17期生7月17日講座報告
潮見表により当日は午前10時11分に最干潮と講師より情報を頂き、貝塚市立自然遊学館で集合。潮位が下がる干潮に合わせて二色の浜へ移動した。風がそよそよと吹く気持ちのいい梅雨の晴れ間に近木川河口で生きもの採集・観察会を実施。植物を専門とする湯浅講師より砂浜植物について講義を受け、ホソバハマアカザ(ヒユ科)・ホコガタアカザ(ヒユ科)・ツルナ(ハマミズナ科)・ヨシ(イネ科)・オカヒジキ(ヒユ科)・トゲヂシャ(キク科)・ハマヒルガオ(ヒルガオ科)・ハマゴウ(シソ科)・ヘラオオバコ(オオバコ科)・ヒメクマツヅラ(クマツヅラ科)などの植物が確認できた。
潮の引いた浅瀬では岩にしっかりと付着する赤縞の入ったタテジマイソギンチャクを観察。たくさんの触手が出ている姿は目視で確認できたが海水が濁っており撮影できず残念。近木川の水位の変化により流れ着いたのか海では生きることができない大きなアカミミガメに「満潮を待ってね」と声を掛け、タマキビガイ・食用ではない小さなナマコのヒモイカリナマコ・足も目も顎も確認できるゴカイ・オスだけにハサミの間接部内側に毛の束が生えているケフサイソガニ・同じくオスだけのハサミに毛のふさが内側外側共に同量生えているタカノケフサイソガニ・ミミズハゼ・しっかり姿を見せてくれたユビナガホンヤドカリなどを多種を採取し、山田講師より成育場所・似ているカニの見分け方など細かい説明に講座生も講師が用意して下さったリストと照らし合わせながらの同定に興味を示した。
午後からは、ヨシ原周辺に生息するカニを沢庵やスルメを餌に手作りの竿で蟹釣り体験。ハマガニ14匹、クロベンケイガニ1匹、アシハラガニ1匹、とても珍しいユビアカベンケイガニ1匹を講座生が釣りあげ、ユビアカベンケイガニは標本として講師が持ち帰るなど嬉しい出来事もあり、とても暑い中での蟹釣り体験だったが子供のように楽しく熱中した~!と講座生からは声が上がり、近木川河口の生物観察を満喫した一日だった。(A.N)
気持ちのいい梅雨の晴れ間となりました
広い空と大きな海 こんなに素敵な大阪湾~
自分たちで採ってきた貝やカニ 知らない事をたくさん学びます
小さな小さな生き物たちとの出会い 名前がわかるとより一層楽しい
初めての蟹釣り体験
今日も一日楽しみましょう~
17期生7月10日講座報告
私達が住む地球。太陽が東から昇り西へ沈む日常の光景は、地球が自転しているからであると一般常識として知識があり、ギラギラと照りつける真夏の太陽を恨めしくも感じ、寒さの中では恩恵をいただき 低い位置から輝く冬の太陽は眩しく目を細める場面もある。そんな四季のある日本で暮らすことが当たり前になっているが、天体について講義を受けたことで壮大な宇宙の中のちっぽけな地球で生活している私達ひとりひとりの命の尊さについて考え、全く想像できなかった空間が現実の世界としてあることを知り、心にゆとりを持った日常がおくれるのではと感じることができた。
先人達がロマンある物語を作り、占星術として人の運勢や世界の今後起こりえる課程や 成り行きまでも占った“星”が、どのようなものなのか知ることで神秘的な宇宙への興味がより深いものとなった。
太陽は地球から1億5,000万㎞(月の400倍)太陽の核は1,600万度。フレアと呼ばれる爆発現象の起きる彩層では10,000度。2024年5月に起きた大規模な太陽フレア現象では地球へも大きな影響を与えGPSの誤差の増大、日本でもオーロラの出現など世間を賑わせた。金環日食の際確認できるコロナは100万度にもなり莫大なエネルギーが存在するが、日本では2035年9月2日に関東方面・長野県・北陸地方で金環日食を見ることができるとの情報をいただいた。
現在の太陽は水素がヘリウムに変換されて核融合反応を起こしているが、太陽にも寿命があり40億年後には太陽系はなくなるというピンと来ない説明にも研究は進んでいるんだと頷き、“月”が何故、常に同じ面だけしか地球から見えないのか?という問いには、原始地球にぶつかってその破片が集まってできた月は重心を地球側に向いており月の自転が27日、地球を廻る月の公転も27日と同じ楕円軌道の周期で周ることで・・・の説明にわかった気がしてそうだったのか~と納得できた。???
