大阪シニア自然カレッジ

17期生講座報告

17期生10月2日講座報告

開催日2024年10月2日(水) 晴れ
講座名自然観察の視点
講師菅井 啓之先生(元京都光華女子大学教授・自然環境市民大学講師)
場所栂文化会館、西原公園

菅井先生の軽妙なお話から始まり、「自然観察」は、名前を知ると親しみがわき、分かったつもりになっているが、そこで止まってしまう。そうではなく、いのちの生きている姿を見つめる事。

観察は、自然界の美しさに目を向ける。木は何十年たっても出会え 動かないので観察がしやすい。そして生物の多様性とかかわっている。スザンヌ・シマード作 マザーツリー(母なる木)では、菌根菌を通して木同士が守っているといわれているようです。

だからこの場所で自然の見方を勉強するのに意義があるといわれ、講座生は???先生のお話の中にキーワードが入っていました。講座場所、栂文化会館のある 栂・美木多 の文字が入っているのです。気が付いておおっ!と一気に場が和みました。自然観察の楽しみ方はいろいろで、そこから何を学ぼうとするのか。「知る」、「感じる」、「考える」を通して、日々の人生を豊かに生きることが大事だと学びました。

午後からは西原公園へ。早速、会館のそばのケヤキを見て、枝ぶり、根の張り方、周りのセミの抜け穴や苔から、単に見るのでなく「自然を読む」を体験。階段のひび割れを見て大地の割れ目を想像、アスファルトを見て生物の上にいることを感じ。上を見ると青い空、秋の雲。その向こうには宇宙。

落ち葉やケヤキの並木、クスノキの切り株、桜の皮目を見て、いのちの営みの不思議なことのお話が尽きない、カルチャーショックを感じた講座でしたが、今日のテーマの「自然観察の視点」に相応しい、見方を変えて自然観察を満喫した一日でした。(M.N、K.K)

17期生9月25日講座報告

開催日2024年9月25日(水) 晴れ
講座名金剛山の植物
講師神山 善寛さん(金剛山の植物に親しむ会、元ちはや星と自然のミュージアム館長)
場所金剛山 黒栂谷林道

心配していた雨も“晴れ男”さんのパワーで快晴となり、数日前の猛暑も影をひそめ最適な一日でした。

観察前に、植物と動物の関係や葉の構造と種類や名称、山を歩く心得等を聞いて出発!アカマツから始まり、ジャコウソウ、ミズヒキ、イタドリ(スカンポ)の雄花・雌花、カラスゴマ、ゲンノショウコウ、アキチョウジ等。春よりも花が少ない秋と言われてはいましたが、シャッターを切ったり、図鑑とにらめっこしたり、たくさん観察できました。途中で“ケッケッター”とアカゲラの鳴き声に耳を傾け、ヒヨドリバナに蝶、ツリフネソウに蜂がやってきて、虫のお食事を眺めて私たちも昼食を。

午後からは、ヤマホトトギスとアケボノソウを足元の草花にも気を付けながら近づいて、かわいさに感動しました。花の見分け方は、花だけでなく葉や葉の裏側も重要、同じ場所を一年通して観察するとよく分かること、木と草の違い等、先生からたくさん丁寧に教えて頂きました。

わいわいがやがやと、楽しい一日を良い天気の中で美しい花を見て楽しみました。(N.M、K.K)

17期生9月11日講座報告

開催日2024年9月11日(水) 晴れ
講座名昆虫入門
講師鈴木 真裕先生 大阪公立大学大学院
場所堺自然ふれあいの森

昆虫とは?その定義は簡略すると、足が6本。体は頭・胸・腹の3部分に区別できる。

目(もく)による分類や進化の過程での変化、多様性などの説明を受け、まだ夏の暑さが残るフィールドに出て、虫取り網、篭を手に昆虫を採取した。

午後からは、①バッタ目担当 ②トンボ・コウチュウ目担当 ③チョウ・カメムシ目担当に分かれ、指導を受けながら特徴を話し合い図鑑と照らし合わせる同定作業に取り組んだ。篭から出し手に取って羽や身体の模様などを観察し、図鑑や堺自然の森に住む昆虫の資料から約60種類の採取した昆虫の同定を終えることができた。

