| 開催日 | 2026(R8)年3月27日 |
| 場所 | 光明池周辺(和泉市) |
| 参加人数 | 29人 |
穏やかな春の陽気に誘われて、光明池傍の空き地(墓地横駐車場)に29人が集合。大阪層群のレキ層や粘土層、火山灰層の観察である。先ずは地質学の佐藤氏の案内で展望台下、次いで対岸の大阪層群の露頭を観察する。そこから体育館前の広場に上がって昼食をとった後、アズキ火山灰に含まれる火山ガラスの標本(事前に準備したもの)をルーペで観察する。その後、光明池大橋の下まで歩き、はしごを頼りに水辺まで降りて実際のアズキ火山灰層を確認する。最後は光明池緑地運動場横まで行き、崖下のピンク火山灰層の露頭の観察であるが、今日はよく歩き、大阪層群の多くの地層をみた。話は粘土地盤の軟弱性や富士山噴火の際の災害の規模などにも及び、多くを学び有意義な一日となった。池の水が減り水辺を歩くことが出来たのは雨の少ない異常気象のせいであろう。また連日、水位を確認し、脚立はしごの準備をしてくれた平谷さんのお陰でもある。有難い事である。
見たもの、学んだこと
- 観察したもの: 地点①:大阪層群の砂れき層、地点③:大阪層群の粘土層、地点⑧:アズキ火山灰層、地点⑨:ピンク火山灰層。および、アズキ火山灰に含まれる火山ガラス標本(事前作成したものをルーペで観察)
- 大阪層群とは: 約300万年前から数10万年前にかけて近畿地方の盆地に堆積した広大な地層群で、砂レキ層、海成粘土層、火山灰層などが繰り返し積み重なっている。(これらが堆積岩になるには1000万年以上の歳月が必要)
- 海成粘土層とは: 間氷期の海が入り込んだ時期に内湾の静かな環境で堆積した粘土層である。光明池ではMa1、Ma2、Ma3、Ma4、Ma5、Ma6、Ma7、Ma8の8層が確認されている。(千里丘陵のMa8層からはマチカネワニの化石がでている)
- アズキ火山灰層: 約90万年に九州の猪牟田カルデラから噴出した広域火山灰で、九州から近畿・関東まで1000㎞以上に拡がっている。淡いあずき色、厚さ30~50㎝で、大阪層群の第3海成粘土層(Ma3)に挟まれている。
- ピンク火山灰層: 約105万年前に猪牟田カルデラ噴出したもので、白色・淡ピンク色、厚さ40~70㎝の層で、第1海成粘土層(Ma1)の上部にある。地殻変動により南から北に傾斜している。年代の古いピンク火山灰層が年代の新しいアズキ火山灰層よりも標高の高い場所にあるのはこの傾斜によるものである。
- 火山ガラス: 火山噴火時、マグマの液体部分が急冷して出来た天然のガラスである。今回は火山灰の水洗いを繰り返し、粘土粒子を除去した後の砂粒を試料とした。ルーペの観察で無色透明のゆるく湾曲した平板状のガラスが確認された。 (I . S)



