| 開催日 | 2016年12月28日(水) 晴れ |
| 講座名 | 気象と天候 |
| 講師 | 久保 智子先生(奈良テレビ ゆうドキッ!気象キャスター) |
| 場所 | 堺市立栂文化会館 第1研修室 |
古来、日本では季語や時候の挨拶など天候に関する言葉が多く使われ、日常生活の会話においても天候の話題から始まることがよくあります。そんなこともあって、今回の講座「気象と天候」は受講生の興味関心が高かったようです。
講師の久保智子先生(気象予報士)のゆっくりとした口調、明確かつ分かり易い言葉での気象・天候の講義はさらに興味関心を惹きつけました。午前中は主に気象観測・天気予報の基礎講座を受けましたが、雨量は0.5mmますの傾き回数で測定(転倒ます型雨量計)など初耳学がたくさんありました。風速・風向・気温・降水量など地上気象観測は自動化・無人化されてきているが、人による目視はおろそかにはできない。一例として積雪の深さは「積雪計」(主に超音波式)で測定するが、装置は落ち葉や小動物まで見極めることができないので、異常値があればやはり目視で確認する。
ラジオゾンデによる高層気象観測は世界各国の約800か所で行っており、毎日、同じ時刻(日本では9時・21時)に一斉に気球を上げ、得た数値を全世界で共有している。「空は世界に繋がっている」は世界のトップリーダーたちに聞かせたい言葉です。気象衛星ひまわり8号は暮らしに役立つ情報を絶えず送り続けていることも知っておきたいです。「おーい雲よ悠々と~」雲観測(雲形、雲量他)の天気予報は正確さを気にしなければ私たちにも出来そうです。人間社会が季節感をどんなに鈍感にさせても、今も動植物たちは諦めず、私たちに季節の便りを届けてくれています。四季折々の素晴らしい景色・食物や鳥・虫たちの活動の話は気象観測の原点のようにも聞こえました。
午後からの講義は「天気図の見方・描き方」「気象情報の伝え方」「地球温暖化」、気象講座応用編です。講座では天気図の気圧配置から、風の向きを頭を悩ましながら描き込みましたが、「難しい」の一言です。天気予報の番組では、気象予報士の方はいとも簡単そうに予報を伝えられてますが、その裏側では大量のデータの解析や分かり易く、正確に伝える工夫(言葉・挿絵、写真)、綿密な打ち合わせをされていることがよくわかりました。「1mm以下のほんのわずかな雨量であっても重要な情報です。
また注意報や警報を軽く受け止めないで、気象情報は異常気象・災害から身を守るためにあるのです。」久保先生の真剣な眼差しから気象予報士としての思いや使命感が伝わり、私たちは「安心がもっとも身近な敵である。天災は忘れたころにやってくる」を肝に銘じて、自分自身のこととして受け止めていきたいと思います。
「ホッキョクグマも困っている。」地球温暖化は人類だけではなく、食い止めていかねばならない深刻な問題です。私たちは無力ではない、微力ではあるが、エコバッグ、節電も身近な対策の1つとして取り組んでいきたいと思いました。多岐にわたる講座内容で久保先生への質問も多く出ました。また受講生から風の音で、風力や風向を察知する山岳気象の体験話もあり、最後まで有意義な講座となりました。(活動報告書作成2班)