私達が夜空で見ている星の輝きはそれは昔々、過去に放たれたもので、たとえばアンドロメダ銀河は250万光年、250万年前の光が地球に届いている。
途方もない数字に驚いている私達に映像を通して講師からのプレゼント。2024年宇宙の旅が始まった。太陽を中心に水星⇒金星⇒地球⇒火星⇒小惑星体⇒木星⇒土星⇒天王星⇒海王星⇒2006年に惑星から外された冥王星団を見た後は、氷の天体星団 ⇒ 私達が住む太陽系から出るとスバルと呼ばれるプレアウス星団⇒天の川銀河⇒アンドロメダ銀河、私達はアッという間に宇宙の果てまでやってきた。どこまでも続く壮大な宇宙を制覇して大満足で地球へ無事帰還。もう、私達も宇宙人のひとりです。(A.N)
講師の周りに集まって 天体望遠鏡について講義を受けます
17期生は知識意欲が豊富!いつも沢山の質問が飛び交います
楽しそうにハサミでチョキチョキ ✄
出来上がったのは、星座早見盤
星の日周運動は1時間に15度ほど 動いているのは天体ではなく地球です
星座早見盤の日時を合わせて、夜空を眺め照らし合わせてみましょう
2024年 宇宙の壮大な旅が始まりました
17期生7月3日講座報告
「森の学校」をテーマに、人と里山との新しい関わり方を学び、里山文化を継承する場としての公園 堺自然ふれあいの森。開発などで生き物の生息地が減少し、人が手入れをしなくなったことによる質の低下、外来種による固有種のかく乱。地球温暖化で生じる里山としての変化などの説明の後、本題である両生類と爬虫類の講義を受けた。
両生類とは・・・幼体⇒えら呼吸で水の中で生活をする、成体⇒肺呼吸、身体の表面で呼吸する皮膚呼吸となり陸で生きることができる。主にカエル・イモリ・サンショウウオ
爬虫類とは・・・肺呼吸。海や川など水の中で生活している生き物は息継ぎが必要。主にトカゲ・ヘビ・ヤモリ・カメなど
両生類や爬虫類が苦手な講座生も、ふれあいの森で生活するヌマガエル・ニホンアマガエル・トノサマガエル・ウシガエル・シュレーゲルアオガエル・ニホンアカガエルの特徴を教えていただき、図鑑を通して聞くことのできる鳴き声に 「この声、知ってる!」 など盛り上がり、カエルの指は何本?という質問にも興味津々。拡大された画像に目をキラキラさせて指を数え 「前4本、後ろ5本」との正解の答えに納得の表情。また、木に登るカエルとぴょんぴょんと土の上を跳ね木に登らないカエルの指の特徴を示す拡大画像にも「そうだったんだー!」 「へぇーー!」と 相づちを打ちながら、カエルが苦手だった事を忘れているようで笑顔になられていた。
そして、この日、講座生1番の盛り上がりを見せたのはオタマジャクシにはくちばしがあり歯がある!というリアルな現実の画像。オタマジャクシがどのカエルの子供なのかを知るためには歯の並びを見なければいけない!と全く知らなかった事の説明を受け歓声も上がった。
午後は、虫取り網を持ってふれあいの森で採取しながらの観察会。間近で見るカエルやカナヘビ、毒蛇のニホンマムシに、怖いながらも見てしまう!カエルも採ったし、今回もとても楽しかった!と蒸し暑く汗が滝のように流れる野外での観察会だったが、皆元気に次週の講座を楽しみに帰宅した。(A.N)
森の中の教室で講義を受けます
アオダイショウの抜け殻で 尻尾の確認
先生、ご機嫌の笑顔
手にしているのは、毒蛇・ニホンマムシ
「ほら!アソコにオタマジャクシ!!」
下から覗いてみたり、写真を撮ったり~ 両生類と爬虫類、お友達になれましたか?(^^)/
17期生6月5日講座報告
木のぬくもりを感じる木根館(きんこんかん)での座学は、淡水魚の不思議な生態をクイズ形式で教えていただき河川環境の研究・保全にご尽力され《科学教室・力塾》を主宰される小川力也先生の教え子でYouTubeなどSNSで多くのチャンネル登録者数を持ち少年の水族館OutdoorAquariumというタイトルで観察ケースの中に魚の生息環境まで再現した様子を動画配信して大人気の桶土井直人先生から直接観察の様子や動画を見せていただくことで、午後からのフィールドでの観察がより一層楽しみになった。
石川では、マリンシューズや長靴に履き替え、たも網を持って川へ降り観察することができたが、ヨシノボリの卵はタイミングが悪かったのか見つからず残念だった。
採集し同定した種類
オイカワ、ヨシノボリ、ツチガエル、カワムツ、メダカ、カダヤシ、ハヤ、カジカガエル、アメンボ、カワトンボのヤゴ
(A.N)
投網(とあみ)実践をまじえて、丁寧に説明してくださいます
(Outdoor Aquarium)動画撮影しながらの講義に皆、興味津々!
