9期生6月25日講座報告
快晴の中、南海二色浜駅から徒歩で近木川河口まで行く。初めてのカニ釣り。興味津々です。
事前に手製のカニ入れをペットボトルで作って来た受講生も(なんと21個も!9期生全員分です)。釣り竿に餌のちくわ、重しをつけて釣り始めました。釣れたカニを一か所に集め、先生からカニの説明。今回は8割位はアシハラカニ。後はクロベンケイカニ、ハマカニなど絶滅危惧種Ⅱ類のハクセンシオマネキも見れた。
場所を移動。河口の干潟再生地を右に見ながら、海を前に涼しいところで昼食。
午後は浜辺の生物を探した。小さい岩を除けるとケフサイソカニ数ミリのヨコエビ、アサリ、ムール貝、イボニシ、モクズカニ、ミミズハゼ等がいた。帰りは、貝塚市立自然遊学館を見学しました。(貝塚で発見されたアンモナイトの化石を元にデザインされたユニークな建物)
手作りカニ入れ。縦にも横にも出来る
海水も温んで
採取した生物を教えていただく
9期生6月11日講座報告
2回目のふれあいの森。今日は昆虫入門です。それぞれ用意できる人は昆虫網、虫かごを持参。なかには手作り品もありました。
午前は、森の館で講座です。地球が出来た46億年前、原始生命体の誕生40億年前、気の遠くなる数字ですね。そして、現在わかっているだけで、昆虫の種数は推定3000万種くらいあるらしいです。昆虫の多様性、減りゆく昆虫たち、身近にいる昆虫の意外な正体、面白い講座でした。
午後は、お待ちかねの昆虫採集。昆虫網、虫かごを持って、森の中へ。思っているより昆虫を見つけられなく歓声は上がるが、獲物はなかなか網に入ってくれません。採集した昆虫や蝶を持ち寄り、図鑑を見ながら照合しました。
午前は、森の館で講座
森の中、朽木の中
捕れた!捕れた!
小さいけれど、クワガタムシです
見事な紋の蝶。この名は?
9期生5月28日講座報告
快晴のこの日、足を延ばして金剛山へ。登山組とロープウエイ組に分かれ、集合場所の金剛山ロープウエイ駅で先生方と合流。まず、日本野鳥の会が提唱している「やさしい きもち」とは
- や:野外活動、無理なく楽しく
- さ:採集は控えて、自然はそのままに
- し:静かに、そーっと
- い:一本道、道からはずれないで
- き:気をつけよう、写真、給餌、人への迷惑
- も:持って帰ろう、思い出とゴミ
- ち:近づかないで、野鳥の巣
つまり基本的なルール「フィールドマナー」のことなんです。そして双眼鏡の使用方法を教わり、いよいよ野鳥観察へ。大勢で山道を歩いたせいか、野鳥のご機嫌を損ねてしまい、声はすれども姿は見えず。全員で見ることが難しかった。鳥合わせの結果は14種(さえずり又は姿)。
昼食後、ちはや星と自然のミュージアムで、鳥に関する講義。世界一小さい鳥は?鳥の寿命は?渡り鳥で一番長い飛距離は?など、色んな視点からのクイズ形式の先生の講義は、びっくりの連続でした。
野鳥はいずこに
声はすれども、姿は?
思わず、図鑑を持って
9期生5月21日講座報告
午前中は、ラブリーホールで座学。
哺乳類とは、多くのものが胎生で、乳で子を育てるのが特徴である。昔、恐竜は昼間に行動、哺乳類はそれをかわす為夜行性が多かった。今、熊、猿、リスなどは昼間に活動。しかし、なかなか実物が見えない、なにを見るか、形跡を見る(死体足跡糞など)これをフィールドサインと言う。哺乳類に属する動物の種の数は、約4070種。そのうちの45%がネズミの仲間と教えていただき驚いた。
自然保護と動物保護自然淘汰でなく、人の手が入ってしまうとかえってバランスが壊れてしまう難しい点だ。沖縄でヤンバルクイナを保護するため、増えた野良猫を保護し、里親に引き取ってもらう取り組みをした結果、ヤンバルクイナが増えてしまった。
朝は小雨が降っていたが、午後から晴れてきて長野公園で昼食後、早川先生とフィールドサインを探しに行く。雨が降った後だったので、足跡などはやはり見つけられなかったが、イタチの糞、けものみちを観察後、休憩所で先生の持参していただいた標本を前に講義。鹿の角や足、コウモリの骨格標本、ビロードの手触りのモグラの皮革、テンの姿の皮革等々、珍しい標本と先生の愉快な説明に興味一杯の講義でした。
けものみち
フィールドサインを探すぞ!
イタチの糞
イノシシの足
モグラの一枚皮
ビロードの手触りです
立派な雄鹿の角
9期生5月7日講座報告
今回は初めてのバスチャーターによる野外講座。何故か、気分も軽やかに。
大阪府に残された森林として唯一の天然記念物ブナ林についての講義を受ける。和泉葛城山のブナ林は、本州南限圏かつ低標高858mにある。大阪府域に残された貴重な自然環境のシンボル的な存在。ブナ林は、緑の堤防、緑のダムとも言われ、沢山の水を蓄えます。炭酸ガスを吸収して酸素を生産することで、地球の温暖化を防ぐ力も持っている。ブナ林の保全とは、今太平洋側のブナ林の衰退が懸念されている。自然のサイクルが機能していない。地球温暖化などの影響もあるがブナ林保護の為の取り組みがされている。
(苗の植栽等)昼食後、ブナ林へデーター収集の為、ブナに番号をつけていた。ブナの大木の枝ぶりは日本海側はまっすぐに伸び高い枝別れは少ない太平洋側はずんぐり低い枝別れが多い。ブナ林の中、歩くのは少しきつかったが自然観察は良かった。
午前中は、野外講座
ひな壇に仲良く並んで、お弁当
ブナの木に、番号を明示
ブナの大木
ずんぐり枝別れが多い
ブナを確認しながら歩く
9期生4月23日講座報告
午前、植物入門はタンポポを中心に講義が始まりました。
木村先生からのタンポポと野草の資料を基に、タンポポを指標とする環境調査、タンポポ調査、タンポポ全体の外来種の占める割合で、環境変化を察知することが出来る。5年ごとの調査今年と来年の3月~5月にかけて行われ、大阪府では1974年~1975年に第1回タンポポ調査を開始。徐々に広がりつつある。まさに継続は力なり、自然保護のための大切な資料です。(身近にあるタンポポを採取してタンポポ調査事務局に送ります。)
午後からは、タンポポと野草の観察へ。カンサイタンポポ、セイヨウタンポポ、雑草だからと引き抜いた野草に可愛い名前がありました。ヒメコバンソウ、コメツブツメクサ等々。
資料と野草とニラメッコ
これはカンサイかなセイヨウかな
タンポポの花びら、それぞれに花びら・おしべ・めしべ・がく・子房があります。小さな花が100〜200個集まってできています
コメツブツメクサ
カラス麦。細く捻れてるノギ、水に濡らすとノギが回る