17期生 1月14日講座報告
昨年の9月の『昆虫入門』以来、4回目の堺自然ふれあいの森です。今回は自然散策もありますが、メインはネイチャークラフト体験で木を切り、磨き、コースター・鍋敷・キーホルダー等の作成に挑戦します。お土産がたくさんできるかな?
3日ほど前の今年の一番の寒さのため、雪だるま(泥で真っ黒ですが)のお出迎えがあり、寒さの中ほんわかした気持ちになりました。
はじめに堺市の南部丘陵の成り立ちと歴史の講義があり、堺市が150年をかけ都市化してきたことがわかりました。南部丘陵には約2000種の昆虫が生息しているとのことで、植物・動物もたくさんの種類が生息しています。はじめに桜(クビアカツヤカミキリ対策でネットが掛かっている)、茶、柿などの樹木から、準絶滅危惧のカヤネズミの巣があるイネ科植物を見学しました。更に歩くと、虫喰いのため倒木防止で伐採されたコナラ、狸のタメフンなどが見られ動物の食性もわかるとのことで、様々な生き物が自然に生きている環境がわかりました。コナラのヒコバエ(切り株から育つ新芽)、椎茸のほだ木が並ぶ栽培場、甲虫・クワガタムシの幼虫が育つ木くずや朽ち木置き場などを観察し豊かな自然と生態系を再確認できました。
その後、ネイチャークラフト体験に入ります。様々な太さの樹木を、コースター、鍋敷、キーホルダー等をイメージしながら、のこぎりで切ります。太さ、形、木目、いろいろ考えながら始めましたが、1本切ることの大変なこと!息が切れ、腕や肩が痛くなります。なんとか切って、2個目、3個目に… 進む人もいましたが、まっすぐ切れない物もあり、バテながらもみんな頑張りました。その後、部屋に戻り、No240,600,1000番のサンドペーパーで磨いてツルツルに仕上げます。これもまた根気がいる作業でした。それぞれ、自分の苦労が詰まったコースター、鍋敷、キーホルダーがお土産になり、思い出の残る楽しい作業となりました。明日以降の筋肉痛に多少の不安が残る講座生でした。(Y/M)
講義の始まり
森の散策と講義1
森の散策と講義2
クラフト体験コースター・鍋敷カット
クラフト体験ペーパー磨き
17期生 12月17日講座報告
森ノ宮駅から大阪城公園内に入り、広場にて再集合し、講座の内容は、野鳥の種類を追うのではなく、鳥の見つけ方や鳥のしぐさを感じる事が主になると説明されました。
バードウオッチングをスタートさせてヒヨドリが群れで騒ぐ声が聞こえました。秋冬にかけて都会に、雪の降る地域から餌を求めて本州に南下してきます。通常の春から初夏にかけて倍以上に賑やかな事と感じておられるとの事でした。次にシジュウカラが目線の高さで姿を現しました。慌てて双眼鏡で見るよりも、シジュウカラが近づいてくるまで待ち、肉眼で十分に見られるまで双眼鏡は置いておきましょうと話をされました。次にカエデに止まったハシブトガラスの姿に受講生のみなさんは、今までの印象が変わってしまいました。望遠鏡で見たハシブトガラスの瞳に対し「かわいい」や「目がかわいい」と連呼し始めました。一般的にはゴミをあさる、追いかけられる、怖い黒い鳥というのが印象です。今回はこの瞬間にハシブトガラスの瞳の可愛らしさに気付かされました。
東堀に到着して最初に感じた事はカモが何処にいるのかなあと思いました。まず最初に「カワセミを見つけるためにどこを見るのか」、この環境で鳥を探すにはどこの目線が大切なのか、カワセミを見つける為には、餌となる魚を見つける為にジャンプ台が必要となり、そのジャンプ台はお堀の縁やお堀に突き出している木々小枝をチェックする事が大事と教えてもらいました。カワセミがいないと判断したら違う鳥がどこかに止まっていないかと、目線をメタセコイアの木の梢の先端にツグミ類や猛禽類が止まっていないか、最後にお堀のどこかにカモが休息していないかを確認するとの事でした。そうしていたら、桜の並木に、運よく2羽のハクセキレイを観察する事ができました。
