大阪シニア自然カレッジ

7期生講座報告

7期生3月26日講座報告

開催日2014年3月26日(水)
講座名木に付くコケの観察
講師木村 全邦先生
場所橿原公苑

7期生2年間最後の講座の行き先は奈良橿原神宮の森。午前中は橿原公苑本館会議室でコケについて勉強した。コケは世界に約20000種、日本だけでも2000種近くある。苔寺と京都の地形の関係、リトマス試験紙のもととなったリトマスゴケは世界的に絶滅危惧種あるとかで、意外な面白い話をいろいろ聴く事ができた。どういうコケが生育しているかで周辺環境の大気汚染を調べることができる。

午後は公苑の森に出てたくさんのコケを観察した。その後ホテルの喫茶室に場所を移し、昨秋九度山町紙遊苑で、自分で漉いた紙に一枚一枚手書きされた修了書を受け取った。

おめでとう!ありがとう!

7期生3月19日、20日講座報告

開催日2014年3月19日(水)、20日(木)
講座名卒業研修旅行
講師玉井 済夫先生他
場所1日目:熊野古道、南方熊楠記念館
2日目:備長炭発見館、天神崎トラスト

2年目最後の宿泊研修である。うれしい青空になった1日目、昼前に紀伊中辺路の熊野古道館に到着。早めの昼食の後、うた加楽衆(うたがらす)小松さんのガイドで滝尻王子へ。宗教、男女・貴賎、浄・不浄を問わないという熊野の神様に安全祈願し、バスに再度乗り、牛馬王子から近露の里まで歩いた。

その後野中の一方杉、野中の清水を巡り、白浜の南方熊楠記念館へ。粘菌学者だけではない素晴らしい人格、業績に感動した。館内撮影禁止の為写真はないが日本の誇りである。

国民宿舎紀伊路みなべに宿泊。2日目午前中は紀伊備長炭発見館を見学後、奇絶峡を散策。昼食の後、最後の研修地である天神崎へ向かう。そこで40年以上保護運動を続けておられる玉井先生からこれまでの運動の歴史をお聞きし保護の中心地である「日和山」に登り、その後大潮ですっかり干上がった天神崎の磯で生き物観察となった。2ミリあるかな?というくらいのアラレタマキビにイボタマキビ、アメフラシ、ケガキ、クロフジツボなどたくさんの生き物や海草を観察できた。

40年前、もし天神崎一帯が別荘地として開発され、生活道路が張り巡らされていたら・・・。まだまだ買い取れていない土地が残っているそうだが、天神崎の自然を大切にする会に感謝!泣き出しそうな空も何とか持ちこたえてくれて天にも感謝の2日間だった

中辺路
滝尻王子で語り部さんの話を聴く
木漏れ日の中をいにしえ人を想いつつ
箸折峠の牛馬王子(左)と行者像(右)一番右端は語り部さん

7期生3月12日講座報告

開催日2014年3月12日(水)
講座名AM:淀川資料館見学、PM:水生生物センター見学
講師施設担当者
場所淀川資料館(枚方市)、水生生物センター(寝屋川市)

陽の色、風の匂い、春・春の一日。まず訪れたのは淀川資料館。淀川の環境、歴史、くり返す洪水と河川工事などスライドを使って美人の担当者から説明を受けた後河川敷へ。2年前の夏に襲った台風の被害の跡も殆どきれいに修復され、整備されていた。

昼食後は天気がよく暖かい日でもあったのでそのまま河川敷を下流へ4.5キロ歩いて水生生物センターへ。ここでは希少種の保全と共にそれをおびやかす外来生物の駆除方法などを研究している。天然記念物のイタセンパラは生きた二枚貝(イシガイ)に産卵し、貝の中で孵化した仔魚は半年間もそのまま貝の中で成長して出てくるという。イシガイには何の被害もないそうだ。さすが淀川、たくさんの生き物が生息していることに驚いた。途中、川の中州で一休みするカモの仲間やシギ、ヒバリやウグイスのさえずり、土手に生える草花など楽しめた一日だった。

7期生2月26日講座報告

開催日2014年2月26日(水)
講座名野鳥観察と蝶々観察
講師仲 淳一先生他2名、泉北野鳥の会
場所昆陽池公園、伊丹市昆虫館

春を思わせる暖かい日、全員出席の記念すべき講座は電車を乗り継ぎバスに乗り、あまり行くことのない昆陽池へ。

ここは冬の間渡って来たカモ達に給餌をしている為、人を恐れることなく近寄ってくるので普通は用心深いカモたちを近くで見れるのが特徴です。11種のカモ類、オオバン、カワセミ、ビンズイ、イカルチドリなど33種の野鳥が観察できた。