採取した昆虫は、篭やカップから出し自然ふれあいの森へリリース。お勉強させていただいたことに感謝し野原へと返した。(A.N)

【採集、同定した昆虫】

コウチュウ目(9種)

セマダラコガネ、コイチャコガネ、クロウリハムシ、ウリハムシ、ナナホシテントウ、シロテンハナムグリ、セアカヒラタゴミムシ、ナミハンミョウ、コスナゴミムシダマシ

チョウ目(16種)

モンシロチョウ、モンキチョウ、キタキチョウ、ヒメウラナミジャノメ、コミスジ、アサマイチモンジ、ヤマトシジミ、ムラサキシジミ、ムラサキツバメ、ベニシジミ  (幼虫)ウコンカギバ属、セスジスズメ、フタトガリアオイガ、ツトガ亜科、ヤガ科、シャクガ科

カメムシ目(14種)

シラホシカメムシ、マルシラホシカメムシ、ハリカメムシ、ホソハリカメムシ、クモヘリカメムシ、ホソヘリカメムシ、ニセヒメクモヘリカメムシ、ホシハラビロヘリカメムシ、エビイロカメムシ、オオホシカメムシ、アカサシガメ、ツマグロオオヨコバイ、アブラムシ科(コナラ 葉の上にて)、チュウゴクアミガサハゴロモ(幼虫・成虫共に)

バッタ目(10種)

コバネイナゴ、ツチイナゴ、ショウリョウバッタ、イボバッタ、オンブバッタ、トノサマバッタ、セスジツユムシ、クビキリギリス、オナガササキリ、アオマツムシ

トンボ目(4種)

ウスバキトンボ、シオカラトンボ、オオアオイトトンボ、ネキトンボ

ハチ目(2種)

クサアリ亜属、ニホンミツバチ

ハエ目(3種)

ホソヒラタアブ、キリウジガガンボ、オオハナアブ

17期生9月4日講座報告

開催日2024年9月4日(水) 晴れ
講座名地球環境問題と私達の未来
講師巌 圭介先生(桃山学院大学 副学長 社会学部教授)
場所堺市立栂文化会館

8月22日にマリアナ諸島付近で発生した台風10号🌀は停滞状態で奄美大島付近に留まり進行方向は気象予報士も予想がつかず、その背景として上空の偏西風が弱まっている自然現象や人などの活動により起こる気候変動、また、大気中に放出される温室効果ガスによって地球が暖められる地球温暖化も影響している可能性があると気象ニュースで毎日報道され、 暴風・竜巻・豪雨に多大な影響を受けた日本列島となった。

そんな近年、異常気象と言われる炎暑を肌や呼吸で感じ熱中症の不安の中過ごした夏休みが明けた初回講座は、まさに、地球で生きる私達の身近な問題の一つ、地球温暖化の要因となる温室効果ガス削減への取組みをテーマに、講師よりご指導していただきながら簡易的なソーラークッカーを作製。この講座では一番大切な燦々と降り注ぐ太陽光をしっかり浴びゆで卵を作る作業に取り組んだ。🌞

おやつに、太陽エネルギーで調理した固茹での美味しいゆで卵を味わった後は、現代の環境問題として重要視されている産業革命以降、現在までの大気中に含まれる二酸化炭素(CO₂)やメタンガスの総称である温室効果ガスの排出は加速し4倍以上に増加している現在の状況を知る。

ヒトが使えるエネルギーは、3種類 ① 石油・石炭・天然ガスなどの化石燃料 ② 核分裂・核融合させた核エネルギー ③ 太陽光、風力、水力、バイオマスなどの自然エネルギ―だと学習した。クリーンなエネルギーを作る技術も進んではいるものの例えば水素を作るには、都市ガスを分解するために莫大なエネルギーを必要としその工程にはCO₂が排出されていることも学ぶことで、私達・地球人の未来についても考えさえられる講義となった。