少し歩いた地点でカモ類の姿が見えてきました。カモの種類と餌の取り方を話され、双眼鏡や望遠鏡でチャックしてほしい所の注意事項が有りました。特に見て欲しいカモはキンクロハジロで、金色のアイリングと冠羽(通称:ちょんまげ)との事でした。代わる代わる皆で望遠鏡に集まりキンクロハジロを見て喜んでいました。階段を上がり南堀に向かいました。堀を見た瞬間、カモがいないという印象でしたが、水際に近い城壁の上に目線を向けてカモ類が休息している事に気付きました。
その後、今日、出会った鳥の振り返りをした後にまとめをして解散となりました。
観察種:ヒドリガモ、マガモ、ハシビロガモ、コガモ、キンクロハジロ、キジバト、カワウ、アオサギ、オオバン、ユリカモメ、ハシブトガラス、シジュウカラ、ヒヨドリ、ウグイス、メジロ、スズメ、ハクセキレイ
久下先生のレーポト及び写真を全面的に掲載させてもらいました。一日大変勉強になりました。有難うございました。
ハシブトガラス頭骨とキャップ
頭骨左ハシブトガラス右ハシボソガラス
木にとまっているハシブトガラス
本で説明される先生
ハシビロガモ採餌
17期生 12月10日講座報告
南海高野線初芝駅で10時に集合してバスに乗り、防災センターに到着後2班に分かれ講座開始。 早速消防訓練を見学しました。ドロ-ンを飛ばし、高層階からの救出や忍者のように壁を伝って降りる消防士さん、見たことない様な消防車もあり、迫力満点で値打ちがありました。 備蓄倉庫には、避難所で使う組み立て式のダンボ-ルベット、レトルト米、水入りペットボトル、オムツ、毛布などたくさんの種類や量が備蓄されています。重たい石が乗っている板の下になっている人(人形)を助ける救助体験では、何種類かのジャッキで板をあげ人(人形)を引っ張り出しました。これが簡単なようでなかなか難しい!! その後は毛布と棒二本で即席のタンカを作り前後二人で人形を乗せ運ぶ作業をしました。
次は倒れた家屋から中の人の救出体験。てこの原理で、しっかりした棒を使って屋根を持ち上げる作業と倒れた家屋から中にいる人を救出する体験をしました。 先ずは大きな声で屋内に向かって『大丈夫ですか?』の声をかけ、人がいたらこじ開けて中に入り、人(人形)の頭を上にして毛布で包み即席タンカを作って、安全な場所に運び出しました。次に真っ暗な部屋で、煙の中手探りのアヒル歩き、壁に手を当て方向を確認しながら進んでいく体験現場でも、真っ暗闇を移動するのは怖いですよね。 AEDコ-ナ-では心臓圧迫組成体験ですが、一人でやるにはとてもきつい作業なので、近くの人を大声で出来るだけ沢山の人を集めて交代しながら行うことが大事なのだと痛感しました。
今日一日説明してくれた消防署の方、テキパキと解りやすく指導して戴き有難うございました。体験コ-ナ-が多数あり充実した一日でした。 (N/N K/K)
人形でなく講座生を運ぶ
梃子の使い方
17期生 11月26・27日講座報告
9時半、三国ヶ丘駅集合、バスは兵庫県に向け出発です。淡河SAで早めの昼食後、Eディフェンスに到着。西川先生の講義で、阪神淡路大震災を経験し、建物の壊れ方は実物大でないと正確な検証ができないことがわかり、「実大三次元振動破壊実験施設」が作られたとのこと。実験棟ではガスエンジンから油圧を使い震度7以上のエネルギーを建屋に与えて実験しますが、巨大な建物のテストを行うだけあって、見たこともないほど太いワイヤーやシャックルに驚きながら、最新の免振・制震システムの話も伺いました。
次のスプリング8では、池邉先生の楽しい説明を聞きながらの日本が作った最先端の高エネルギーX線を活用・実験する施設見学。佐用の固い地盤を生かし直径500mのスプング8,その後長さ700m(世界的にコンパクトで省エネだそうです)のSACLAが作られています。SACLAではほぼ光速の電子線を作ることで0.063nmの解像度を誇る分析能力があり、米国のPS(0.12nm)の半分、水素原子(0.1nm)より小さな分析が可能です。スプリング8ではもう少し粗い解像度ながら、それぞれの特徴を生かし62か所のビームラインの実験室にて大学・企業などが様々な成果を出しており、半導体・エネルギー・医療・環境分野などに生かされて、美容関連・リュウグウ(小惑星)・パーキンソン病・光合成・ミノムシの糸の繊維など聞き覚えのある解析・活用も多々あるようです。理屈はさておき(笑)最先端の研究に触れることができワクワクした時を過ごせました。
