大阪シニア自然カレッジ

18期生講座報告

18期生 3月 4日講座報告

開催2026年 3月 4日 (水)  曇りのち小雨        
講座名コケの観察
講師木村 全邦先生(日本蘚苔類学会)
場所橿原公苑(本館ジョギング&サイクリングステーション)

 午前はコケについての座学。「コケ」は「木毛」の意味で木の毛のような小さな植物、あるいは植物のような物を指します。約4億年以上前に初めて陸上に進出してきた植物だと考えられていて、日本には約1900種、世界には約2万種見つかっている。コケ植物は、苔類・蘚類・ツノゴケ類に分かれていて、光合成はするのだが維管束・根等は無く、必要な栄養や水は空気中から直接取り入れている。花は咲かさず、種ではなく胞子で増えます。映像を見ながら三種類のコケの特徴や育成環境等を学び、午後の観察に備えた。

 午後は先ずルーペの使い方を教わり、近くにある3種類のコケ(ヤノウエノアカゴケ・ホソウリゴケ・エゾスナゴケ)の観察から始まった。先生からお借りした高倍率のルーペを使うと「わぁ~綺麗!」の声が上がった。今まで見たことのないコケの美しさに驚いたようだ。次に樹幹についているコケを観察し始めると雨が降り始めた。傘を差しての観察は大変だけれど、コケに取っては好条件。水分を含み葉が開き、緑がとても美しく見える。ここではコゴメゴケサヤゴケがあり、幹に顔をくっつけ熱心に観察している講座生の姿が見られた。その後もギンゴケハネヒツジゴケなど蘚類のコケが続いたが、苔類のジンガサゴケとツノゴケ類のニワツノゴケを見つける事が出来た。ここでタイムアップになってしまったけれど、「3種類のコケの観察が出来ました」との先生の声に思わず拍手!!
他のコケも見たい私は、これから出掛ける時にはルーペを携帯しようと思っています。  (Y・S)

座学風景
蘚類 左上:ヤノウエノアカゴケ 右上:サヤゴケ 左下:ホソウリゴケ 右下:エゾスナゴケ
ルーペの使い方を練習してます
蘚類
左上:コバノチョウチンゴケ 右上:ハネヒツジゴケ 左下:ギンゴケ 右下:ヒナノハイゴケ
幹周りに付いたコケの観察
苔類のジンガサゴケ 雄雌があり、これは雌です。
数少ないツノゴケ類のニワツノゴケです。中央に2本立ち上がっています。

18期生 2月18日講座報告

開催2026年 2月 18日(水) 晴れ        
講座名植物園の役割
講師森 由紀子 先生(大阪府立花の文化園)
場所大阪府立花の文化園(河内長野市)

本日の講座は、大阪府立花の文化園に集合。全員そろってゲートをくぐると、パンジー・ビオラなど色とりどりの花が迎えてくれた。準備された研修室に入り講座が始まった。

 植物園の役割は、植物の多様性の保全、絶滅危惧植物の域外保全、種子の保存など。多様性の保全は自生している場所での保全(生息域内保全)は非常に困難になり、植物園などに移植して保全(生息域外保全)をするようにしているが、栽培技術の保持・継承が必要とされるとのこと。また種子を保存する技術・設備を持つのは東京の新宿御苑と沖縄の美ら島の2か所との説明には驚いた。植物の多様性は、水環境、資源の提供、気候変動の緩和、精神的な癒し効果など、私たちが安心して暮らすためにも必要との視点も学んだ。

 花の文化園は、大阪府の絶滅危惧種を守る活動もしている。自生地で存続が難しい植物を保護し、増殖し、元の自生地に戻す「野生復帰」も目指しているとのこと。ちなみに、大阪の絶滅危惧種247種、絶滅86種、準絶滅危惧種92種、情報不足23種とのこと。もう一つの役割は「地域野生植物保全拠点園」として、紀伊半島(大阪、奈良、和歌山、三重)の特定植物の保全を行っている。広大な地域だが、自生地調査を一人(森さん)で担っている、「絶滅危惧種は人材」との説明には驚かされた。講義の最後に、地域の植物に詳しい人からの、貴重な植物の情報が必要との窮状を訴えられた。

