大阪シニア自然カレッジ

18期生講座報告

18期生 10月22日講座報告

開催日2025年10月22日(水) 晴れ
講座名キノコ入門
講師丸山 健一郎先生(関西菌類談話会)
場所ノバティホール・烏帽子形公園(河内長野市)

 朝から雨模様で一気に冬に近づいた気温となり今日の「キノコ入門」の野外でのキノコ採集ができるか少し気になるが、まずは座学でキノコを知ることからスタート!机にキノコの模型、顕微鏡、図鑑などが並び、最初に胞子紋の採取実験、黒色の台紙にキノコの傘を置き味噌汁椀を被せる。結果はいかに?
 講義は「キノコってなにが楽しい、面白そう」「キノコ採集に出かけて肉眼レベルの観察、同定を行う」の超初級、初級レベルで資料もわかりやすく楽しくキノコを知ることが出来た。胞子紋の採取の結果は短時間だったので少しだけ確認できた。胞子を学習用と研究用の顕微鏡で見比べて観察したがやっぱり研究用の方がよく見えますね。

 午後は小雨の中を烏帽子形公園へ移動しキノコ採集に出発。一人が見つけると次々と「あったよ」の声が上がり寒さも忘れてキノコ探しに熱中して数多く採集しました。
 同定では名前がわかるキノコもあるが断定できないキノコも多い。現在知られている菌類で9.7万種あり未知種は推定で150万種といわれているそうです。個別の名前は別にしてテングタケ、ベニタケ、ハラタケ、サルノコシカケ、キクラゲ ツチグリ・ホコリタケなどの仲間のキノコを採集し同定をしながら先生の説明を聞き最後にキノコ一同の記念写真を撮って本日の講座を終わりました。“毒キノコを簡単に見分ける方法はありません。 命がけで食べるほど美味しいいキノコはありません。“ (T・O)

  講座風景
   いろいろなキノコを発見
   ご存じのサルノコシカケ
 同定したキノコの記念写真
  ミドリタケと思ったがそうでないかも 先生がお持ち帰り

18期生 10月8日講座報告

開催日2025年10月 8日(水) 曇り
講座名人と自然公園のつながり
講師武田敏文先生、石山・吉田・西田ガイド(日本パークレンジャー協会)
場所むろいけ園地 (四条畷市)

 今回は四條畷市の山間部にある『むろいけ園地』に行った。四条畷駅からバスで坂道を行き園地に着くと、4人の講師(ガイド)の出迎えを受けた。園内観察の説明、ストレッチを行い、3グループに分かれて園内観察ウォークを開始した。
 ヌスビトハギとアレチヌスビトハギの違い、ミズヒキの花は赤い花弁2枚・白い花弁2枚で出来ているなどの説明に聞きながら観察し、湿生花薗に来た。ここは『むろいけ園地』のメインの観察場所とのことで、ミゾソバ(ウシノヒタイ)、ツリフネソウ、ミズトラノオ、キセルアザミなど湿地に育つ草花の紹介があった。サクラタデの可憐な花も観察できた。ヒヨドリバナの観察中にアサギマダラという蝶が飛んできて、見ることができたグループでは歓声が上がった。また、ツリフネソウの実を触るとばね仕掛けで飛ばすと聞き、しばしこの遊びに興じた。
 湿地帯を抜けると山道に入った。ここではアケボノシュスランの群生地に案内された。群生しているのは非常に珍しいとのことで、公園でも大事に保護している様子が伺えた。途中でヤマナメクジという奇妙な生物に出会った。モミジの並木を通り『森の工作館』(事務所棟)に戻った。

 昼食後、『工作館』で「人と自然公園のつながり」の講座を聴いた。大阪平野を取り囲む山の金剛生駒紀泉国定公園の中にこの公園があること。大阪府の府政100周年を期に1967~1978年に自然保護のため8カ所の公園がつくられたこと。自然公園の役割は災害防止・水源確保・気候の緩和、人が楽しみ・学び・癒される場所、生物多様性保全などの説明もあった。最後に自然公園の問題になっていることとして、観光客の増加、ごみ問題、開発圧力、外来種の侵入の説明があった。
 暑さの残る日に遠方まで出かけた講座であったが、有意義な一日であった。 (M.A)

上:湿性花園での観察 左:講師陣との顔合わせ 右:森の工作館での講義風景
上:ツリフネソウ 左:ミゾソバ 右:キセルアザミ
上:サクラタデ 左:ヌスビトハギ 右:アケボノシュスラン
ヤマナメクジ 左が頭 体長は約15㎝

