大阪シニア自然カレッジ

9期生講座報告

9期生12月9日講座報告

開催日2015年12月9日(水) 晴れ
講座名植物観察、浄水場見学
講師田淵 武夫先生(富田林の自然を守る会代表、大阪自然環境保全協会理事)
場所滝谷、奥の谷(富田林市彼方)

里山の間伐は昨年に続いて2回目です。前回は杉、今回は竹です。シニア自然カレッジでは2年間の講座を修了すると専門部会があり、各自好きな部会に所属するのですが、この奥の谷は里山部会が活動している里山です。

今日は里山部員もスタッフとして参加してくれました。午前中は竹について、モウソウチクとマタケの見分け方や竹を切る時期等々映像を見ながら講義を受ける。昼食の温かい豚汁を食べたら、いよいよ間伐です。ヘルメット、皮手袋、ノコギリ、スパッツ、アイゼンを身につけ、いざ竹林へ(前はミカン山だったが、今は竹林になっている)。

竹の密集にビックリ!先生の竹を切る実技と注意を受けてから、3班に分かれて竹を切る。杉とはまた違う感触。枝うちはせず長い竹を3分割に。少しですが、竹炭も作っています。コツを掴むとチームワークも冴え、切り倒した竹から花器や器が出来あがってるチームも。

身体を動かすのはみんな楽しそう。11期体験受講で参加された方も楽しい体験でしたと、嬉しいお声です。

先生を囲んで
温かい豚汁で腹こしらえ
身仕度出来ました
実習
1本また1本 慣れてきました
タケの年輪、タケの枝先の節の数

9期生12月2日講座報告

開催日2015年12月2日(水) 晴れ
講座名九度山町散策と紙漉き体験
講師九度山町まちなか語り部、紙遊苑 施設担当者
場所九度山町(和歌山県)

晴れました!三度目の何とか。来年の大河ドラマ「真田丸」で話題の九度山町をまちなか語り部の木村先生の案内で散策。

高野山に直通で行くばかりで途中下車をすることは余りない九度山駅。真田昌幸、幸村ゆかりの土地である。下車すると早速赤い幟が出迎えてくれました。来年に向けて町中が真田色に沸いているようでした。よく言われる真田の抜け穴が調べてみると古墳だったり慈尊院(女人高野)でおっぱいの絵馬に見とれたり、昼食後、楽しみにしていた紙漉きに挑戦。

楮(こうぞ)から高野紙の出来るまでの講習を受け、2班に分かれて紙を漉き、水切りまでをしました。この高野紙は9期生各自の修了証に使います。自分で漉いた高野紙。出来上がりが待ち遠しいですね。

終りに寄り道をして、九度山柿狩りを楽しみ、もぎたての甘い柿をほおばり、持ちきれない位の柿を土産に帰途につきました。

九度山駅前 赤い幟が出迎え
旧萱野家蔵の中で大石順教尼のDVDを見る
真田古墳(真田の抜け穴)
おっぱいの絵馬(慈尊院)
思わず手に力が
上手く出来たかな?漉いた紙の水切り

9期生11月25日講座報告

開催日2015年11月25日(水) 曇りのち雨
講座名奈良公園の巨樹観察
講師甲斐野 幸一先生、他、スタッフ2名(グリーンあすなら)
場所奈良公園、春日奥山遊歩道(奈良県)

あやしい空模様、2週続けてのお天気についてないと嘆きつつ、なんとか持ちこたえてくれることを祈り、甲斐野先生、スタッフの方たちと紅葉がまだ残る滝阪の道(旧柳生街道)を行く。

今で言う産業道路でもあった柳生街道急な山道なのに、石を敷きつめ荷車が行き来していた。石畳にはわだち【轍】の跡がまだ残っていた。石に刻まれている寝仏(大日如来像)、夕日観音(如来像)、朝日観音(弥勒菩薩、左右の地蔵菩薩)、豊臣秀吉の命で1万本の杉が植えられたが400年たった今、950本が現存。しかし虫食いや幹の空洞化などで倒れる大木もあり倒木更新で世代交代している。巨樹は思わず触ってしまいたくなる、癒されてるように感じます。

首切り地蔵前の東屋で昼食中に雨が降り出し、気温も下がり、晴れていたらもっと鮮やかだろう。紅葉を愛でつ、鹿も食さないナギやサカキの広がりに30年50年先憂いてしまいました。

かすかにわだち【轍】の跡が残る
寝仏さま お姿わかるかな
滝阪の大杉
大杉幹回り5.3m何人入るかな
雨の中の紅葉
倒木更新

9期生11月17日、18日講座報告

開催日2015年11月17日(火)、18日(水) 雨
講座名秋の一泊研修 西はりま天文台、他
講師各施設担当者
場所耐震工学研究センター (兵庫県三木市)、スプリング8(兵庫県佐用郡)
兵庫県立大学西はりま天文台(兵庫県佐用郡)、丹波竜化石工房(兵庫県丹波市)
兵庫県立人と自然の博物館(兵庫県三田市) 