午後は隣の昆虫館で昆虫の生態や標本、温室では咲き乱れる蘭や熱帯花木の間を群れ飛ぶたくさんの蝶々を楽しんだ。

7期生2月19日講座報告

開催日2014年2月19日(水)
講座名昆虫の冬越しとコモ開き
講師佃 十純先生
場所大泉緑地(堺市)

体験受講者が8名加わり賑やかな講座となった。

午前中の講座はまずふくろうの仲間のトラフズクのペリットから始まった。ペリットとは餌として食べた動物の消化しきれない物、例えば骨、毛等をまとめて吐き出したものである。

次にコモ巻きの歴史や現状、冬越しをしているだろう昆虫の話を聴き、昼食となった。

午後は外に出て手順どおりコモを外して部屋に持ち帰り、隠れていた虫達を賑やかに観察し、最後は逃がしてやり終了となった。

7期生2月5日講座報告

開催日2014年2月5日(水)
講座名冬の金剛山・豚汁作り体験
場所金剛山ちはや園地キャンプ場

今冬一番の寒気が押し寄せる中、金剛山へ登ることになった。この数日春を思わせる暖かい日が続いていたが、この寒気で期待通り山頂は美しい霧氷の林となっていた。

登山口で気温はマイナス1度となっていたので山頂は多分マイナス8度くらいではなかったかと思う。悴む手で温かい豚汁を何杯もお替りをした後、山頂へ足を延ばし解散した。冬の金剛山を文字通り体感した一日だった。

7期生1月29日講座報告

開催日2014年1月29日(水)
講座名自然観察と土鈴作り
講師久保 勝範先生
場所むろいけ園地(四条畷市)

久し振りに雲一つない快晴の日、大阪府民の森の一つであるむろいけ園地にある森の工作館に集合。午前中は子供の頃に返って粘土で土鈴をつくり(これは後日、焼き上げて返送される)昼食は楽しみにしていたピザ。

午後は現在見ることができる鳥の説明を聴いた後、ぐるりと園地を歩くと、湿地には水芭蕉の芽が伸び始め、早やヤシャブシの花やアオモジの黄色の蕾がふくらみ春遠からじを思わせた。水鳥も、カイツブリ、カワウ、アオサギ、カモなど見ることができた。

7期生1月15日講座報告

開催日2014年1月15日(水)
講座名部会説明会(午前)、救命講習(午後)
講師柴田部会担当理事他、部会の世話役、堺市消防局 担当者
場所堺市立栂文化会館

いよいよ卒業も間近に迫り今日は卒業後の進路(!)を考えるために現在8個ある部会の説明会、夫々の内容を聞くとどれも面白そうだ。

午後はお世話にはなりたくないがいつ何時お世話する側になった時の為に救急救命の仕方を学んだ。先ず倒れている人を見つけた時から、救急隊員に引き継ぐまでを勉強し、その後2つに分かれ全員が実習した。大事なことは倒れている場所の安全確認そして119への連絡です。

7期生1月8日講座報告

開催日2014年1月8日(水)
講座名環境科学センター見学(午前)、大阪管区気象台(午後)
講師柴田部会担当理事他、部会の世話役、堺市消防局 担当者
場所大阪市東成区、中央区

そぼ降る雨の中、午前中はJR森之宮の近くにある環境科学センターへ。

一通りの説明の後、府民の健康を守るためどういうことを研究、検査しているのか、所内を見学させてもらう。アスベスト、硫黄酸化物、窒素酸化物、PM2.5やダイオキシンなどナノ、ピコの世界。

午後はお馴染み、大手前にある大阪管区気象台へ。命を守るため、昨年8月創設された、地震、津波、大雨・雷・竜巻などの特別警報の詳しい説明を受け、24時間体制の仕事場を見学させてもらった。

南の海で我が国の領土が拡がっている今、興味の尽きない講座となった。その後、雨も寒さもなんのその、難波で楽しい新年会となった。

7期生12月18日講座報告

開催日2013年12月18日(水)
講座名有機農業体験
講師四日 克彦先生他
場所ゴールドファーム(岸和田市)

今年最後の活動は見事に雨となりました。その為屋外の作業は取り止めとなり屋根の下で、午前中は「糠漬け沢庵」と「大根のからし漬け」の2種類の漬物を作り、午後は畑で大根を引き抜き、お土産も色々いただいて、早めに終了としました。