大阪シニア自然カレッジ

6期生講座報告

6期生3月27日講座報告

開催日2013年3月27日(水)
講座名山野草摘みと調理
講師新保 満子先生他(大阪自然環境保全協会、葉室里山保全クラブ)
場所太子町葉室

いよいよ最終講座、今日は大阪自然環境保全協会の里山保全活動の一つである太子町葉室の里山で、山野草を摘みそれを調理して食する内容。しかし天気が今一つ、今にも雨が降り出しそうだ。

既に里山クラブの人達が美味しそうな山野草の食材の大部分を揃えていただいていたが、先ずは里山を周回して食材捜しに、木の芽も山野草も季節が早過ぎたのか採集するような芽や野草が少ない。それでもツクシやヨモギをゲット、それを足して、さーお昼ご飯。カラシナの和え物、シイタケ、ナガイモ、ヨモギ、フキノトウ等の天麩羅、等など、具沢山の豚汁も戴いてお腹は満腹。中でもスギナの天麩羅にはびっくりするとともにそのシャキシャキ感が美味しいと好評でした。

午後からはサヤカホールのレストランに場所を変えて卒業式。1人1人に自分で漉いた和紙に書かれた卒業証書が渡され皆さん感激。雨は結局、一時パラッときただけでした!

6期生3月13日、14日講座報告

開催日2013年3月13日(水)、14日(木)
講座名一泊卒業研修旅行(和歌山県田辺市)
講師1日目:小松 勇二郎ガイド(うた加楽衆)
2日目:玉井 済夫先生他(天神崎の自然を大切にする会)
場所1日目:熊野古道、南方熊楠記念館
2日目:天神崎、紀州備長炭発見館

1日目(3月13日)

朝から天気があやしい。何とか3時頃までは降らないでほしいと願う。午後からは、熊野古道の滝尻王子から高原熊野神社まで世界遺産の熊野古道3.7キロを歩くコース。早めの昼食を済ませ、小松ガイド(語り部)を先導にいよいよ出発。始めから厳しい登りが続き、皆さん汗びっしょり、なかなかのタフなコースだ。途中何度も休憩しながら、列がバラけることも無く2時間半掛けて全員無事ゴール。皆さんが高原に着いてから丁度雨が降り始めヤレヤレでした。これも御利益かな!

その後、白浜の熊楠記念館へ、予定より遅れ閉館間近の入館でしたが延長してゆっくり館内を案内して戴きました。熊楠の天才振りは良く知っているものの、改めてその超人振りに圧倒されっぱなしで館を後にしました。

2日目(3月14日)

朝から日差しが強く、上天気。しかし風があり、昨日よりかなり寒くなっているとか。宿泊所から歩いて天神崎へ向かう。途中、朝採りの青々したヒジキを地元の人が空き地に拡げて乾かしている。これが昼にはすっかり黒くなっていた。
玉井先生とは現地で合流。早速 天神崎の日和山を登りなが海岸林の植物、生物観察からスタート。山から流れ集まる水溜りには貴重種のカスミサンショウウオの親と卵が見つかり感激でした。その後、岩礁部に移り、磯の生物を全員で捕獲する。大潮が過ぎたばかりで潮の引きもまだ大きく、豊かな広い岩礁で多くの生物が見つかり、観察することが出来ました。「やはりこういう環境は大事に守っていかなければなりません」とはここに来ての実感です。

6期生3月6日講座報告

開催日2013年3月6日(水)
講座名野鳥観察と蝶々観察
講師仲 淳一先生他(泉北野鳥の会)
場所昆陽池公園、伊丹市昆虫館

春が来たという感じの暖かさの中、今日は絶好の屋外講座日和。午前中は昆陽池の野鳥観察でした。ここ昆陽池には数年前までかなりの数と種類の鴨が飛来してきていましたが、この2~3年めっきり数を減らしているとか、それは大きな顔して居座るカワウの大群のせいなんでしょうか?それでもオナガガモ、ハシビロガモ、キンクロハジロ等のカモを目の前に見ることができ、そのアップの羽の綺麗さに皆さん感動。冬鳥のマヒワやジョウビタキにも出会えて、鳥合わせでは32種を数えました。