 講義の合間には、樹木の葉の付き方、葉の形、肌触りなどで種類を特定(同定)する実習もあり、多くを学んだ講義であった。  午後からは、園内の展示室にある紀伊半島に自生するジュロウカンアオイ、ホロテンナンショウ、ホンゴウソウ、ウエマツソウの「生息域内保全」のパネルの前で、保全の苦労を聞き感銘した。その後、園内のガイドウォークをしていただいた。植栽された花・樹木、早春に咲くセリバオウレン、バイカオウレン、ユキワリイチゲなどのコーナーでは、説明に耳を傾ける人、じっと眺める人、写真を撮る人、それぞれの楽しみ方で園内を歩いた。暖かい日差しにも助けられ、楽しく、有意義な講座を終えた。 (M.A)

講座風景
春になると先ず咲くマンサク
紀伊半島に自生する絶滅危惧植物

                

この葉は何? このチャートを使えば分かります!  【木の葉の答え】
  キンモクセイ
  トキワマンサク
キャラボク センペルセコイア
左上:大阪府と和歌山県の県境でのみ自生するイズミカンアオイ 右上:ユキワリイチゲ  左下:セリバオウレン  右下:バイカオウレン

18期生 2月 4日講座報告

開催2026年 2月 4日(水) 晴れ        
講座名化石入門
講師渡邊克典先生・濱塚博先生(きしわだ自然資料館アドバイザー)
場所きしわだ自然資料館・岸和田市立中地区公民館

今日の講座は資料館2階の展示室の見学から始まった。ナウマンゾウ・キシワダワニ・モササウルスなど古代生物の標本を見ながら詳しく解説して頂いた。また、近辺の地層や地質のパネル、アンモナイトの化石などもあり、午後からの実習に期待が膨らむ。その後、資料館は工事中なので、座学と実習をする為に近くの公民館に移動した。
 座学では、化石とは?・・「生き物の体の一部生活のあと地層の中に残されたもの」だと学び、よく知っている石のように堅い物ばかりではなく、ミイラ化された物や凍って保存された物、動物の足跡などもある事を知った。

午後からの実習は「化石クリーニング」。泥層の中にある化石を見つける作業だ。先生が準備した水漬けの割れた泥層をバットに取り、竹串・ピンセット・筆・ルーペなどを使って取り出す。目標は植物の葉・種・実などだが、湿った泥層は柔らかくて竹串で突いただけでもポロポロ割れる。そっと扱わないと、形を残したまま取り出すのは難しい!そんな中でも、「ナツツバキの実や!」、「イヌカラマツノの葉らしいよ!」などの声も上がり作業に力が入ってきます。とても小さい化石だけれど、古代の植物だと思うと重みを感じられますよね。
 最後は保存方法を学び、紙に包みケースに入れてお持ち帰り。保存頑張って下さい!!      (Y・S)

展示室のシンボルナウマンゾウ。大きいね!
水中恐竜モササウルスの下顎
左:キシワダワニ 右上:ナウマンゾウの歯 右下:アンモナイト
座学風景と実習風景
ルーペを使ったり素手で割ったり探し方いろいろです。
上:左イヌカラマツ葉 右ナツツバキ実 左下:イヌカラマツ葉 右下:イヌマンサク種子

18期生 1月28日講座報告

開催2026年 1月 28日(水) 晴れ        
講座名植物が動く方法
講師長谷川 匡弘先生(大阪市立自然史博物館 主任学芸員)
場所大阪市立自然史博物館・長居植物園(大阪市東住吉区)