18期生 10月1日講座報告

開催日2025年10月1日 (水)  晴れ
講座名自然観察の視点
講師菅井 啓之 先生
場所栂文化会館・西原公園

 座学の始まりは、黒板に書かれた「栂・美木多」。今日のテーマに関係があると言われて講義が始まった。あれ?これは?今、私達がいる場所の地名だ。観察とは自然界のしさに目を向け、何十年と動かず観察しやすいが有り、生物の様性に気付く事。だからこの場所での観察は意義が有るとのことだと言われ、美木多の文字が含まれていることに気付く。自然観察とは命の在り方、営みを自然から学ぶ「自然を読む」ことで、単に見るだけでは無く、知って疑問に思い、不思議を感じて考える事が自然観察だと学んだ。その後、先生持参の植物の観察が始まる。葉をたたんで眠る葛の葉、メタセコイアとホオノキの葉の大きさ比べ、檜の葉・実・種をルーペで見たり、銀葉カエデの実を放り投げて回転して落ちる姿を見たりして驚きと不思議を感じられた。

 午後からのフィールドでの観察会は、集合場所の床に散らばっている落ち葉集めから始まった。同じケヤキの木なのに葉の大きさが違うのは何故?大きな葉は光合成、小さな葉は種を飛ばす為だと教わり、今まで気付かなかった事を実感した。アラカシのドングリやヤマハゼの紅葉などを観察しながら草地に到着。黒い布を広げて「此処に不思議を探して置いて」の先生の声に、枝や花、葉っぱや実、石などが集まる。講座生の不思議の訳を聞き先生の解説を頂く。次は白黒の市松模様の布を広げて「この四角に収まる物を探して置いて」の声に、小さな葉や花、種や実、木の皮や破れた葉など。これはとても美しい! 実物を見て、触れて、美しさや不思議を感じた一日だった。自然観察は楽しい!!(Y・S)    

檜の実は直径1㎝ほどの球果 銀葉カエデの実は7㎝ほどで北海道で採取
会館入り口の落ち葉の観察
アラカシのドングリは枝先で生育中
額に入れて飾りたいほど綺麗です。
皆で不思議探しをして沢山あつまりました。落ちた枝の不思議の解説を受ける。

18期生9月24日講座報告

開催日2025年9月24日(水) 晴れ
講座名磯の生物観察
講師山田 浩二先生(貝塚市立自然遊学館)
場所尾崎公民館(阪南市)、長松海岸(岬町)

「磯の生物観察」講座は例年岬町の豊国崎で生き物採集を行っていたが禁止になったので長松海岸での生物観察となった。
座学は人の手が加えられた海岸が多くを占めて自然海岸が少なくなった大阪湾の現状や環境の変化による影響と磯で観察をする時のポイント、注意点、生息している生き物の種類などをスライドを使っての説明で分かりやすい講義でした。

午後は潮溜まり、岩礁、波打ち際などで、お喋りをしながら探す人、ジッと海中の生き物を探す人、せっせと石をひっくり返して探す人、それぞれのスタイルで磯の生物採集を楽しんだ。採集した生物を海藻と動物に分けてさらに動物を節足動物、軟体動物などに分けて山田先生から同定や個々の生き物の特徴を講義して頂いた。

カメノテ

節足動物でエビやカニと同様の甲殻類である。潮が満ちてくると殻の頂きからつる脚(黒色)を出してプランクトンを食べる。岩礁に付着後は移動できない。

ヒザラガイ

軟体動物で多板類 背面に一列に並んだ8枚の殻を持っている。歯舌が発達しており磁鉄鉱で出来た歯を持っている。この歯は磁石に着くそうです。
今日はそれぞれの実物を見ることが出来たがクラゲやウニ、ヒトデが採集出来なくてチョット残念!でもさほど暑くなく、潮風に吹かれて磯遊び?が出来ました。

(T.O)

18期生9月17日講座報告

開催日2025年9月17日(水) 晴れ
講座名気象と天気
講師實本 正樹先生(気象予報士)
場所SAYAKAホール(大阪狭山市)

昨年に引き続き本講座を高校・大学の地学・物理の先生で気象予報士の實本先生にお願いした。大気の中の水蒸気の状態変化、太陽からもたらされる無償のエネルギーの地球規模での収支、それらにより地球規模で大気の循環が発生し、気象変動を引き起こすことを学んだ。講義は難しく質問も多くあったが、講座の最後の世界気象機構で定めている「十種雲形」の説明で、講義が身近に感じた。

午後は暑い屋外で観察会を行った。ハンディな計測器で気温は34~35℃、風力は0.4~3m/秒であった。青空に浮かぶ雲は雨をもたらさない(好天)積雲と知った。また、「虹をつくろう」実験では霧吹きで霧を出し、霧を多く集めると虹を見ることができ、大納得。

