やかなムードでした。来週から始まる2年間の講座を楽しみにして、思い出に残る開講式を終了した。
新谷代表理事の挨拶。まだ皆さん、緊張している。
11期生です。よろしくお願い致します。
初めての班別会議。この頃は打ち解けた雰囲気。