初日の最後は西はりま天文台で、今見える土星は輪が細く、15年周期であることなど事前に知識を学びました。なゆた望遠鏡は口径約2mの反射望遠鏡で、一般の人が見ることができる世界最大だそうで、当日の三日月からはっきり見えるクレーター(写真が撮れました)、串刺し型の土星、水色の海王星、アンドロメダ座の二重星アルマク、プレアデス星団(すばる)などを観察しました。好天に恵まれ、屋外でも美しい星々が見え、デネブ(白鳥座)、リゲル・ベテルギウス(オリオン座)、おうし座・カシオペア座など1等星と星座を交えて説明を受け、感動できた観察会になりました。
2日目は早朝から頑張って山側に行き、日の出と雲海を待ちます。昨夜に続き、天候がよく素晴らしい雲海が広がり、そして、雲海の向こうからうっすら太陽が昇り赤い日の出も見ることができました。朝から感動!幸せな気分になりました。
兵庫県立「人と自然の博物館」に移動し、2班に分かれDNA抽出実験と展示見学です。抽出実験はブロッコリーを細かく刻み、界面活性剤を加えてすりつぶして、ろ過・加温抽出後にエタノールを加えて冷却・析出すると、白いDNAがフワフワと出てきました。簡単な実験で科捜研の女になれた気分でした。博物館には震災、地層、恐竜、動物、植物、鳥、昆虫、きのこ、霜柱…と、非常にたくさんの見ごたえのある展示があり、公立博物館最大級といわれるのは納得できるものでした。昼食後、博物館の自由見学の後、バスにて帰路につきました。バスの中では多くのみなさんがお休みになるほど充実し、楽しめた2日間でした。
Eディフェンス
spring8
なゆた望遠鏡
雲海
DNA抽出実験
人と自然の博物館
17期生 11月19日講座報告
昨年の11月13日に奈良公園に来て以来、2回目の巨樹観察です。残念ながら熊の出没情報もあり若草山への登山は諦め、下のほうでの講義となりました。しかし春日大社の神域として守られてきた原始林はさすが世界遺産の荘厳さと迫力がありました。
奈良駅からバスに乗り春日大社本殿前に着くと、いきなり鹿のお出迎えです。春日大社から山に向かい歩き始めるとすぐに多くの木立を観察でき、鹿よけネットも見られました。平城京の1万人の生活を支えた貴重な水である水谷川の流れと水谷神社について説明を受けましたが、今年は猛暑で水不足、木々もやや元気がないとのことです。遊歩道を進むと、樹皮がトゲだらけでおもしろいカラスザンショウを見ました。安易に指で押すと痛いほどのトゲで『フジツボ』という人もいました。御神木でもあるナギは鹿が食べないためすごく繁殖しているとのこと。ただ成長は非常に遅いようです。急な斜面には、浅い土壌に大木の根や地衣類をつけて弱った大木、あちこちで立ち枯れの木や倒木が見られました。
シカは手厚く保護されて1400頭を数え木々の葉や若木下草を食べるので、シカが食べないナギやサカキが多く残ってきて、試験的にネットで植物の保護などいろいろと検討をされているようです。石仏の横の旧道沿いにカゴノキ、幹周4.7mのイチイガシの大木があり、道から近いモミの大木は幹周を測定し3.45mでした。この樹齢は約250年で、全山の樹木は1498本ありスギが一番多いとのことです。他にも、モミの木の風呂おけ(真ん中がなくなっている切り株)があり、なぜ中央がなくなるかの説明も受けました。また、ツクバネガシの立ち枯れがあり、これは小さなカシノナガキクイムシが原因だそうです。原生林マップも見せてもらい、維持管理の大変さが想像できました。奇妙な形でぶら下がるフジヅルなどを見ながら下り、お昼ご飯になりましたが、お弁当を狙う鹿の圧が大変!人に慣れすぎた動物は、熊も含めて困ったものです。
