17期生 2月25日講座報告
今日は2度目のきしわだ自然資料館に来て、大阪湾でとれるチリメンジャコを題材にした、海の宝物さがしです。これは、海の生き物の多様性やつながりを学び、その命をはぐくむ海と、それらを支える川と森を守ることの大切さを伝える環境教育です。
まずは、海(大阪湾)の生命の進化と分類、それぞれの地域・生息域での特徴や生き方について学びました。ちりめんじゃこになる魚は、カタクチイワシだそうですが、それ以外に様々な多くの小さな生命がたくさん居ることを知りました。それらのちりめんじゃこに混じった小さな生きものたちは、とても奇妙な姿をしているものも多いため、「チリメンモンスター」(略して「チリモン」)と呼ばれます。普通のちりめんじゃこは、加工の過程でチリモンを取りのぞいて販売されるのですが、特別に取り寄せた「チリモンを除いていないちりめんじゃこ」を使って、今回の講座を実施しています。
ちりめんじゃこは、カタクチイワシの赤ちゃん。チリモンには、それ以外のいろいろな魚(タイ、アジ、サバ、フグ、タチウオ、タツノオトシゴ・・・)の赤ちゃんがたくさん含まれています。そのほかにも、イカやタコの赤ちゃん、エビやカニの赤ちゃんなど、普段魚屋さんに並んでいる多種多様な海の生きものたちの赤ちゃんが混ざっており、館内でも面白い展示を見ることができました。 作業の前には、鯛やふぐ、カニ、エビ、タコ、イカなどの赤ちゃんの映像を見てから作業に入りました。ちりめんじゃこをひとつまみして、虫眼鏡とピンセットで、形の違う物を探し始めると、結構夢中になります。カワハギ、エソなどの魚、カニ、エビの甲殻類、貝、蛸の軟体動物…。次々と小さなモンスター達が見つかりますが、気がつくと眼と肩が疲労困憊。子供のようにはいきませんが、それぞれがチリモンコレクションの図鑑を作成して満足しました。今日も子供に返った、楽しいひとときとなりました。(Y/M)
魚類の講義から
展示見学
チリメンモンスターとは
チリメンモンスターの正体
モンスター捜し
17期生 2月18日講座報告
今日は大阪市内にある大阪管区気象台と津波・高潮ステーションへ行きます。気象台の業務とは?天気予報と…。津波対策はどんなことをやっている? みんなよくわかっていないことがわかりました。今日はそのあたりを学びます。
はじめに気象台の業務について学びます。気象台では、地震・火山が活動したときの対応を担当しています。地震が発生したらその揺れを解析し、震源・震度や津波の発生を含めた被害想定の情報を出しています。そのときに地域ごとの震度情報を出しますが、この震度、実は歴史とともに変化していて、1949年に7ができたり、5と6が強弱に分かれたのは阪神淡路の震災からや、5弱というのは4.5~5とのことだなど、知らないことがたくさんありました。また過去の地震の歴史、緊急地震速報や長周期地震に関してたくさんの質問が出て、皆が興味を持っていることがわかりました。地震については、①予知ができないこと、②南海トラフ地震はせまっていること、③備えは大切なこと、④起きたらまず身を守ること、⑤発生後はデマに注意することを理解し、対応していくことが重要とのことでした。
天気予報は①気象の観測、②観測データから未来の大気状態を計算、③計算結果と経験から予報作成、④発表の4ステップからなり、気象台が行っていますが、民間も予報を出せるように法改正されています。気象観測は全国に1300箇所あるアメダスで24時間実施しており、気象衛星のデータも加えて、それぞれのデータから予報を作成していきます。講義後、府庁舎横にあるアメダス(屋外の観測施設)に行き、雨量計、積雪計、感雨計、日射計、暑さ指数計などを目にしましたが、昔の百葉箱とはイメージが違い測定機器らしいものでした。
アメダスを後にして、津波・高潮ステーションに移動しました。ここでは、なぜ大阪では高潮による水害が多いのかという説明がありました。これは大阪平野ができた歴史と、近年の地盤沈下により海抜0m以下の地域が多いためとのこと。室戸台風などで過去に多くの被害の歴史があり、そのため防潮堤や水門で防災・減災に取り組んできている歴史を学びました。南海トラフ地震による津波の対策も含まれており、ここでも気象庁の地震同様、①津波から逃げきること、②災害を乗り越え生き抜き、その知恵を後生に伝えること が重要であるとのことでした。地震、津波、台風等により、今まで以上の災害が今後も起こることが予想され、各自が備えを準備していくことが重要と感じました。 (Y/M)
