7期生3月26日講座報告
7期生2年間最後の講座の行き先は奈良橿原神宮の森。午前中は橿原公苑本館会議室でコケについて勉強した。コケは世界に約20000種、日本だけでも2000種近くある。苔寺と京都の地形の関係、リトマス試験紙のもととなったリトマスゴケは世界的に絶滅危惧種あるとかで、意外な面白い話をいろいろ聴く事ができた。どういうコケが生育しているかで周辺環境の大気汚染を調べることができる。
午後は公苑の森に出てたくさんのコケを観察した。その後ホテルの喫茶室に場所を移し、昨秋九度山町紙遊苑で、自分で漉いた紙に一枚一枚手書きされた修了書を受け取った。
おめでとう!ありがとう!
講座風景
緑一面に見えるコケでも良く見ると何種ものコケが生えている
黄色く見えるのはローソクゴケでサンローランの香水にも使われた
石垣の一部分、地衣類とコケの陣地取り合戦
白く見える地衣類は化学物質を出してコケが生えるのを防いでいる
道路から離れると空気もよくなり生えるコケの種類も多くなる
7期生3月12日講座報告
陽の色、風の匂い、春・春の一日。まず訪れたのは淀川資料館。淀川の環境、歴史、くり返す洪水と河川工事などスライドを使って美人の担当者から説明を受けた後河川敷へ。2年前の夏に襲った台風の被害の跡も殆どきれいに修復され、整備されていた。
昼食後は天気がよく暖かい日でもあったのでそのまま河川敷を下流へ4.5キロ歩いて水生生物センターへ。ここでは希少種の保全と共にそれをおびやかす外来生物の駆除方法などを研究している。天然記念物のイタセンパラは生きた二枚貝(イシガイ)に産卵し、貝の中で孵化した仔魚は半年間もそのまま貝の中で成長して出てくるという。イシガイには何の被害もないそうだ。さすが淀川、たくさんの生き物が生息していることに驚いた。途中、川の中州で一休みするカモの仲間やシギ、ヒバリやウグイスのさえずり、土手に生える草花など楽しめた一日だった。
淀川の歴史、特長などの説明を受ける ヤマトシジミ、鵜殿のヨシ原、淡水魚の種類の多さ
淀川水系。赤い線の中にふった雨は琵琶湖へ流れ最終的に淀川となり大阪湾に注ぐ。この中に1200万人が住む
淀川での治水状況 河川敷での説明
淀川ワンドに住む魚類の説明
7期生2月26日講座報告
春を思わせる暖かい日、全員出席の記念すべき講座は電車を乗り継ぎバスに乗り、あまり行くことのない昆陽池へ。
ここは冬の間渡って来たカモ達に給餌をしている為、人を恐れることなく近寄ってくるので普通は用心深いカモたちを近くで見れるのが特徴です。11種のカモ類、オオバン、カワセミ、ビンズイ、イカルチドリなど33種の野鳥が観察できた。
午後は隣の昆虫館で昆虫の生態や標本、温室では咲き乱れる蘭や熱帯花木の間を群れ飛ぶたくさんの蝶々を楽しんだ。
スマートなコサギ
池の端での野鳥観察
足を痛め仲間と一緒に帰れず一羽で残されたコクガン(黒い鳥)傍にいるのはオナガガモの夫婦
昆虫館で学芸員さんの話を聴くメンバー。カメムシ展もしていてバニラのような甘い匂いを出すカメムシもいたんです!
