| 開催日 | 2026年9月19日(土) |
| 行き先 | 生野区・コリアタウン |
| 参加人数 | 14名、投句のみ1名 |
| 兼題 | 芒 雁 野分 夜長 |
3か月ぶりとなった例会の吟行地は、若者でにぎわう生野区のコリアタウン。
桃谷駅前の長い商店街を抜けて、最初は我が国最古の橋と言われる「つるのはし」跡へ。石碑に刻まれた謂れを読んでから、古街道跡にある江戸時末期の道標を見学。そこから、御幸森天神さんへ向かった。この古社には、古代の和歌「なにわ津ーー」を、なんと万葉仮名、現代表記、さらにハングルの3種の文字で刻んだ歌碑があり、全員が興味津々に見入っていた。
韓国料理店やキムチの店、お土産店がずらりと通りを埋め尽くすコリアタウン。「ここは初めて」という人も多く、アジュマ(おばさん)の呼び込みの声など、喧騒に圧倒された様子。キムチを「3千円分も買い込んだ」という人もおり、「日本の中の韓国」を堪能していた。
句会場は、近くの生野区民センター。佳句がたくさん生まれて、和気あいあいの雰囲気だったが、当然ながら室内には、キムチの匂いが充満していた(笑い)。(Y,W)
会員代表句
・謎の龍地に舞ひし跡野分明け 白流子
・ジーンズを裂いて継ぎゐる夜長かな たけみつ
・旗持てる案山子の肩に雀寄る まさこ
・刺さるごとおのころ島へ雁の棹 ゆき雄
・重陽や活けたる華器の枝光る 宗孝
・いつしかに芒一本ラムネ瓶 みえこ
・野分立つ鴉の狂ひ黒の声 豊年
・咲き群れし秋海棠のその先へ 河笑流
・野分して高き木空を掃きつくす 流以
・鯨尺母と夜長の柄合わせ 都史子
・秋灯やボンボン時計響く土間 ふじ乃
・日々変わる夏草どもの勢力図 楠子
・黄昏に揺れる芒を二度見かな 万未知
・おんかかか水替え拝む秋の朝 佐都
・痩せ犬の塒を探すや野分あと 行行子
・雁や雲より出でて雲に消ゆ さんご
当日句
特選
・なには津の昔をいまに木槿咲く 流以
入選
・爽やかやハングル刻む浪速古社 ゆき雄