地震につい
天気予報について
アメダスにて
津波ステーションの展示1
津波ステーションの展示2
17期生 2月4日講座報告
今日も寒い中、滝谷不動の奥の谷にて竹炭焼き体験です。滝谷不動から里山「奥の谷」へ移動しますが、昨年1月の春の七草粥作り以来です。ここは、竹だけで無く樹木、動物など自然あふれる里山で、今回の体験も炭焼きだけでは無く、竹を伐採し、運び、切って、割って…。なかなか大変で面白い体験ができました。
まず、はじめに富田林の自然を守る会の炭焼き班、柴山先生によるオリエンテーションからです。講義から始まり、約600種ある竹の中、日本には真竹、孟宗竹、淡竹の3つが多く、地下茎を張り巡らせて勢力を広げていくとのこと。用途としては、タケノコのほか、竹皮、竿・かご・ほうき・建築資材等の生活用品のほか、楽器・弓・竹刀等日本古来の文化に関わる利用も多くあります。しかし、1960年頃からプラスチックの普及により利用価値が低下し、放置竹林が増えてきていました。竹は1日で高さが1mも伸びたり、地下茎を1年で5mも広げたりその成長が凄いため、他の樹林の勢いを衰えさせ、土壌の保水力低下にともなう地盤の弱体化につなげてしまいます。そのため、竹を伐採・活用し、炭にされているマングローブ保護のためにも燃料・消臭剤や吸湿剤としての竹炭やサスティナブルなチップ材料などへの活用を進める必要があるとのことです。
まずは、2班に分かれ竹の伐採から体験です。裏山まで行くと、立派な竹林がものすごい急斜面にありました。斜面を登って大きな竹の伐採にチャレンジです。10cm以上の太さで20m近い長さの竹を頑張って切りましたが、倒れるときはなかなかの迫力でした。さらに手分けして、倒れた竹を運べるように切り分け、不要な小枝を落とし炭焼き小屋まで運びました。さらに、切った竹は70cmの長さに切り、ハンマーと竹割り器で4つに割り、節を鉈で落として炭焼き準備完了です。炭窯にいっぱいに装填した後、土で隙間無く蓋をして火をつけます。本来ここから十時間以上かけて蒸し焼きにし、炭化させるのですが、今回は時間の都合でここまでで、過去に焼いた竹炭(ほかにドングリ、松ぼっくりの炭もあり)をいただきました。冷蔵庫内や下駄箱やトイレの消臭剤になるとのことで、他にも使えそうな面白いお土産になりました。また成長の早い竹には困ることも多く、里山の自然を守るには手が掛かることも知ることができました。 (Y/M)
オリエンテーション
竹の伐採
炭焼き竹の準備
炭焼きと蔵出し
17期生 1月28日講座報告
最初に資料を配って戴きパソコンを使い説明が始まりました。骨と筋肉にはカルシウムとタンパク質が必要である事を強調されて資料を見ながら各自の日頃の食事からカルシュム量を推測し、「私は一日に必要な分は取れている、少し足りないかな?」いう声とかあちこちで、つぶやきが聞こえてきました。「ペットボトルのフタも取れにくい時があるから、握力が低下しているのかな?」と今後の課題が見つかった人もいるようでした。フレイル予防の簡単な筋トレを教えてもらい、「継続こそ力、三日坊主では駄目だ。バランスの良い食事が大事で運動も頑張ろう」といった声も有りました。
午後からは、卒業後の部会説明会です。皆さん、何の部会に入りましたか?いくつか入ってみて、体験してみるのも良いと思います。12部会有るのですから、気の合う人たちに相談しながら選んだらよいので、その後は気楽に楽しんでもらえたら最高だと思います。二年間頑張って卒業してからの権利ですから、四月からを楽しみにしてください。(N/N)
17期生 1月14日講座報告
昨年の9月の『昆虫入門』以来、4回目の堺自然ふれあいの森です。今回は自然散策もありますが、メインはネイチャークラフト体験で木を切り、磨き、コースター・鍋敷・キーホルダー等の作成に挑戦します。お土産がたくさんできるかな?