蝶の温室内で蜜を吸いに集まるオオゴマダラチョウ
7期生2月19日講座報告
体験受講者が8名加わり賑やかな講座となった。
午前中の講座はまずふくろうの仲間のトラフズクのペリットから始まった。ペリットとは餌として食べた動物の消化しきれない物、例えば骨、毛等をまとめて吐き出したものである。
次にコモ巻きの歴史や現状、冬越しをしているだろう昆虫の話を聴き、昼食となった。
午後は外に出て手順どおりコモを外して部屋に持ち帰り、隠れていた虫達を賑やかに観察し、最後は逃がしてやり終了となった。
ペリットの中に入っていたコウモリやネズミなどの骨が動物毎に分類されている
コモを剥す前に木の皮の下に潜む虫を探す
樫類につくカシノナガキクイムシを退治するためにゴキブリホイホイの類の紙が幹に巻かれている
虫が入った直径2ミリほどの穴
コモに潜んでいた虫を捕まえる潜んでいた虫はどちらかというとクモやテントウムシなど益虫が多い。よく見るとカメムシは色、模様、形がとてもステキ
7期生2月5日講座報告
今冬一番の寒気が押し寄せる中、金剛山へ登ることになった。この数日春を思わせる暖かい日が続いていたが、この寒気で期待通り山頂は美しい霧氷の林となっていた。
登山口で気温はマイナス1度となっていたので山頂は多分マイナス8度くらいではなかったかと思う。悴む手で温かい豚汁を何杯もお替りをした後、山頂へ足を延ばし解散した。冬の金剛山を文字通り体感した一日だった。
ロープウエィより山頂の霧氷を望む
寒くて背中を丸め豚汁食べています
まだまだ残っているよ~
振り向くとキャンプ場は真っ白に
7期生1月29日講座報告
久し振りに雲一つない快晴の日、大阪府民の森の一つであるむろいけ園地にある森の工作館に集合。午前中は子供の頃に返って粘土で土鈴をつくり(これは後日、焼き上げて返送される)昼食は楽しみにしていたピザ。
午後は現在見ることができる鳥の説明を聴いた後、ぐるりと園地を歩くと、湿地には水芭蕉の芽が伸び始め、早やヤシャブシの花やアオモジの黄色の蕾がふくらみ春遠からじを思わせた。水鳥も、カイツブリ、カワウ、アオサギ、カモなど見ることができた。
森の工作館で冬の森の講義
先生が取り出したガガイモの種の袋を開けると!!
土鈴づくり
昔を思い出してコネコネ トントン
お昼は裏に新しく作られた本格石窯で焼いたアツアツピッツァ
7期生1月15日講座報告
いよいよ卒業も間近に迫り今日は卒業後の進路(!)を考えるために現在8個ある部会の説明会、夫々の内容を聞くとどれも面白そうだ。
午後はお世話にはなりたくないがいつ何時お世話する側になった時の為に救急救命の仕方を学んだ。先ず倒れている人を見つけた時から、救急隊員に引き継ぐまでを勉強し、その後2つに分かれ全員が実習した。大事なことは倒れている場所の安全確認そして119への連絡です。
全員にまず一通りの説明、救急車が到着するのに平均で8分、意識が無い場合、倒れてから4分が一番大事
倒れている人を見つけた時まずどうするか
3人一組で、発見者、119に連絡する人、AEDを受け持つ人になり心肺蘇生の手順をやってみる
7期生1月8日講座報告
そぼ降る雨の中、午前中はJR森之宮の近くにある環境科学センターへ。
一通りの説明の後、府民の健康を守るためどういうことを研究、検査しているのか、所内を見学させてもらう。アスベスト、硫黄酸化物、窒素酸化物、PM2.5やダイオキシンなどナノ、ピコの世界。
午後はお馴染み、大手前にある大阪管区気象台へ。命を守るため、昨年8月創設された、地震、津波、大雨・雷・竜巻などの特別警報の詳しい説明を受け、24時間体制の仕事場を見学させてもらった。
南の海で我が国の領土が拡がっている今、興味の尽きない講座となった。その後、雨も寒さもなんのその、難波で楽しい新年会となった。
水の中に溶けている有害物質を検出している
屋上にある国設大阪大気環境測定所の中では大阪市内の空気中の有害物質が刻々と測定されている
天気予報はどのようにして作られているか、熱のこもった説明に「そうやったんか!」「なるほどお・・・」「へ~」
天気予報を作る部屋 宇宙衛星から送られてくる映像が美しい!
7期生12月18日講座報告
今年最後の活動は見事に雨となりました。その為屋外の作業は取り止めとなり屋根の下で、午前中は「糠漬け沢庵」と「大根のからし漬け」の2種類の漬物を作り、午後は畑で大根を引き抜き、お土産も色々いただいて、早めに終了としました。
糠漬け沢庵の仕込み終わり
からし漬けの準備、大根の皮を剥いています
皮を剥かれた大根を切り分け計って5キロにします
ザラメ、からし粉、酢、みりんを加えて重石をのせて出来上がり!3週間後にはおいしいからし漬けが食べられます