大阪シニア自然カレッジ

18期生 6月10日 講座報告

開催2026年6月10日(水) 快晴    
講座名深泥池と植物園
講師竹門康弘 先生(大阪公立大学国際基幹教育機構 客員研究員)
  京都府立植物園協力会 ガイド2名
場所深泥池(京都市北区)・京都府立植物園(京都市左京区)

 午前中は、京都市北区にある「深泥池(みぞろがいけ)」を訪れました。 地下鉄北山駅から徒歩10分ほどの場所にあるこの池は、暖温帯に位置しながらも、低層湿原(熱帯・暖温帯で発達しやすい)と高層湿原(寒冷地で発達しやすい)の両方の特徴を併せ持つ、世界でも極めて珍しい湿原です。その学術的価値の高さから、日本では唯一「生物群集」として国の天然記念物に指定されています。
 池に到着すると、水面は見事なジュンサイの葉に覆われており、その先にはハリミズゴケが堆積してできた「浮島」が姿を現しました。最も厚い場所では1メートル以上にもなるというこの浮島には、最近では5頭の鹿が夜を過ごしているという驚きのエピソードも伺いました。
 流入河川がないため、水質は酸性・貧栄養に保たれており、それゆえにモウセンゴケやタヌキモといった食虫植物が多く自生しています。また、キイトトンボやチョウトンボ、コシアキトンボなどが飛び交う中、先生から「日本一小さいハッチョウトンボもその辺にいるよ!」と声をかけていただき、身近にある貴重な動植物の豊かさを肌で実感するひとときとなりました。

午後は、北山駅近くにある「京都府立植物園」へと移動しました。 1924年(大正13年)に開園した日本最古の公立植物園であるこちらでは、2名のガイドさんに案内をしていただきました。
 今回は「観覧温室」を中心に解説をお願いし、普段はお目にかかれない、見たことも聞いたこともないような世界各地の珍しい植物をたくさん観察することができました。 ラフレシア: 世界最大の花 ・ホヤ・インペリアリス: まるで陶器のような質感の花 ・ダイマチク(大真竹): 世界最大の竹 ・キソウテンガイ(奇想天外): 生涯に2枚しか葉を出さない奇妙な植物 ・メコノプシス・ベトニキフォリア: 美しい青いケシの花 等。
 ガイドさんの解説に耳を傾けながら、約1時間たっぷりと色彩豊かな花の世界に浸ることができました。
 初夏の爽やかな気候にも恵まれ、行く先々で新しい発見と出会いがある素晴らしい一日となりました。(S.Y)

深泥池に到着。池の緑と空の青がとても綺麗だ。
オオバナイトタヌキモは外来種なので見つけると廃棄します。
木道を歩いて池の奥に。
温室の屋根の上のモニュメントは鳳凰だそうです。
珍しい青色の花。今年は沢山咲きました
キソウテンガイの雌花と雄花