楽しみにしていた星の観察も、朝からの小雨と雨雲で期待出来ないままバスで出発しました。

今回の一泊研修は屋内が主なので、何やかやと言いながらも、耐震工学研究センターへ。世界最大の震動試験装置、実大三次元震動破壊実験装置(通称:E-ディフェンス)をヘルメットを付けて見学。実験で地震を起こすのに周囲に震動が伝わらないように頑丈に建造されていて、地震時の観測最大加速度でギネスにも認定されている。すごいですね。

山の中に円盤が?スプリング8って何?リング状の大型放射光施設とX線自由電子レーザー施設SACLA(サクラ)世界一の施設として国際的に認知されています。電子銃から生み出された電子ビームが加速されスプリング8へ。原子の世界へ。そこから色んな可能性が広がっていくのです。聞いたことのない単語が続々、18日スパコン「京」が大規模データーを処理する性能を競う国際ランキング「グラフ500」で1位になった。SACLAのデーター解析も、より精密な解析に「京」を利用している。日本の技術、素晴らしい。

次第に雨も本降り、星も諦めたが宿泊所でもある西はりま天文台へ。星の観察は出来なかったが口径2mを誇る、日本国内最大の望遠鏡である「なゆた望遠鏡」をしっかり見て触って望遠鏡の中の鏡も見ました。観察のかわりに、室内で3Dメガネをかけ、飛んでくる小さな星?を避けたり、捕まえそうになったり、宇宙の迫力に圧倒されました。

翌朝も雨かなと思っていたら、雲は厚かったですが微かな朝日と朝霧に遭遇。朝食前の散歩には丁度良かった。また雨が降り出しましたが、丹波竜化石工房で丹波竜の化石や発見時の写真や恐竜の映像を見ました。続いて、人と自然の博物館でも、兵庫県の自然、文化や地球・水生生物、博物館に寄せられた多数のコレクションなど幅広く展示されていました。

二日間雨という研修でしたが、知らない世界の講座で面白い内容でした。

SACLAで記念写真
実大三次元震動破壊実験装置の模型、ギネスの賞状
SACLAの内部
佐用の朝日と朝霧
西はりま天文台
恐竜の化石 意外と重い

9期生11月4日講座報告

開催日2015年11月4日(水) 晴れ
講座名都市公園の管理
講師後藤 清史先生(西織公園指定管理者 みどり会)
場所錦織公園(富田林市)

午前中は座学、錦織公園が取り組んでいる環境教育の普及、里山の管理について用意していただいた資料で、室内、そして青空の下へ移動して教えていただく。

錦織公園は甲子園球場の約16倍の広さで、里山の風景を復元しています。里山は人間が自然林を破壊した後に成立した代償植生で、柴刈、刈取、落ち葉かきなどの手入れをして、里山が自然遷移によって自然林に戻ることを止めている。しかし、人間の手入れによって多様な植物の蜜や果実が実り、昆虫類、野生鳥獣にとって魅力的な生息地になります。今、里山の効用、機能が見直されてきているが、公園も里山なんですね。

午後から公園内を散策しましたが、樹木など登録されているのは管理されているが、鳥が種を運んできたりして大きくなってきた実生木などは管理されない。里山の管理と公園の管理優先順位は難しい。

青空の下で講義
下草を刈り光を入れる
錦織公園にようこそ!クロバイです
童心に帰って♪ドレミの小橋

9期生10月28日講座報告

開催日2015年10月28日(水) 曇りのち晴れ
講座名地層、地質の観察
講師佐藤 隆春先生(大阪市立自然史博物館外来研究員、理学博士)
場所二上山博物館、ドンズルボー(香芝市)

万葉集にも詠まれ季節ごとに優美な姿で私達を楽しませてくれている二上山近畿には火山がないと思っていました。はるか昔約1500年前に大噴火した火山というのが二上山なんですね。噴火による多くの火成岩が分布していますが3つの石(サヌカイト、凝灰岩、金剛砂)と旧石器時代を紹介する石の博物館、二上山博物館を担当員に案内していただいた後ドンズルボーの歴史と火山活動の講義を午前中受ける。

ドンズルボーは二上山の大噴火の火砕流堆積物で、その後の風化や浸食作用で特異な景観が出来ました。奈良県の天然記念物に指定されています。講義のあと早速現地へ「奇勝どんづる峯」の案内板から階段を上ると白い岩肌の驚きの景色が目の前に。手で岩肌をさわると案外もろくこれもびっくり、すべりやすい岩の上を歩き地層のよく見えるところで先生から地層の諸説を聞く。色々な説を面白く語って下さいました。こんな近場で奇勝に出会えるとは。楽しかったです。

御岳噴火の映像
ドンズルボー
火山豆石が一杯
何に見えますか
地層が素晴らしい
金鎚と鉱石を持って

9期生10月21日講座報告

開催日2015年10月21日(水) 快晴
講座名野鳥観察④
講師仲 淳一先生、市川先生、吉川先生(泉北野鳥の会)
場所大泉緑地(堺市)