部屋に戻り、気象現象に関する実験を行った。最初に「霧発生」の実験。ペットボトルにフィズキーパーという栓を付け、空気を目いっぱい詰め込み、栓を開放するとボトル内が真っ白に。これが霧(雲)ができる原理。次に「浮沈子」の実験。ペットボトルの中に浮かんだ「魚型のしょうゆ入れ」が沈んだり、また浮かび上がったり。手品のような実験に大興奮。最後は、「二酸化炭素の溶解」の実験。温水・常温水・冷水を半分ほど入れたペットボトルに炭酸ガスを充填し、ペットボトルを振ると3つのペットボトルの変形に大きな差が出来た。変形が大きいほど炭酸ガスが水に吸収されている。温水は炭酸ガスの吸収が少ない、これが地球温暖化の1つの要因とのこと。これらの実験はすべて百均とホームセンターで手に入るもので出来るのがすごい。

講義は難しかったが、実験はおもしろく、充実した講座でした。(M.A)

18期生9月3日講座報告

開催日2025年9月3日(水) 曇り
講座名地球環境問題と私達の未来
講師巌 圭介先生(桃山学院大学 社会学部教授)
場所栂文化会館・西原公園

9月に入ってもまだ暑い夏が終わらず、今日も「熱中症警戒アラート」が発令されている。3年続けて一番暑い夏が更新されているとの報道に、これはやはり地球温暖化によるものではないだろうか。夏休み明けの初めての講座は、地球温暖化の要因である温室効果ガス削減の取組についての講義と、太陽エネルギーの簡単な利用方法としてのソーラークッカーの作製とゆで卵作り、大型のソーラークッカーをつかっての調理をする。

ソーラークッカーの原理は①太陽光をどれだけ集められるか。②生じた熱をいかに逃がさないようにするか。③容器は反射しない黒い缶や鍋を使う。の3ポイントだ。先ずは四種類のソーラークッカーの中でも簡単にできる「ききょう」を選び、先生のご指導を頂きながら作製作業に入った。材料のミラーペーパーに図案を写し、はさみでカット、クリップで止めるだけなのだが慣れない作業に四苦八苦、お昼にやっと全員完成できた。陽当たりの良い場所を選び、太陽の位置を確かめ向きを決めて設置する。約一時間後、ゆで卵を作るコーヒー缶のなかの水温を測ると57℃だ。雲が空を覆っていて太陽光が少なく水温の上昇は無理そうなのでここで終了。卵を取り出して確認するが固茹で卵はなさそうだ。温泉卵の人は試食、生卵の人は家に持ち帰りになった。また、先生持参の「サニークッカー」での目玉焼き調理も温度不足で少し柔らかめに仕上がった。ソーラークッカーは天気に左右されるのが難点だ。でも、講座を通して太陽光からの熱を身近に感じられて、とても楽しい一日だった。(Y.S)

18期生7月30日講座報告

開催日2025年7月30日(水) 晴れ
講座名ビオトープ入門
講師木村 進先生(大阪自然環境保全協会理事)
場所大阪府立泉北高等学校(堺市南区)

今日は夏休み中の泉北高校にお邪魔して校内にあるビオトープについての講義と顕微鏡によるプランクトンの観察です。酷暑が続いており先生から「野外学習は短時間にして教室での講義をメインにしましょう」との話に皆「よかった!」

「ビオトープ」とは「bio(生命)」と「topos(場所)」の合成語で「多様な動植物の生息空間」を意味します。ここ泉北高校のビオトープは2006年10月に完成後木村先生やサイエンス部の皆さんが長年継続して採取した各種のデーターは貴重な資料となっています。

ワンポイント:穂先に茶色のソーセージみたいな花穂を付けるガマはガマ穂(雌花の集り)から出ている雄花が接しているがヒメガマは雄花が離れています。

生態系において生態ピラミッドの下層を構成しているプランクトンや生物の分類体系の講義の後は顕微鏡での観察である。用意して頂いた観察材料を顕微鏡で見ると裸眼では見えないちょっとしたミクロの世界へ。オオカナダモ、アオミドロ、ボルボックスなどの藻類、ミドリムシ、心拍が見えるミジンコ、芝生や土壌に生育しているイシクラゲなどの観察を時間も忘れて楽しみました。ワンポイント:菌類(キノコ・カビ)のDNAは動物に近いそうですよ。お疲れ様でした。(T.O)

18期生7月23日講座報告

開催日2025年7月23日(水) 晴れ
講座名天体入門
講師中島 健次先生(那須香大阪天文台台長)
場所SAYAKAホール(大阪狭山市)