17期生7月24日講座報告

開催日2024年7月24日(水) 曇のち晴れ
講座名こだわりの草木染め
講師水谷 道子先生
場所国営飛鳥歴史公園館、高松塚壁画館、高松塚古墳

1300年前には模様は存在していたが色は一色、今は色華やかな草木染めとなりとても人気のある植物の染色体験講座に参加した。

講師のバックには染め物のハンカチ。その色を出してくれる原材料となる植物は、タンニンの渋を引き出すどんぐり、金色は玉ねぎの皮、ピンク色のビワ、落ち着いた黄色のセイタカアワダチソウ、栗のイガ、赤みはスモモ、アカネ、鮮度・湿度によっても色の出具合は違う。今では輪ゴムを使うがその昔はカラムシの茎の皮を使って巻き付けることで色を付けず白色を出したり形を整えていたそうだ。

講師より模様の基礎となるハンカチの折り方のレクチャーを受け、ぐつぐつと煮込んだ材料の入った鍋に形を作ったハンカチをつけ込み染色に入った。折り目にも抽出液を丁寧に掛けることでムラ無く染まることなど教えていただき初めての草木染め体験に、もう少しこうしたら良かった!染める液の順番を間違えたー!など歓声とともに出来具合を皆で見せ合った。

午後からは、高松塚古墳に隣接した高松塚壁画館で 壁画模写や副葬品のレプリカを見ながら7~8世紀にタイムスリップ。被葬者のお骨は二上山凝灰岩でできた石室の木棺から見つかっていて40代から60代の男性だとわかっているが誰なのかとても気になるところではある。西側の壁には有名な飛鳥美人とされる女子群像。この女性達の服装からわかるのは左前で、719年には唐と同じように右前の令が出されていることから遣唐使が帰国した704年から719年の間に作られたということ。その根拠となる話に飛鳥の古代ロマンに想いを馳せ古代の歴史にとても興味が湧いた。(A.N)

17期生7月17日講座報告

開催日2024年7月17日(水) 晴れ
講座名河口干潟の生物
講師山田 浩二先生、 湯浅 幸子先生(貝塚市立自然遊学館)
場所貝塚市立自然遊学館、二色浜、近木川河口

潮見表により当日は午前10時11分に最干潮と講師より情報を頂き、貝塚市立自然遊学館で集合。潮位が下がる干潮に合わせて二色の浜へ移動した。風がそよそよと吹く気持ちのいい梅雨の晴れ間に近木川河口で生きもの採集・観察会を実施。植物を専門とする湯浅講師より砂浜植物について講義を受け、ホソバハマアカザ(ヒユ科)・ホコガタアカザ(ヒユ科)・ツルナ(ハマミズナ科)・ヨシ(イネ科)・オカヒジキ(ヒユ科)・トゲヂシャ(キク科)・ハマヒルガオ(ヒルガオ科)・ハマゴウ(シソ科)・ヘラオオバコ(オオバコ科)・ヒメクマツヅラ(クマツヅラ科)などの植物が確認できた。 

潮の引いた浅瀬では岩にしっかりと付着する赤縞の入ったタテジマイソギンチャクを観察。たくさんの触手が出ている姿は目視で確認できたが海水が濁っており撮影できず残念。近木川の水位の変化により流れ着いたのか海では生きることができない大きなアカミミガメに「満潮を待ってね」と声を掛け、タマキビガイ・食用ではない小さなナマコのヒモイカリナマコ・足も目も顎も確認できるゴカイ・オスだけにハサミの間接部内側に毛の束が生えているケフサイソガニ・同じくオスだけのハサミに毛のふさが内側外側共に同量生えているタカノケフサイソガニ・ミミズハゼ・しっかり姿を見せてくれたユビナガホンヤドカリなどを多種を採取し、山田講師より成育場所・似ているカニの見分け方など細かい説明に講座生も講師が用意して下さったリストと照らし合わせながらの同定に興味を示した。