秋晴れの中、大仙緑地へ。他にも、幼稚園児や小学生児童ら賑やかな歓声に肝心の野鳥が逃げそうでハラハラ。探鳥マップを片手に、野鳥の鳴き声を聞きながら姿を追いました。いつもの事ですが、動きが早く目が慣れるまで一苦労。

木立の中をゆっくり歩く。気分もスッキリ。スコープを持った方が何人も緑地に「オオタカがいるよ」自転車で回っている方が情報を教えてくれました。先生のスコープでオオタカ、モズ、アトリ、シジュウカラ ヤマガラ、ヒヨドリ等、観察。みんなで探鳥できたのは(耳や目で)29種

観察の後、仲先生からのスケッチ画を参考に野鳥を確認しました。

木立の中 耳を澄まして
紋付の羽根のヤマガラ
アトリ
スコープから撮る
シジュウカラの水浴び
今日の探鳥は

9期生10月14日講座報告

開催日2015年10月14日(水) 晴れ
講座名ウミホタル観察
講師山田 浩二先生(貝塚市立自然遊学館)
場所大阪府立青少年海洋センター、泉南里海公園(泉南郡岬町)

初めての夜の講座。夜食を用意して集合しました。今回で3回目の山田先生から暗くなるまで海洋センターで「ウミホタル」の講義。ウミホタルは体の直径が2~3ミリのミジンコに近い動物プランクトン。日本近海のウミホタルは我が国固有種です。水温20℃以上で活動します。きれいな海の砂地に生息しているのは海の掃除屋さんで雑食性、魚などの動物の死骸を食べているんです。

日が沈みかけてきました。各自手作りのウミホタル観察用入れ物(ペットボトル、コーヒーの空き瓶等)を持って桟橋へ。餌の匂いがきつい。魚のアラやちくわを入れ海に投げ入れ、流されないよう、ヒモで手すりにくくりつけウミホタルが入るまでしばし夜食タイム。海の向こうに関空、観覧車。空には流れ星。仕掛けを上げてバケツに海水を移すと青く光るウミホタル。あちらこちらで歓声が。珍しい生物。孫にも見せたい。ポンプ付き容器を手作りの受講生も。ウミホタルの観察に良い条件も揃っていたようです。(夜の講座もいいなの声も)

ウミホタルの講義
暮れなずむ
好きなポイントで
仕掛けを入れ手すりにくくる
ウミホタル、ゴマ粒の大きさです
ポンプを付け孫に

9期生9月30日講座報告

開催日2015年9月30日(水) 小雨
講座名農業体験③
講師四日 克彦先生、他スタッフ数名
場所ゴールドファーム(岸和田市)

暑くもなく寒くもなくさわやかな秋風のなか、1年ぶりのイモ掘りです。

準備体操の後、今日の作業の説明を受け、畑へ。ニンニクの植え付け、大根の間引き、サツマイモ収獲、金ゴマの唐箕選別など前回に体験していたこともあり、頭と身体が覚えているはずが、つるに足をとられたり思うように運べなかったり、腰が痛かったり無農薬のダイコン菜を間引きしたり、ニンニクの植え付けをしたり土にふれるのは楽しい!サツマイモとダイコンの間引き菜のお土産は多少の重さも苦にはなりませんでした。

準備体操で体をほぐして
ニンニクの植え付け
ダイコン菜の間引き
刈り取ったツルの束重い!
今年の初収穫です

9期生9月16日講座報告

開催日2015年9月16日(水) 小雨
講座名午前:大阪管区気象台見学、午後:大阪府警見学
講師各施設担当者
場所大阪管区気象台、大阪府警、大阪歴史博物館

大雨や台風、竜巻などの天候不順、火山爆発、地震などこんなに来るの?と思うくらい多いですね。興味ある講座です。

気象庁には全国に5か所の管区気象台と沖縄気象台があり分割して気象業務を行っている。具体的には、天気予報、地震情報、火山情報、津波情報などです。アメダス、気象レーダー、GPSゾンデなど、スーパーコンピューターのデーターを元に天気図の作成。最終判断はベテラン予報官がします。24時間体制で私達に予報を知らせています。地球温暖化による気温の上昇、ゲリラ降雨、桜の開花が早くなったり、紅葉の遅れ、地球を大事にしないとと痛切に思いました。

合同庁舎食堂で昼食をとった後、大阪城公園でバードウォッチングをする予定でしたが、小雨の為、急遽、大阪歴史博物館の「海峡を渡る布」を見るに変更。

そして、大阪府警へ。交番の活動のDVDを見た後、110番受信センターへ。受信件数の約1/3は間違い電話です。72インチ×32台分の大きな画面に現在地認知システム、色分けされたパトカーの動きで交通状況などがリアルタイムでよくわかった。また、別のところでは交通管制センターから日本道路交通情報センターへ、道路交通情報を連絡、安全で円滑な道路交通の確保を図っている。

気象台の仕事とは
3Dメガネでプレートを見る
色々な情報で予測
大阪歴史博物館
大阪府警察本部
白バイを囲んで