昼食後奈良公園に向かい、ムササビにかじられた松ぽっくり、穴の開いたセンダンの幹から成長している枝・葉・実・根や、元気なモミや幹周3.98mのクスノキ、エノキなどを観察しました。最後に原生林一大きな周囲8mのスギを実感し、前回同様班ごとに『雨の日には根をのばし、曇りの日には枝をのばし、晴れの日には葉を広げる』という文章作成クイズを楽しみ解散となりました。 (Y/M)
17期生 11月5日講座報告
南海高野線九度山で10時にガイドさんと待ち合わせをして、二班に分かれ真田幸村が流罪されていた九度山の町を、ガイドさんの楽しい説明を聞きながら散策しました。慈尊院は、舗装されている参道から世界遺産に登録されている高野山金剛峰寺への入り口との事。出発地である町石が有り1町(109m)ごとに建てられている。本来、舗装等近代的に手を加えていたら世界遺産には認められないのが、舗装前の状態を認められて登録されたそうだ。
真田古墳(真田の抜け穴伝説)は、幸村がこの抜け穴を通って冬の陣の時に、大阪城まで行って参戦したと言われているが、紀ノ川の下を掘っていくような技術は、その時代にはないはずなので、『歴史はロマンです』との説明を聞いて何となく納得しました(笑)
紙遊苑に12時頃着いて昼ご飯を食べて、紙漉きに臨みました。楮(こうぞ)の皮を蒸して叩いて茹でて、どろどろした液をすくって水分を切り、紙の元になる原材料を四角い網(漉き桁)ですくう作業を教えてもらい、楽しみながらも真剣に取り組みました。少し失敗をして再度チャレンジする人もいましたが無事終了しました。以前はたくさんの紙作りの作業場が有りましたが、和紙の需要が減り今は一軒もなく、伝統文化と技術を伝えるために紙遊苑だけになってしまったようです。漉き桁ですくった後、水切りの為に少し乾燥させその後板に張り付け本乾燥をして完成。数日後に送ってもらい、各自が作った漉き紙で卒業証書に仕上げ、3月18日の修了式に手渡される事になります。良い思い出になれば最高です。 (N/N K/K)
外灯が柿のデザイン
抜け穴
左は五三の桐、右は三つ巴
17期生 10月8日講座報告
信太山丘陵里山自然公園の管理事務所に10時前に集合しました。 1年前位に新設され、こじんまりした公園に溶け込んでいる綺麗な建物でした。 先ずは講師より「和泉の自然」というパンフレットと「秋の昆虫・その他の動物記録表」が配布され、植物・昆虫・鳥・動物・外来種と整理された中身の説明をされました。 特にホタル・クビアカツヤカミキリの話に熱心だったように感じました。
『クビアカツヤカミキリは河内長野方面から和泉に来た!』と言われているという説明にはなぜか爆笑でした。 それから記録表を持ち広場に出かけると、講師の説明もほどほどに網で昆虫を追っかける熱心な人も居り、皆さん童心に返って夢中になり昆虫を追いかけて楽しんでいました。 そして昆虫・植物の説明を聞きながら公園内を回り、事務所に戻って何種類の昆虫を観たか同定していくとなんと想像以上に30種類も観察できていました。
午後からは、蝶々の転写という皆さん初めての鱗粉転写の体験をしました。 先ずは15センチ角位の和紙2枚に蝋燭の蝋をしっかりとこすりつける作業をしました。 講師が採集していた蝶々の羽をはがし並び替えるのが非常に難しく、ク-ラ-の風で飛ぶので風向替えやら、せっかく並べたのに自分の吐く息でずれたりして大騒ぎでした。 やっと2枚の紙に挟み込み、上からスプ-ンでしっかりこすりつける転写作業に夢中になりました。あちこちで悲鳴に近い声も収まってきて、最後は講師にラミネ-トで仕上げをしてもらい綺麗な作品が出来上がりました。
今日も皆さん充実した楽しい1日を過ごされて解散致しました。(K/K)
信太山丘陵里山自然公園管理事務所
師が採集されていた蝶々の転写風景
採集した虫の説明を熱心に聞く皆さん
早速広場で虫の採集に取り組む
講師が網での虫の捕まえ方の見本を披露
綺麗に転写出来ました