午後の昆虫館では1年中約14種類1000匹の蝶が放たれているというチョウ温室の中へ、熱帯や亜熱帯の花が咲き乱れ、沖縄や伊丹に棲息する蝶、チョウ、蝶、これほどの数が舞っているとそれは見事で、この世の楽園と言ったら言い過ぎ?でもこれを維持するのも大変でしょうね。

6期生2月27日講座報告

開催日2013年2月27日(水)
講座名昆虫調査(菰開き)
講師佃 十純先生
場所大泉緑地

朝まで降っていた雨も九時頃には収まり、傘をさしての菰開きはなくなりヤレヤレ。午前の座学は菰(コモ)巻きの歴史からスタート。「江戸時代に大名屋敷で松の葉を食い荒らすマツカレハの幼虫を駆除する為に始まった」とのこと。続いて菰の中で見つかる生き物(カメムシやテントウムシ、ゾウムシ等の昆虫、クモの仲間、節足動物の仲間)の説明と初めて先生から聞く大泉緑地の歴史の話があり、午後の菰開きに期待が膨らむ。

早めに昼食を終え、いよいよ3班に分かれて9本の樹木に巻かれた菰を外す作業。外した時に逃げ出す生き物を全員で捕まえようとするがなかなか逃げ足が速く、その半分も捕えることができない。菰は速やかにビニール袋の中へ収められた。持ち帰った菰を机の上に拡げて、虫やクモを次から次へとプラスチックの箱やガラス瓶の中へ入れていく。それらの生き物の種類や名前、数を樹木別に確認するのが本来の講座目的であるが、我々には手に負えない。それらをルーペで観察するだけで後の纏めは先生にお任せということで今日の講座は終了した。

今回調査された虫は飛び回るチビゾウムシの仲間と綺麗な色をしたキンイロエビグモが圧倒的に多く、昨年は多くいたカメムシの類がほとんど見つからなかったのはどうしてだろう?

6期生2月13日講座報告

開催日2013年2月13日(水)
講座名人と山とキノコと
講師佐久間 大輔先生
場所大阪市立自然史博物館

午前中は博物館の集会室で、佐久間先生による講義。キノコの詳しいお話しが始まるかと思えば、いきなり里山の移り変わりのお話し、大阪という都市とその周片に広がり続けた里山のはげ山化、「明治から大正にかけては大阪の町で燃料として流通した薪炭は、近畿圏ではもう賄いきれず、多くを遠くは九州や四国から調達した」という事実には驚きでした。里山とキノコの関係は種類や量に影響し、マッタケやショウロ等が消えれば、環境変化に応じた種類のキノコが生えてくるというお話しには大いに納得しました。でも変化し続ける里山と我々はどう付き合っていけばいいのでしょう。

午後は、自然史博物館の見学と冬枯れの長居植物園の観察。お花は水仙とサザンカくらいかな・・・お天気はそこそこでしたが園内に人影は少なかったですね!

6期生1月30日講座報告

開催日2013年1月30日(水)
講座名野鳥観察・平城宮跡
講師仲講師、吉村講師、野上講師(泉北野鳥の会)
場所平城宮跡、水上池(奈良市)

近鉄大和西大寺駅から3班に分かれ野鳥観察会はスタート。天気もまずまず、早くもイソヒヨドリが遠くのビルの屋上に、平城宮跡に入ると、あちこちにモズ、メジロ、ツグミが・・・しかし宮跡を全面舗装化する工事が始まり、緑地帯は工事用バリケードだらけ、観察コースも迂回や行き止まりで思うように進めない。今後、この草地が消え鳥がいなくなるのが心配だ。

水上池に着くと、早速コブハクチョウが我々をお出迎え、コガモ、圧倒的な数のマガモ、ミコアイサ、遠くの木陰にはオシドリやトモエガモも確認、しかし例年より鴨の種類が少ないようだ。池の周りは冬鳥のシメ、ジョウビタキ、マヒワ、アトリが次々と現れ、いつもまにか最終地のウワナベ古墳にゴール。スコープで見せていただいた小鳥も鴨も実に羽が綺麗で、可愛く感動したというのが皆さんの感想でした。今日観察した鳥は何と38種にもなりました。

帰途は、平城宮跡の遺構展示館や大極殿にも寄り、とにかくよく歩きました。お疲れさま。、

6期生1月23日講座報告

開催日2013年1月23日(水)
講座名部会説明会と救命講習
講師柴田副代表ほか
場所大阪ファインプラザ

午前中は、本6期生がこの春2年間の講座を修了し、4月から参加することになるシニア自然カレッジ7部会の詳細内容説明が副代表や野鳥部会長からあり、皆さんどの部会に入部しようかとお迷いの様子。まだまだ日にちはありますから・・・・ゆっくり考えて下さい。