午後からは、ヨシ原周辺に生息するカニを沢庵やスルメを餌に手作りの竿で蟹釣り体験。ハマガニ14匹、クロベンケイガニ1匹、アシハラガニ1匹、とても珍しいユビアカベンケイガニ1匹を講座生が釣りあげ、ユビアカベンケイガニは標本として講師が持ち帰るなど嬉しい出来事もあり、とても暑い中での蟹釣り体験だったが子供のように楽しく熱中した~!と講座生からは声が上がり、近木川河口の生物観察を満喫した一日だった。(A.N)

17期生7月10日講座報告

開催日2024年7月10日(水) 曇り
講座名天体入門
講師那須香大阪天文台 中島 健次先生
場所SAYAKAホール

私達が住む地球。太陽が東から昇り西へ沈む日常の光景は、地球が自転しているからであると一般常識として知識があり、ギラギラと照りつける真夏の太陽を恨めしくも感じ、寒さの中では恩恵をいただき 低い位置から輝く冬の太陽は眩しく目を細める場面もある。そんな四季のある日本で暮らすことが当たり前になっているが、天体について講義を受けたことで壮大な宇宙の中のちっぽけな地球で生活している私達ひとりひとりの命の尊さについて考え、全く想像できなかった空間が現実の世界としてあることを知り、心にゆとりを持った日常がおくれるのではと感じることができた。

先人達がロマンある物語を作り、占星術として人の運勢や世界の今後起こりえる課程や 成り行きまでも占った“星”が、どのようなものなのか知ることで神秘的な宇宙への興味がより深いものとなった。 

太陽は地球から1億5,000万㎞(月の400倍)太陽の核は1,600万度。フレアと呼ばれる爆発現象の起きる彩層では10,000度。2024年5月に起きた大規模な太陽フレア現象では地球へも大きな影響を与えGPSの誤差の増大、日本でもオーロラの出現など世間を賑わせた。金環日食の際確認できるコロナは100万度にもなり莫大なエネルギーが存在するが、日本では2035年9月2日に関東方面・長野県・北陸地方で金環日食を見ることができるとの情報をいただいた。

現在の太陽は水素がヘリウムに変換されて核融合反応を起こしているが、太陽にも寿命があり40億年後には太陽系はなくなるというピンと来ない説明にも研究は進んでいるんだと頷き、“月”が何故、常に同じ面だけしか地球から見えないのか?という問いには、原始地球にぶつかってその破片が集まってできた月は重心を地球側に向いており月の自転が27日、地球を廻る月の公転も27日と同じ楕円軌道の周期で周ることで・・・の説明にわかった気がしてそうだったのか~と納得できた。???

私達が夜空で見ている星の輝きはそれは昔々、過去に放たれたもので、たとえばアンドロメダ銀河は250万光年、250万年前の光が地球に届いている。 

途方もない数字に驚いている私達に映像を通して講師からのプレゼント。2024年宇宙の旅が始まった。太陽を中心に水星⇒金星⇒地球⇒火星⇒小惑星体⇒木星⇒土星⇒天王星⇒海王星⇒2006年に惑星から外された冥王星団を見た後は、氷の天体星団 ⇒ 私達が住む太陽系から出るとスバルと呼ばれるプレアウス星団⇒天の川銀河⇒アンドロメダ銀河、私達はアッという間に宇宙の果てまでやってきた。どこまでも続く壮大な宇宙を制覇して大満足で地球へ無事帰還。もう、私達も宇宙人のひとりです。(A.N)

17期生7月3日講座報告

開催日2024年7月3日(水) 晴れ
講座名両生類と爬虫類
講師吉田 貴音先生
場所堺自然ふれあいの森

「森の学校」をテーマに、人と里山との新しい関わり方を学び、里山文化を継承する場としての公園 堺自然ふれあいの森。開発などで生き物の生息地が減少し、人が手入れをしなくなったことによる質の低下、外来種による固有種のかく乱。地球温暖化で生じる里山としての変化などの説明の後、本題である両生類と爬虫類の講義を受けた。