今日の講義の主な目的は「いろいろなタネと果実を知ろう」      

 内容は【動けない植物の移動方法*なぜ動かないとダメなのか*移動方法の多様性とタネ・果実の多様性*風で運ばれる*水で運ばれる*動物に運ばれる*自力でどうにかする】である。
先ずはタネと果実の違いは、果実は「子房(めしべの基部)」が成熟した部分でタネを包む殻や果肉のこと。タネは子房の中にある「胚珠」が成長、成熟したものである。
これをイチゴで説明すると私たちが食べている赤い部分はイチゴの茎が膨らんだ部分で偽の果実で、表面の粒々は種ではなく「痩果(そうか)」という果実で、この中に種子が入っている。リンゴもイチゴと同じで「花托(花の土台部分)」を食べていて芯として捨てている部分が果実でその中に種子がある。と説明を聞いて「えっ!」と驚きの声があがった。
風で運ばれる:種子は軽いものが多く葉、苞葉、翼、毛、種についている翼などで移動する。
水で運ばれる:水流や河川の氾濫で運ばれたり、雨粒などの水滴が当たり、種が飛ばされる。
動物に運ばれる:動物に付着する(棘や鉤や粘液質、泥などで)。動物に食べられアリに巣まで運ばれてアリが    不要な部分を捨てる。動物に貯蔵されて食べ残されてその場で発芽する等。
自力でどうにかする:果実や種子が自動的に弾き飛ばされる。その他振動散布や重力散布などがあるそうです。

 午後はグループに分かれて長居植物園で実のついた植物や果実を採取してそれぞれ動く方法に分類した理由を発表。並べた植物を皆で囲んで発表者の説明と先生の説明で今日の聞いた講義を確認しました。採取した植物の中に先生も「珍しい」と言う植物もあり、「風で運ばれる」13種類 「水で運ばれる」3種類 「動物に運ばれる」16種類 「自力でどうにかする」3種類 合計35種類ありました。ちなみに「自力でどうにかする」はブラシノキ、イスノキ、タネツケバナでした。

動く方法が不明な植物はまだまだ多くあるそうなので散策の時に見た植物の動く方法を考えるのも楽しいかも! 今日は自然の楽しみ方を学んだ1日でした。(T・O)

本日は展示室から講座がスタート
今日の資料はスライドです。右下:ゴマ科の植物で動物に付着して移動するライオンゴロシ
 左:フタゴヤシ(オオミヤシ)ヤシ科の植物で世界最大の種子 重力散布
 発表を真剣に聞く受講生
先生からの質問にも答えます

18期生 1月21日講座報告

開催2026年 1月 21日(水) 晴れ        
講座名春の里山観察とお粥作り
講師上角敦彦先生、田淵武夫先生、楠本様、奥村様(富田林の自然を守る会)
場所奥の谷(富田林市彼方)

 大寒の翌日の寒い中、奥の谷に集合。焚火の周りに腰掛けて講義が始まった。日差しもあり心地よい。講義は「春の七草」の紹介とその薬効についておもしろく説明があった。「七草粥」の原型は平安時代に中国から伝わったことも知った。芹、薺,御行(ハハコグサ)、繁縷(ハコベ)、仏の座(コオニタビラコ)、菘(カブ)、蘿蔔(ダイコン) これぞ七草。
 次に、近くの田んぼの畦道に行き、観察と七草の採取を行った。「これはハコベの一種のオニハコベです」「これはセリです」などの説明。受講者から、「あった~」、「これはちがいますか?」。先生「それはヒメオドリコソウです」「それはオランダミミナグサです」と花はないが、野の草に興味は尽きない。採取した草を持ち帰り七草を選別したが、セリとハコベの2種類のみであった。これを洗い,きざみ、別動隊がつくっていた小豆粥の仕上げに入れた。

 昼食時はお粥体験。羽釜を薪で炊き上げた小豆粥(七草入り)は実においしい。同時に竹で作った飯盒で炊き上げたご飯も試食した。竹の香りがほのかにし、おいしくいただいた。

 午後は竹工作の体験。講師より丸い竹では一輪挿し、竹灯籠などができる、割った竹では靴ベラ、孫の手などもできるとの見本の説明があった。竹割、竹の削り方、竹の曲げ方、ドリルの使い方などの説明を聞き体験もした。その後、皆で自由にお目当てのものを作り始めた。講師の皆さんの手助けを得ながら、一輪挿し、花立て、竹灯籠、孫の手、靴べら、料理用竹べらなどが出来上がった。
 暖かい日差しにも恵まれ、里山の自然の素材を利用する貴重な体験をした講座であった。(M.A)

上:焚火を囲んでの講義 実に暖かい  左下:植物観察 これは七草ですか? 右下:とってきた草の選別
上:竹の飯盒でご飯が炊けました  左下:七草を刻んでお粥に入れよう  右下:小豆粥の試食会(昼食)
上:竹の曲げ方 竹を炙って治具に固定し曲げる 左下:工作中 何ができるのかな  右下:竹割体験 竹割器の重みで竹を割ります
作品集  足に合わせた長い靴べら。 灯りが素敵な竹灯籠。  手先のカーブが絶妙の孫の手。
作品をもって集合❕