3日ほど前の今年の一番の寒さのため、雪だるま(泥で真っ黒ですが)のお出迎えがあり、寒さの中ほんわかした気持ちになりました。
はじめに堺市の南部丘陵の成り立ちと歴史の講義があり、堺市が150年をかけ都市化してきたことがわかりました。南部丘陵には約2000種の昆虫が生息しているとのことで、植物・動物もたくさんの種類が生息しています。はじめに桜(クビアカツヤカミキリ対策でネットが掛かっている)、茶、柿などの樹木から、準絶滅危惧のカヤネズミの巣があるイネ科植物を見学しました。更に歩くと、虫喰いのため倒木防止で伐採されたコナラ、狸のタメフンなどが見られ動物の食性もわかるとのことで、様々な生き物が自然に生きている環境がわかりました。コナラのヒコバエ(切り株から育つ新芽)、椎茸のほだ木が並ぶ栽培場、甲虫・クワガタムシの幼虫が育つ木くずや朽ち木置き場などを観察し豊かな自然と生態系を再確認できました。
その後、ネイチャークラフト体験に入ります。様々な太さの樹木を、コースター、鍋敷、キーホルダー等をイメージしながら、のこぎりで切ります。太さ、形、木目、いろいろ考えながら始めましたが、1本切ることの大変なこと!息が切れ、腕や肩が痛くなります。なんとか切って、2個目、3個目に… 進む人もいましたが、まっすぐ切れない物もあり、バテながらもみんな頑張りました。その後、部屋に戻り、No240,600,1000番のサンドペーパーで磨いてツルツルに仕上げます。これもまた根気がいる作業でした。それぞれ、自分の苦労が詰まったコースター、鍋敷、キーホルダーがお土産になり、思い出の残る楽しい作業となりました。明日以降の筋肉痛に多少の不安が残る講座生でした。(Y/M)
講義の始まり
森の散策と講義1
森の散策と講義2
クラフト体験コースター・鍋敷カット
クラフト体験ペーパー磨き
17期生 12月17日講座報告
森ノ宮駅から大阪城公園内に入り、広場にて再集合し、講座の内容は、野鳥の種類を追うのではなく、鳥の見つけ方や鳥のしぐさを感じる事が主になると説明されました。
バードウオッチングをスタートさせてヒヨドリが群れで騒ぐ声が聞こえました。秋冬にかけて都会に、雪の降る地域から餌を求めて本州に南下してきます。通常の春から初夏にかけて倍以上に賑やかな事と感じておられるとの事でした。次にシジュウカラが目線の高さで姿を現しました。慌てて双眼鏡で見るよりも、シジュウカラが近づいてくるまで待ち、肉眼で十分に見られるまで双眼鏡は置いておきましょうと話をされました。次にカエデに止まったハシブトガラスの姿に受講生のみなさんは、今までの印象が変わってしまいました。望遠鏡で見たハシブトガラスの瞳に対し「かわいい」や「目がかわいい」と連呼し始めました。一般的にはゴミをあさる、追いかけられる、怖い黒い鳥というのが印象です。今回はこの瞬間にハシブトガラスの瞳の可愛らしさに気付かされました。
東堀に到着して最初に感じた事はカモが何処にいるのかなあと思いました。まず最初に「カワセミを見つけるためにどこを見るのか」、この環境で鳥を探すにはどこの目線が大切なのか、カワセミを見つける為には、餌となる魚を見つける為にジャンプ台が必要となり、そのジャンプ台はお堀の縁やお堀に突き出している木々小枝をチェックする事が大事と教えてもらいました。カワセミがいないと判断したら違う鳥がどこかに止まっていないかと、目線をメタセコイアの木の梢の先端にツグミ類や猛禽類が止まっていないか、最後にお堀のどこかにカモが休息していないかを確認するとの事でした。そうしていたら、桜の並木に、運よく2羽のハクセキレイを観察する事ができました。
少し歩いた地点でカモ類の姿が見えてきました。カモの種類と餌の取り方を話され、双眼鏡や望遠鏡でチャックしてほしい所の注意事項が有りました。特に見て欲しいカモはキンクロハジロで、金色のアイリングと冠羽(通称:ちょんまげ)との事でした。代わる代わる皆で望遠鏡に集まりキンクロハジロを見て喜んでいました。階段を上がり南堀に向かいました。堀を見た瞬間、カモがいないという印象でしたが、水際に近い城壁の上に目線を向けてカモ類が休息している事に気付きました。
その後、今日、出会った鳥の振り返りをした後にまとめをして解散となりました。
観察種:ヒドリガモ、マガモ、ハシビロガモ、コガモ、キンクロハジロ、キジバト、カワウ、アオサギ、オオバン、ユリカモメ、ハシブトガラス、シジュウカラ、ヒヨドリ、ウグイス、メジロ、スズメ、ハクセキレイ
久下先生のレーポト及び写真を全面的に掲載させてもらいました。一日大変勉強になりました。有難うございました。
ハシブトガラス頭骨とキャップ
頭骨左ハシブトガラス右ハシボソガラス
木にとまっているハシブトガラス
本で説明される先生
ハシビロガモ採餌
17期生 12月10日講座報告