今回は移動式天文台を展開する那須香大阪天文台の中島台長による天体の講座です。

まずは太陽の話。昔習ったことだが、きれいな映像と上手な語りで改めて太陽のすごさを知る。強大なフレアの発生で2017年9月6日にGPSに誤差が発生したこと、2012年の日食のことなどの話題もあった。次は月の話。月の満ち欠けの映像による解説は分かりやすい。十六夜月、立待月、居待月など月を楽しむ文化の紹介もおもしろい。

星の話は惑星から始まった。「水金地火木土天海」と習った惑星のそれぞれの特徴を聞き多様な姿を知った。星座の部では、星座は国際天文学連合で88の星座が決まっている、全ての星はどれかの星座に属していると聞き驚いた。北斗七星、夏の大三角形、冬の大三角形などは「アステリズム」と呼ばれ、星を観察する時の目印になる、ということを知った。

アステリズムと星座と特徴のある星の映像での春・夏・秋・冬の星空の説明は分かりやすく、ユーモアもあり楽しめた。日本は夜が明るく星を眺める場所が少なくなっているが、星が見える所で、講座の中で作った「星座早見盤」を持って星座観察をしたいと思った。

最後は、宇宙旅行を体験しましょう!と、宇宙空間を飛んでいるような映像を紹介していただいた。幻想的な映像に見とれると共に、パソコンでここまできれいな編集ができることに感心した講座であった。

休憩時間に、持参された「反射望遠鏡」で窓からの景色を見れたのも良い体験となった。(M.A)

18期生7月9日講座報告

開催日2025年7月9日(水) 晴れ
講座名地質観察①
講師佐藤 隆春先生(大阪市立自然史博物館 外来研究員)
場所ノバティホール・石川・汐ノ宮(河内長野市)

初めての地質観察の講義は、私選ジオパーク「汐ノ宮・石川・嶽山」の紹介から始まった。ジオパークとは、地球の成り立ちや自然を楽しみながら、その地域ならではの文化や歴史、人々の暮らしを体験できる場所。今日は汐ノ宮、石川での観察で何が分かるのかを、資料を見ながら説明を受けた。大阪南部の地形や地質、河川によって作られた地形(河成段丘)、河原の礫の観察で上流の地質が分かるなどを学び、午後のフィールドワークに期待が膨らむ。

午後は酷暑になる予報の為、嶽山は中止して、汐ノ宮・石川での観察になる。まずは河原に降りて礫の観察。拾った石を先生に鑑定して頂くのだが、石が熱くてまるでカイロのようだ。又、珍しい石だと思ったのが鉱滓(コウサイ・溶鉱炉などでの作業で生じる不純物)だと分かりがっかりする人も。それでも花崗岩、安山岩、砂岩、泥岩、礫岩、チャートなどを手にしてしっかり観察だ。次は中洲に渡り、柱状節理の安山岩を触ったり座ったりして感触を確かめる。割れて転がっている安山岩をハンマーで割り、中に有るかんらん石や輝石などをルーペで観察した。水面を見ると、所々炭酸ガスの泡が上がっている。かつては「汐ノ宮温泉」と呼ばれる施設があったらしい。しかし、河原は日陰がほとんど無くて暑さの限界を感じ、場所を大きな日陰が有る公園に移動した。此処で差し入れのアイスキャンディーを食べやっと一息つく。小休止の後、河成段丘の観察のため坂を上る予定だったが酷暑なので中止にした。公園からの眺めを観ながら段丘の解説を受け、今日の講座は終了した。(Y.S)

18期生7月2日講座報告

開催日2025年7月2日(水) 曇りのち晴れ
講座名緑化入門
講師井上 昌美先生(NPO法人グリーンカレッジ大阪)
中嶌 幸一先生(堺市都市緑化センター友の会)
場所堺市都市緑化センター(堺市堺区)

緑化入門の緑(みどり)色は安心・安定の色であるので緑の観葉植物を飾ることで明るい雰囲気となり心が安らぐ効果が有ります。そこで今回は観葉植物を植える鉢をひと工夫してカラーサンドを使ってお好みの色や模様で飾りました。

井上先生から作る観葉植物の特徴や完成後の注意事項を聞いた後、スタート。10種類以上のカラーサンドからどの色を使って、どんな模様を描こうかな?色の組合せを楽しむ人、模様に工夫を凝らす人、それぞれがオリジナル作品を完成して満足、満足!この後は植物を枯らさずに長く楽しみましょう。

後半は中嶌先生による樹木や剪定の基本の講義と緑化センターの草本、木本を観察した。見慣れた植物でも改めて解説を聞くと気づきが有りますね。

ちなみに三大紅葉樹は「ニシキギ」「スズランノキ」「ニッサボク」で鮮やかな紅葉が特徴の落葉樹です。では今日はこれで終わります。また来週!(T.O)