7期生1月23日講座報告
今回はマイクロバスで湾岸線を走り舞洲へ。
おとぎの国の建物のようなごみ焼却場はオーストリアの芸術家であるフンベルトヴァッサー氏のデザインによるもので技術、エコロジー、芸術の融和のシンボルとなるよう意図され、建物見学としても面白い。粗大ごみ、燃えるごみなどが粉砕され、焼却され、最後の灰になるまでの行程を見学。
午後は隣のスラッジセンターへ。ここは下水が水と泥に、最後にスラッジになるまでを見学。どちらも素晴らしい技術により、臭いも有毒ガスもない空気にして排出、またきれいになった水はトイレの水や建物の周りの植木への水など色々に利用されている。
下水処理場、ここもフンベルトバッサ ー氏のデザインによる建物
ごみ焼却場で説明を受ける
貯まった灰を埋立て場へ運ぶ、中央の大きな桝の下にトラックが待機
7期生1月6日講座報告
淀川の向こう岸には京阪楠葉のマンション群と石清水八幡宮の森が、上流には正面に比叡山を望み山崎の合戦で有名な天王山が迫る、そんな歴史溢れる場所に見渡す限りのヨシ原が拡がっている。特にここに生えるヨシは雅楽の楽器の一つ「篳篥(ひちりき)」のリードの材料として日本唯一、いや世界で唯一のヨシなのです。ヨシ原を守るには新しい芽を出させるため、毎年ヨシを刈らねばならないのです。
35年も前から鵜殿のヨシ原の保全に取り組む小山先生の指導の下、ヨシ刈りの現場とその選別を手伝いました。
ヨシ原の中での小山先生の講義
運ばれた中から穂の残るヨシを選ぶ(ヨシ紙を作る材料となる)
選んだヨシを指示された形に並べます。(100m以上並びました)
7期生1月9日講座報告
2013年の最初の講座は春の七草を自分達で採集しそれで七草粥を作ろうということで、滝谷不動の駅から20分ほどの場所に集合。今年は寒い日が多く芽が出ているか心配したが、先生の説明の後、30分程で結構採れ、賑やかに七草粥をいただきました。
午後からは先生の案内で奥の谷の里山保全の現状を山を歩きながら、保全がされている山の中と放置されている山の説明を受けました。
先ず、毒草が混じっていないか、食べられる草か、先生の丁寧な選別
今年はゴギョウが見つからず、しかし持ち寄りの青菜やサトイモで山盛りの青菜を投入
自分達で摘み、刻み作った粥の味は最高!風もなく、最高の摘み草日和です
7期生12月19日講座報告
今年の最後はいつもNHKテレビでお顔を拝見している超有名気象予報士のお二人を迎えての講座となりました。午前中は南先生の知っているようで知らない天気予報の言葉づかいや意味。いつも何気なく聞いている「波の高さ」は海底の機械から発する超音波で計り、100個の波の中の高い波33個の平均の高さだなんて。
午後は吉村真希先生による天気予報番組の現場の様子や天気、風力、気圧などの資料を基に実際に天気図を書いてみました。
講義の合間に登場するボケについ大笑い。「大阪はうれしいね。東京では全然」とぼやかれる南先生
ぐるっと関西お昼前の衣装のまま駆けつけてくださった吉村先生
多分全員、生まれて初めての正式な天気図を作成中
7期生12月12日講座報告
午前中は博物館の中の研修室で花の後どの部分が実となるのか、また、種が次世代を残すためにしている工夫:風、水、くっ付く、はじけ飛ぶ等の説明を受け、岡本先生の手作りの道具で色々な種を飛ばして、飛び方の違いを観察。南洋のハネフクベの種の驚異的な飛び方に歓声と興味が集中した。
午後は公園に出てすっかり葉を落とした木々の足元から出てくる面白い、見た事の無いような種の説明を受け、あっという間の2時間だった。
寒くても元気一杯の7期生、今日も「うわ~!」「へえ~!」「すご~い!」連発の一日でした。
種を付けたケヤキは枝ごと葉を羽根代わりにして落ちる。
葉の中の繊維がカールしている状態を監察する先生の手元を注目!