南海高野線初芝駅で10時に集合してバスに乗り、防災センターに到着後2班に分かれ講座開始。 早速消防訓練を見学しました。ドロ-ンを飛ばし、高層階からの救出や忍者のように壁を伝って降りる消防士さん、見たことない様な消防車もあり、迫力満点で値打ちがありました。 備蓄倉庫には、避難所で使う組み立て式のダンボ-ルベット、レトルト米、水入りペットボトル、オムツ、毛布などたくさんの種類や量が備蓄されています。重たい石が乗っている板の下になっている人(人形)を助ける救助体験では、何種類かのジャッキで板をあげ人(人形)を引っ張り出しました。これが簡単なようでなかなか難しい!! その後は毛布と棒二本で即席のタンカを作り前後二人で人形を乗せ運ぶ作業をしました。
次は倒れた家屋から中の人の救出体験。てこの原理で、しっかりした棒を使って屋根を持ち上げる作業と倒れた家屋から中にいる人を救出する体験をしました。 先ずは大きな声で屋内に向かって『大丈夫ですか?』の声をかけ、人がいたらこじ開けて中に入り、人(人形)の頭を上にして毛布で包み即席タンカを作って、安全な場所に運び出しました。次に真っ暗な部屋で、煙の中手探りのアヒル歩き、壁に手を当て方向を確認しながら進んでいく体験現場でも、真っ暗闇を移動するのは怖いですよね。 AEDコ-ナ-では心臓圧迫組成体験ですが、一人でやるにはとてもきつい作業なので、近くの人を大声で出来るだけ沢山の人を集めて交代しながら行うことが大事なのだと痛感しました。
今日一日説明してくれた消防署の方、テキパキと解りやすく指導して戴き有難うございました。体験コ-ナ-が多数あり充実した一日でした。 (N/N K/K)
人形でなく講座生を運ぶ
梃子の使い方
17期生 11月26・27日講座報告
9時半、三国ヶ丘駅集合、バスは兵庫県に向け出発です。淡河SAで早めの昼食後、Eディフェンスに到着。西川先生の講義で、阪神淡路大震災を経験し、建物の壊れ方は実物大でないと正確な検証ができないことがわかり、「実大三次元振動破壊実験施設」が作られたとのこと。実験棟ではガスエンジンから油圧を使い震度7以上のエネルギーを建屋に与えて実験しますが、巨大な建物のテストを行うだけあって、見たこともないほど太いワイヤーやシャックルに驚きながら、最新の免振・制震システムの話も伺いました。
次のスプリング8では、池邉先生の楽しい説明を聞きながらの日本が作った最先端の高エネルギーX線を活用・実験する施設見学。佐用の固い地盤を生かし直径500mのスプング8,その後長さ700m(世界的にコンパクトで省エネだそうです)のSACLAが作られています。SACLAではほぼ光速の電子線を作ることで0.063nmの解像度を誇る分析能力があり、米国のPS(0.12nm)の半分、水素原子(0.1nm)より小さな分析が可能です。スプリング8ではもう少し粗い解像度ながら、それぞれの特徴を生かし62か所のビームラインの実験室にて大学・企業などが様々な成果を出しており、半導体・エネルギー・医療・環境分野などに生かされて、美容関連・リュウグウ(小惑星)・パーキンソン病・光合成・ミノムシの糸の繊維など聞き覚えのある解析・活用も多々あるようです。理屈はさておき(笑)最先端の研究に触れることができワクワクした時を過ごせました。
初日の最後は西はりま天文台で、今見える土星は輪が細く、15年周期であることなど事前に知識を学びました。なゆた望遠鏡は口径約2mの反射望遠鏡で、一般の人が見ることができる世界最大だそうで、当日の三日月からはっきり見えるクレーター(写真が撮れました)、串刺し型の土星、水色の海王星、アンドロメダ座の二重星アルマク、プレアデス星団(すばる)などを観察しました。好天に恵まれ、屋外でも美しい星々が見え、デネブ(白鳥座)、リゲル・ベテルギウス(オリオン座)、おうし座・カシオペア座など1等星と星座を交えて説明を受け、感動できた観察会になりました。
2日目は早朝から頑張って山側に行き、日の出と雲海を待ちます。昨夜に続き、天候がよく素晴らしい雲海が広がり、そして、雲海の向こうからうっすら太陽が昇り赤い日の出も見ることができました。朝から感動!幸せな気分になりました。
兵庫県立「人と自然の博物館」に移動し、2班に分かれDNA抽出実験と展示見学です。抽出実験はブロッコリーを細かく刻み、界面活性剤を加えてすりつぶして、ろ過・加温抽出後にエタノールを加えて冷却・析出すると、白いDNAがフワフワと出てきました。簡単な実験で科捜研の女になれた気分でした。博物館には震災、地層、恐竜、動物、植物、鳥、昆虫、きのこ、霜柱…と、非常にたくさんの見ごたえのある展示があり、公立博物館最大級といわれるのは納得できるものでした。昼食後、博物館の自由見学の後、バスにて帰路につきました。バスの中では多くのみなさんがお休みになるほど充実し、楽しめた2日間でした。
Eディフェンス
spring8
なゆた望遠鏡
雲海
DNA抽出実験
人と自然の博物館