両生類とは・・・幼体⇒えら呼吸で水の中で生活をする、成体⇒肺呼吸、身体の表面で呼吸する皮膚呼吸となり陸で生きることができる。主にカエル・イモリ・サンショウウオ

爬虫類とは・・・肺呼吸。海や川など水の中で生活している生き物は息継ぎが必要。主にトカゲ・ヘビ・ヤモリ・カメなど

両生類や爬虫類が苦手な講座生も、ふれあいの森で生活するヌマガエル・ニホンアマガエル・トノサマガエル・ウシガエル・シュレーゲルアオガエル・ニホンアカガエルの特徴を教えていただき、図鑑を通して聞くことのできる鳴き声に 「この声、知ってる!」 など盛り上がり、カエルの指は何本?という質問にも興味津々。拡大された画像に目をキラキラさせて指を数え 「前4本、後ろ5本」との正解の答えに納得の表情。また、木に登るカエルとぴょんぴょんと土の上を跳ね木に登らないカエルの指の特徴を示す拡大画像にも「そうだったんだー!」 「へぇーー!」と 相づちを打ちながら、カエルが苦手だった事を忘れているようで笑顔になられていた。 

そして、この日、講座生1番の盛り上がりを見せたのはオタマジャクシにはくちばしがあり歯がある!というリアルな現実の画像。オタマジャクシがどのカエルの子供なのかを知るためには歯の並びを見なければいけない!と全く知らなかった事の説明を受け歓声も上がった。

午後は、虫取り網を持ってふれあいの森で採取しながらの観察会。間近で見るカエルやカナヘビ、毒蛇のニホンマムシに、怖いながらも見てしまう!カエルも採ったし、今回もとても楽しかった!と蒸し暑く汗が滝のように流れる野外での観察会だったが、皆元気に次週の講座を楽しみに帰宅した。(A.N)

17期生6月19日講座報告

開催日2024年6月19日(水) 曇り
講座名信太の森の自然観察
講師田丸 八郎先生(信太の森FANクラブ理事長 、自然環境市民大学講師)
場所信太の森ふるさと館、惣ヶ池湿地

信太山丘陵の保全活動をされている講師より、信太山のなりたち、歴史・文化、自然環境について講義を受け、陸上自衛隊の演習場として使われてきたからこそ生き残った絶滅危惧種の植物などの自然保護運動に取組んでいることを聞き、ウグイスのさえずりを聞きながら惣ヶ池湿地を観察した。

惣ヶ池湿地には、繁殖力が旺盛なハンゲショウやキショウブなど、また、公園にはオオキンゲイギクなどの特定外来植物や、信太山丘陵にしか居ないとされていた外来種の蛾・ムラクモカレハは堺方面にも増えてきたとの情報も話され、目にするその数に驚いた。

国内希少野生動植物種のシリブカガシ、サギソウ、トキソウ、コモウセンゴケ、カスミサンショウウオなどの調査・保護・増殖活動の様子を教えていただきながらの講義は、普段は、個人的に入ることのない湿地帯を歩く事で自然環境を学習する私達には、大変有意義な時間となった。(A.N)

17期生6月12日講座報告

開催日2024年6月12日(水) 晴れ
講座名アウトドアの安全
講師平木 祐治先生
場所堺市立栂文化会館

心臓しんとうとは、心臓の真上に受けた衝撃が引き金となり、心室が不規則に細かく震える不整脈「心室細動」が起きること。全身に血液を送り出す心臓のポンプ機能が失われ突然死につながる。致命率は、1分ごとに10%づつ下がる!など、私達がその場でできる救急救命・応急処置について講義を受けた。

119番通報から救急車到着までの間に行う胸骨圧迫心臓マッサージの正確な場所、方法、リズム(100回~120回/分🎼もしもしカメよ ♬を 歌いながら圧迫するとリズムが同じになる)人形を使って体験し、AED使用時の注意点など、AED使用方法普及員として活動されている講師より教えていただくことで救命措置の大切さを実感することができた。

南海トラフ巨大地震の発生に対する切迫性が高まっていると気象庁が発表し、川の氾濫や自然災害での危険など、いつ自分や身内に起るかもしれない不安の中で、どのように対処すればいいのか、災害時の心得として自分の身を守る為に行うことが何なのか?など考えさせられる講義となった。(A.N)