18期生 1月14日講座報告

開催2026年 1月 14日(水) 晴れ        
講座名環境対策施設見学
講師施設担当者
場所舞洲スラッジセンター・舞洲工場(大阪市此花区)

 約1.6キロの長大な此花大橋を渡って舞洲に来ると左右に童話に出てくるお城のような建物が目に飛び込んでくる。今日見学する舞洲工場と舞洲スラッジセンターだ。
 この建物はオーストリアの芸術家であるフリーデンスライヒ・フンデルトヴァッサー氏のデザインによるもので「自然との調和をめざして」建物が地域に根ざすように意図されている。この建物の誕生の背景には2008年のオリンピック招致の目玉として構想があったようです。今は舞洲の玄関口で訪れた人の目を引くシンボルタワーです。

 舞洲スラッジセンターは下水処理場の汚泥を濃縮(水分を除いて体積を減らす)消化(濃縮汚泥を発酵させ安定化・減量化)脱水(消化汚泥から水分を除き脱水ケーキにする)溶融(脱水ケーキを溶融スラグにする)炭化(脱水ケーキを固形燃料化する)の処理を行い生活環境と自然環境の保全に貢献しています。スラッジセンター屋上からは神戸、梅田、阿倍野方面のビル群の景色が楽しめますよ

 舞洲工場は収集してきたゴミを焼却(1日の焼却能力900t)時に発生する焼却灰臭気を含んだ空気・燃焼ガス・排水の処理には公害対策を行い余熱などは有効にリサイクル利用してスラッジセンターと同様に生活環境と自然環境の保全に貢献しています。共に建設から20年を経過して金色が剥げてきた箇所も目に付くようになったが我々の生活環境を守ってくれている両施設の長寿化のためにゴミの減量化、台所排水に気を付けるなど各家庭の協力が必要であることを再認識した講座でした。(T・O)

舞洲工場の煙突(右)スラッジセンターの煙突(左)の模型、実物は120m
舞洲工場の外観と内部の模型
最大12tのゴミがつかめるクレーン(上)処理後は大きさは1/20 重さは1/5になる(下)
汚泥ケーキの脱水実験・スラッジの自動運搬車・地中に埋設されているパイプの大きさ
スラッジセンターの屋上と庭でパチリ!

18期生 12月17日講座報告

開催2025年12月 17日(水) 曇り        
講座名アウトドアの安全
講師植田芳治 先生 (日本赤十字社 救急法指導員)
山内則男 先生 (堺市消防局 救命講習担当) 
場所栂文化会館 (堺市)

午前の講習は、日本赤十字社が行っている短期講習の一つ「けがと急病コース」を受けた。 資料の小冊子「救急法の基礎知識」と三角巾を手に先生の講義が始まる。手当の基本から心肺蘇生、心臓発作、熱中症、中毒、きず、骨折など多くの項目を、実例をあげながら分かりやすく解説して頂いた。
 小休止の後は実技タイムだ。先ずは三角巾の使い方。頭頂のけが:帽子のように頭を覆う。腕の骨折:腕を包んで首の後ろで結ぶ。鎖骨骨折:二枚の三角巾を使う。三角巾を紐状にたたむ方法等を二人一組で行ったが、思うように仕上がらない人が続出。先生に修正をお願いしたり、出来た人に助けを求めたりして何とか終了。
 次は担架を使っての搬送方法。二台の担架を使い六人一組で行ったが、担架7kg+体重なので重く、また搬送手順が多くて、普段搬送されている救急隊員の方々の大変さを実感する事が出来ました。