観察中のワンシーン、実は先生の手元から裸木の梢へ長い棒が延びている。
集めた木の実のほんの一部。夫々の?ヒミツは参加者のみ知る!
7期生12月5日講座報告
多胡先生の講義の後、まだ色の残る落ち葉を踏みしめて春から何度目かの森の道を歩く。 足元には様々などんぐりが落ちていてついつい拾ったりしながら、午後のクラフトの材料を物色。
落ち葉で色のサークルを作り、それを細かくちぎり万華鏡にするとあちこちで感嘆の声があがる。教室にもどり賑やかな工作時間、同じような材料(どんぐり、木の枝、蔓)でよくこんなにと感心する芸術作品が出来上がりました。その後は忘年会が予定されていたので最高の出席率!!の講座となりました。
工作の為森の中で材料さがし
きれいですね~これで万華鏡を作りました
最後の仕上げにかかり、皆真剣そのもの
7期生11月28日講座報告
今冬一番の冷え込みのなか名残の紅葉の大阪城を訪れました。
常緑樹に交じってイチョウの黄色、桜やハゼの赤で見事に彩られた道を歩きながら大型のオオタカから日本で最小のキクイタダキまで、34種ほどの野鳥に出会えました。
うるさい鳥としてお馴染みのヒヨドリは日本を含む極東にしか生息しないため、外国人には喜ばれる鳥だなんて初耳! 通りすがりの方も先生のスコープを一緒に覗き、楽しんだ一日でした。
紅葉の大阪城のお堀で水鳥を観察
展示されていた「砂の大阪城」
トリオ ザ キンクロハジロ
7期生11月21日講座報告
紅葉の3要素 1、日光 2、温度(温度差、氷結しない程度の低温)3、水分がよかったのか今年の紅葉はとても美しい。葉色の変化のメカニズムの講義を受け、絶好の観察日和、和泉中央駅から徒歩で20分ほどの桃山学院大学を抜けて宮の上公園を歩いた。折りしも秋、木が実をつけ、紅葉した葉をまだつけていながらもう来年の用意をしっかりしている。
冬芽、花芽、葉芽など観察しながら実も味わい賑やかで実りある講座となった。
穏やかな栗谷先生の講義。時々さらっと混じる冗談が面白い。
桃山学院大のメタセコイアの並木をバックにいざ出発!
途中で見つけたもみじの葉。虫?日当たり?病気?色々観察した結果、木がぐらぐらしている、根が傷んでいて水分不足の為とわかりました。皆の観察の目 すご~い!
7期生11月14日講座報告
午前中は1500万年前以降の大阪、嶽山付近の火山活動や地殻変動などの歴史の説明を聴き、午後外へ。河内長野から近鉄線で汐ノ宮で下車。
駅近くの石川の川原に下り約1500万年前のマグマが地表に出ているところを観察。水量が多く近くに行けずでしたが黒い柱状節理の岩石がよく見えた。手前の川原で花崗岩、礫岩、チャート、安山岩、1億年前くらいの緑石凝灰岩、砂岩など観察し、ごく普通に見える景色の中に長い年月にわたり石川が侵食して出来た何段もの河岸段丘の姿を見ました。
その後嶽山に入り珍しいブロンザイトと呼ばれる輝石安山岩を観察した。なんともロマンあふれる一日だった。
石を足で押さえハンマーで石を割る先生
川原に露出した柱状節理のマグマ
安山岩の中の輝石を探す。0.5ミリの輝石は見つけるのが大変。ルーペで覗く。
7期生11月7日講座報告
夜明け前の凄まじい雷雨も収まり、西宮の緑化植物園に着いた時にはすっかり青空に変わり講座スタート。
植物園から北山ハイキングコースを歩き北山貯水池、石仏めぐりや花崗岩の露頭場所など盛りだくさんに見てまわり最後に地すべり館に寄り、阪神大震災時に起きた地すべりの凄さと人間の英知を注ぎ込み復興させた日本の土木技術に感動し仁川の駅まで約10キロの行程を楽しみ、沢山の珍しい木々に会いました。
はじけると白い綿毛が飛び出し恰も仙人のひげのようなセンニンソウの種。
花崗岩の露頭に見える貫入(マグマが冷えた後別のマグマが入り込んだもの)
地すべり館にて説明を受ける。