午後は、堺市消防局の救急救命士2名の講師による、救命講習会入門コース。心停止時における胸骨圧迫のやり方及びAEDの使い方を習う。

「胸骨圧迫の要領は、強く、速く、絶え間なく、1分で100回のペース(童謡の♪もしもしカメよ、カメさんよ~のリズム)で30回、そして人工呼吸2回、これを繰り返す」と人形を使っての熱の入った説明と実技の後は、2班に分かれて順次実習。講習後は皆さんに氏名入りの「救命入門コース参加証」が渡されましたが、救命実施に自信を得るには、少しばかり時間が短かったようです。

6期生1月9日講座報告

開催日2013年1月9日(水)
講座名管区気象台見学他
講師各機関広報担当者
場所大阪管区気象台、大阪府警本部(大阪市)

今年最初の講座は、この厳しい寒さの中、外ではなく館内であることに講座生も内心「ほっと」としたのでは? 午前中は大阪城の横に位置するそれはそれは超近代的な建物となった大阪府警本部へ、物々しい玄関の警備には、ちょっとばかり入るのがためらわれます。シニア向けの「振り込め詐欺防止」PRビデオを観た後は、10Fに上がり通信指令室、交通管制センターをガラス越しに見学。指令室では110番通信のカウンターが見る間に増えていくのに、何とも強烈な印象を残しました。

午後は警察本部から直ぐ近くの大坂管区気象台の入っている合同庁舎16・17Fへ。管区気象台の役割、その中の地震火山課の業務と気象予報までの流れの説明が各担当者からあり、その業務を実際に行っている仕事場の中へ入っての見学には、実に興味深いものでした。仕事場は暖かいというより暑い位。エアコンの入れ過ぎ?と勘繰りましたが、「実はエアコンは停めていますが、パソコン等の機器が発する熱の所為なんです。」とのこと。それぐらい多くの可視機器が机上に並んでいるが人影は思ったより少ない。

どちらも我々の生活に無くてはならない社会情報施設、その内部を深く充分に知ることが出来ました。

6期生12月19日講座報告

開催日2012年12月19日(水)
講座名そば道とそば打ち体験
講師脇家 武彦先生 他
場所綿利製麺所(堺市)

今日の午前中は、いつもの自然講座と違って料理講座となっての蕎麦打ち体験。そういえば、先週のゴールドファームでは蕎麦の唐箕による選別作業をしたのだから繋がりが無いこともない。2名一組となって、「そば打ちは最初の“水まわし”と”こね”の工程を丁寧にやらないと美味しい蕎麦になりません」との説明から始まり、「始めてにしては皆さん上手ですね」の言葉に一層の力が入る。”のし”そして”切り”の工程の次は、茹でて、いよいよ食することに! 太いのやら、きしめんのようなものまで混じっての昼食は、お腹も大満足するものでした。

午後は堺の観光ボランティアさんの案内で、堺東駅周辺の街歩き、身近な堺東に、こんなにもいろいろ歴史建造物や神社仏閣、遺跡があるなんて、知りませんでした。

6期生12月12日講座報告

開催日2012年12月12日(水)
講座名有機農業体験③
講師四日 克彦先生、他ゴールドファーム会員スタッフの皆さん
場所ゴールドファーム(神於山農園)

昨日までの寒さが嘘のように初冬の日差しが暖かい。農業作業をするには最適な日和で先ずは一安心しました。午前中の作業はくらま大根の収穫、ニンニク畑の雑草防止シート張り、枯葉での堆肥作りと3班に分かれて始まった。その後場所を農村公園に移動して、2組に分かれ唐箕を使ってのそば選別、竹で叩いての鞘付き大豆の実選別に従事、農作業とは結構根気のいる仕事と皆さんが解ってきたころに「ハイ、お昼ですよ」の声。やはり身体を動かしたあとの食事は特別に美味しいですね。

午後は全員で大根からし漬けづくり、3週間ほどで美味しく漬かるとのことで、お正月の楽しみが一つ増えました。帰りにはおみやげに大根とキクイモ、焼き芋をいただき、充実の一日となりました。