午後は、堺市消防局が行っている「救命入門」です。ビデオを使って心肺蘇生の手順を詳しく解説して頂き、胸骨圧迫の方法を「あっぱくん」(ハート型の練習ツール)を使って学んだ。実技では二体の人形を使い全員で試してみたが、長く続けるのはとても体力がいる事だと分かった。
 次にAEDの使い方を、人形を使って学んだのだが、思っていたより易しそうで私でも使えそうだ。体力の無い私でもこれならお役に立てるかも。近くのAEDの場所を確認しよう。
(今、堺市では「まちかどAED」と言って街のあちこちに貸し出しのAEDが有り、看板や旗などでアピールしているそうです。)
 最後に講座生四名で救命作業のシミュレーションを行った。今日学んだ通り、反応の確認から早期通報、胸骨圧迫、AEDの使用まで熱心な演技に思わず拍手。この講座を通して救命措置の大切さを実感した一日でした。      (Y・S)

三角巾の使い方  :左右上:鎖骨骨折 右中:腕の骨折  左右下:頭頂部のけが
担架シミュレーション①  :左下:担架に乗せる為の手の動作確認  右下:右側の人の膝に乗せる場面 上:乗せた後毛布で保温
担架シミュレーション② :上:移動時  下:到着時
救命シミュレーション  下:協力者への依頼   上:胸骨圧迫の交代
人形を使って胸骨圧迫の練習、力いっぱい頑張っています。

18期生 12月10日講座報告

開催日2025年12月 10日(水) 晴       
講座名ドングリと冬芽の観察
講師出原 茂樹先生(堺植物同好会副会長)
場所和泉シティプラザ・宮の上公園(和泉市)

 今日は誰もが知っている秋の自然を代表するドングリ(団栗)の講座です。
ドングリはブナ科の植物で日本には22種類ありクリもこの仲間です。
花が咲いた年に実をつける1年成りと、翌年に実をつける2年成りがあります。
そしてドングリの部分の名称は肩・へそ・殻斗(パンツ)・柱頭・花被・首があり、4種類ある殻斗の形状(ウロコ状・リング状・細い鱗片状・ドングリを覆いこむ)実の大きさと形状(細長い・丸い・三角錐など)葉の形状(葉が枯れる・短い長い・縁がギザギザ)などのドングリの種類の見分けるポイントを聞いた後、ドングリと殻斗が入った袋と学習シートが配られた。早々に見分ける実践があったので子供たちに教えられるように、しっかりと覚えたよ(??)
 公園に多く植栽されているシラカシの木とアラカシの木を見分けるのは先生でも難しいそうですが、私たちでも見分ける方法を教えて頂いた。それは葉の主脈と側脈との角度がシラカシは55°、アラカシは35°と角度が違うのと冬芽の模様で見分ける方法です。勿論この角度は実測した角度ですよ。ただし、この見分け方も100%ではないそうです。

 昼からの野外講座では講義に出てきたドングリや、それ以外のネズミモチ、ミミズバイ、エノキ、カゴノキ、キリ、ボダイジュ、などの木々の特徴を確認したりイヌマキの実を食べてみたり、赤ちゃんドングリ探したりして初冬の自然を楽しんだ1日でした。(T・O)

講義風景ドングリと殻斗合わせ
左からキリの花芽・カゴノキの木肌・シラカシの実と冬芽・プラタナスの葉
目線の先に何がある?
皆でウバメガシの赤ちゃんドングリ探し

18期生 12月3日講座報告

開催日2025年12月 3日(水) 晴       
講座名野鳥入門
講師寺尾浩先生
場所新金岡公民館、大泉緑地(堺市)

午前の講義は、「ミャクミャク」の目は何個ある?で始まった。鳥を知るのは観察が大切と、鳥類の特徴・見分けるコツを色々な側面で説明された。

①凄い「ものさしどり」:身近にいるスズメ・ムクドリ・キジバト・ハシボソガラスより大きいか・同じか・小     さいか。
②くちばしの形を見る。くちばしの形で食べ物が決まるので、見られる場所もわかる。
③歩き方も見てみよう。チョコチョコ歩き、ピョンピョン歩きなどを観察しよう。
④鳴き声も色々。日常的な鳴き声の「地鳴き」、繁殖期の「さえずり」。昔から鳴き声の特徴を「聞きなし」と表現し鳥に親しんできた。スマホで鳴き声を聞かせてもらい、楽しんだ。
⑤幼鳥・成鳥で羽の色が変わる、夏と冬でも色が変わるなど、難しいこともある。
などの説明の後、双眼鏡の使い方、図鑑の紹介、野鳥観察の注意事項で午前の部を終えた。