カジカガエルのカップル
岩陰を探すオオシマドジョウ&ヨシノボリ(Outdoor Aquarium)
メダカ♀
17期生5月29日講座報告
「自然の中のつながり」から「生物多様性」について考え、哺乳類の生態系を学習する講義を受けた。
生物多様性国家戦略は10年に一度見直しされているが、4つの危機として①開発・乱獲によるもの ②都市部への人口流出、高齢化で手入れができないことによる自然の質の低下・荒廃⇒アーバンワイルドライフ(都市型野生動物)が増えていること。近年はクマなどによる深刻な人的被害も増加している ③外来種(アライグマ・バラ科の樹木を食い荒らすクビアカツヤカミキリなど)・化学物質・ペットとして飼われていた生き物の脱走、飼育放棄など人間により持ち込まれた危機 ④温暖化などの気候変動がもたらす危機が生物多様性を脅かしている、など。
危機的状況を知ることで、生物多様性を基板とした水・空気・土壌・エネルギーなどの生態系から恩恵を受け、互いに助け合い支え合っている地域特有のつながりが長い年月をかけてできあがっていることなどを学習した。
午後から午前中に座学で解説していただいた動物の気持ちになって自然をよく見ることでわかるフィールドサイン(動物の生活痕跡、足跡、食痕、糞など)探しのために長野公園での野外活動。しかし、前日の強い雨で洗い流されたのか?中々、痕跡に出会うことはできなかったが、清々しい雨上がりの新緑の中、キビタキ、メジロ、ウグイスの鳴き声が響く気持ちのいい散策となった。(A.N)
キビタキやメジロ、ウグイスたちの鳴き声に癒やされ 木々の新緑がまぶしい散策になりました
17期生5月22日講座報告
見学させて頂いた大阪府泉南郡岬町の大阪府環境農林水産総合研究所 水産技術センターは、大阪湾の水質を調べ、貝毒の原因となり春には増えてくる有毒プランクトンの発生状況の調査、管理などをする①海を見守る大阪湾に生息する魚の生い立ち、生態を記録することで採れる魚の種類などを予測し漁業者と漁獲量などの調整を提案する②魚を調べる大阪湾にはかつてあった干潟が少なくなり海の生き物を育てる浅瀬が残っていない。人工干潟による波打ち際を作って魚が住み良い環境になるよう③海辺を再生する水産技術センターの中にある栽培漁業センターで卵から稚魚を育てタグを付けて大阪湾に放流し生き残る確率を調べ増やす取り組みをする④魚を増やすと、4つの仕事があることを教えて頂き、栽培漁業センターを見学。ヒラメや高級魚アコウ(キジハタ)、トラフグの養殖を見ることができた。
午後からは、潮の干潮にあわせて海水が出入りしている昔の船だまり跡、谷川古港(ふるみなと)を長靴に履き替えて泥干潟に住む生物を観察。
場所を変えて落合川河口へ移動。ハクセンシオマネキが巣穴から出入りする様子を息を殺して「アソコの巣穴!」と指をさし小声で伝えながらの観察風景は、お互い(シオマネキと私達)が身を潜めて相手の様子を伺っているようで可笑しくもあり不思議な時間でした。
温暖化の影響で、暑さに弱いマコガレイ(マガレイ)が減少、逆に暑さに強いハモが豊漁になっている。また、川を綺麗に!という動きの中、海水の窒素やリンなどの肥料が減ったことで餌となるプランクトンの減少によりイカナゴが採れず禁漁になるなど、イカナゴのくぎ煮といえば春を告げる美味しい郷土料理が無くなることはとても残念でもあり、私達の食生活に直結していることで改めて温暖化について考えさせられる講義となった。(A.N)
南海電鉄 多奈川線 多奈川駅
17期生5月15日講座報告
