大阪シニア自然カレッジ

10期生12月21日講座報告

開催日2016年12月21日(水) 晴れ
講座名地質観察 -石川・嶽山-
講師佐藤 隆春先生(大阪市立自然史博物館、外来研究員)
場所ラブリーホール、汐ノ宮~石川河川敷~千代田神社(外環道路側)

心配された天気も当日には様変わり、本年最後の講座は絶好の地質観察日和。川のつくる地形や堆積物、河岸段丘のできる仕組み、大阪南東部の段丘面等々、午前の座学で予備知識を蓄えて、いざ石川河原の実地観察へ。

まず案内されたのは柱状節理。火山岩のなかでもかんらん石を多く含むという。わざわざ玄武洞まで行かなくてもここでしっかり観察できる。鳥地獄を彷彿とさせる炭酸泉が湧き出るところも観察した。次に石ころ観察、各自3種類以上のものを見つけ、先生に尋ねて回る。1500万年前の火山活動の名残が随所に感じ取れた。インブリケーション(石ころの規則正しい配列)、川の蛇行する姿を見て攻撃斜面やポイントバーも認識できた。

河原を後にして段丘面の観察へ。河岸段丘により形成された大阪南東部の段丘面も大きくは3段、細区分すると7段あるという。高いところほど形成時期が古い。今、外環状線が走る段丘面は2.8万年前には河原であったといわれている。2.8万前と1500万年前という途方もない2つの年代のキーワードで大阪南東部の地層・地形の歴史を論ずることができるようだ。日頃見過ごしていることも説明を受けるとなるほど、と納得である。身近なところで地球活動の痕跡を認めることができた、NHK「ブラタモリ」さながらの観察行だった。

ラブリーホールでの座学
柱状節理・・・玄武洞まで足を運ばなくてもこんな近場
鳥地獄を彷彿とさせる炭酸泉