 午後は大泉緑地に移動した。大泉池に着くとすぐに講師が空を見上げ、「オオタカが飛んでます」で観察会が始まった。講師より、池をゆっくりと見ることを勧められ、「よく潜っている鳥、潜らない鳥がいます。それぞれの鳥の行動の特徴をよく観察しましょう。」と30分程水面の野鳥を観察した。その後、潜らないのはヒドリガモ・ハシビロガモ、潜る鳥の大きいのはホシハジロ、小さいのはカイツブリとの説明があった。
 それから落ち葉を踏みながら林の中に入り観察を続けた。鳥は見つからなかったが、講師が指さす木の上に小さな穴があり、キツツキの一種コゲラの巣の跡との説明があった。その後、別の池に移動し、よく泳ぐヒドリガモと比べるともたもたと泳ぐ鳥を観察した。この鳥はオオバンと言ってカモとは別の種との説明があった。この池でもじっくり観察の時間をとり、オオバン、バン、コガモなどを観察した。再度、林の中を歩き、講師が木の上を差し「ツグミがいます」との声で皆が見上げた。見つけた人、見つけられなかった人がいた。「ツグミは今は木に実があるので木の上にいるが、もう少しして木の実が地面に落ちると地面を歩き回ります」との説明を聞きながら、観察会を終えた。

 午前の講義、午後の観察会とも、「鳥類入門」講座にふさわしく、分かりやすく、野鳥観察に興味を持てる知識を得ることができた講座であった。
 最後に、講座スタッフ(野鳥部会員)が望遠カメラで撮った写真を添付します。(M.A)

講座の状況
 視線の先には、カワウ・ヒドリガモ・カイツブリなど
 木の上のツグミは何処に?
上:オオバン  左:頭上のトビ  右:コガモのメス
枯れ木に作ったコゲラの巣穴

18期生 11月26日講座報告

開催日2025年11月26日(水) 曇り        
講座名奈良公園の巨樹観察①
講師甲斐野 幸一先生(グリーンあすなら代表)・スタッフ2名
場所奈良公園

 昨日の雨が上がり、薄曇りの奈良県庁前で説明を受け、観察会が始まった。今回は前年とは変わってコースを北エリア中心に巡るそうだ。先ずは歩道脇の桜の葉の観察。しかし人や自転車等が傍を通るのが気にかかり、早々と次に移動する。
 しばらく歩くと最初の巨樹イチョウが目の前に現れた。黄葉が絨毯の様に広がり、頭上からはヒラヒラ舞い落ちる葉がとても綺麗で幸せな気分になった。「幹を触ってごらん」の先生の声に、手のひらを当てるとしっとりとして温かさが伝わり生命力の強さを感じた。
 その後エノキ、スダジイ、ツバキ、イロハモミジ、イヌシデ、センダン等を観察しながらアラカシの木の下に。この木の下で輪になって眺めると、枝は高い所からしか出ていない。何故?下の枝は鹿の食害でこの姿になった聞き、なるほど納得だ。

東大寺近くの鐘楼のある場所で昼食を済ませ、杉の巨樹の観察。幹周りを計測すると5.38mこの近くでは1番大きいそうだ。ムクロジの観察では複葉の葉の説明を受けて丸い実を受け取る。中の種は数珠に使われ、皮は石鹸代わりになるそうだ。ここでペットボトルを使って石鹸の実験。水とムクロジの皮を入れて振ると泡立ってくる。面白い!液体洗剤の出来上がりです。
 大きなムクノキやセンダン等を観察しながら最後は東屋での言葉遊び。配られた文字カードで作られた文は?「晴の日には葉をひろげ」「雨の日には根をのばし」「曇の日には枝をのばし」の三つだった。この言葉のように、休むことなく一生懸命生きている巨樹達に元気を貰い、秋色の奈良公園での観察会は無事終了。お疲れ様でした。     (Y.S)

黄葉の絨毯の上は人も鹿も気持ち良さそう!
 上:幹に手をあてて!これって温かいのなかな? 下:この辺りを測るのですか? 3.31mです。   

上:センダンの実 左下:ムクロジ  右下:イヌシデの果苞

ムクロジ洗剤出来ました
輪になって手をつなごう!