堺市大泉緑地での鳥類入門の講義は、双眼鏡の使い方、野鳥を探すポイントなどを解説していただき、繁殖期・子育ての時期となる今でしか見られない野鳥の様子を観察した。
大泉池に浮かぶ島はたくさんのカワウやダイサギコサギアオサギなどのコロニーとなっており、ヒナに餌を与える瞬間が見られるなど、講座生は初めて使う双眼鏡に四苦八苦しながらも講師から教えていただく方向の木々の巣に住む親子を見つけては、お互いにスポットとなる場所を教え合いながら子育ての風景を観察することができた。
カイツブリの親子やダイサギのヒナ、池を素早く飛び回り杭や枯れ枝から飛び込んで餌となる小魚や小さなエビなどを捕獲するカワセミなどを見ることができ、その度に大きな歓声が講座生から湧き起こり、収穫の多い野鳥入門の講義となった。
池の畔で昼食をとり、午後からは新金岡公民館へ移動。午前中に出会った野鳥を振り返り、鳥類標識調査員の講師より、まずは、大きさや色合い、環境、季節、歩いていたのか?跳ねていたのか?など種類を絞り込む事ができるものさし鳥となるスズメ、ムクドリ、ヒヨドリ、キジバト、ハシブトガラスを知ることでチャート式に野鳥の知識を増やしていくことが大切であることなど教えていただいた。映像や講師が持ってこられた標本を基に専門的な羽の構造や幼鳥から成鳥への変化などを解説していただき、生態など野鳥に関してより深く知識を得たいなどの感想が講座生から上がり、初めての野鳥観察をするという方も多くバードウォッチングの楽しさを体験できた機会となった。(A.N)
出会った野鳥
カワセミ、カルガモ、カイツブリ、キジバト、カワウ、ゴイサギ、アオサギ、ダイサギ、オオバン、コゲラ、ハシブトガラス、シジュウカラ、ヤマガラ、ツバメ、ヒヨドリ、メジロ、スズメ、カワラヒワ、マガモ、エナガ(鳴き声)
先生を囲んで 皆笑顔で記念撮影
17期生5月8日講座報告
人にも暑がり、寒がりがいるように、生物はそれぞれ特性を持ち木々を友達として観察することでそのルーツや人類の文化との関係性がわかってくるとユーモアをまじえ わかりやすい言葉で説明して下さる出原先生の講話に興味深く聞き入った。
日本や世界のバイオーム(気温・降水量などに影響を受ける生物群系)について学習。
温暖な関西平野部は照葉樹林に分布し シイ類、カシ類、クスノキが多く生えるが、山地では夏緑樹林に分布し冬になると葉っぱを落とすブナ、ミズナラ、カエデ類が多く生えている。
今回、観察フィールドで見られる植物から🍃🌱🌿問題が出された。
など 植物に詳しい講座生はすぐに答えることができ盛り上がった。
先生が研究のために訪れた亜熱帯多雨林の小笠原諸島や奄美大島の写真では、本島にはない珍しい植物や亀の刺身を食べる文化を紹介、近大鮪の養殖の様子のビデオなど説明のユニークさで「面白いね~」と声が上がっていた。
午後からは資料を手に、座学で教えていただいた強い光を好む陽樹、その下で日照量が少なくても成長する陰樹。陽樹林・陰樹林が混じった交樹林などコナラやアラカシを実際見ることで、森林の遷移の課程がよりわかりやすくなった。また、人の手が入っていない雑木林自然林を散策しながら爽やかな新緑の匂いを感じ森林浴を楽しむことができた講座となった。(A.N)
問題を絵にして説明されるので理解できます
栗の花と同じ匂い 照葉樹のシダジイ
青々とした森林 爽やかな風
癒やされる講義になりました
緑の葉に混じって鮮やかに目立つ紅葉している葉っぱが存在する ホルトノキ
真っ白い花を咲かせるカナメモチ
人の手が入っていない自然林
見応えがあります