大阪シニア自然カレッジ

13期生3月27日講座報告

開催日2019年3月27日(水) 晴れ
講座名古墳公園の自然観察
講師桑野 一幸先生(柏原市文化財職員)
三浦 誠先生、桝谷 政則先生、桝谷 みよ子先生(かしわら森の会)
場所柏原市立歴史資料館、高井田横穴公園(柏原市)

高井田横穴墓群は6世紀後半から7世紀前半に作られたが、大正時代に大阪商工会議所の藤田伝三郎氏(藤田観光)が、一族の墓を作るためにこの地に道をつけた時に発見され、大正11年に国の指定史跡に登録される。

二上山の火山灰が固まってできた凝灰岩で加工しやすく、山を刳り貫き200基を超える横穴が現存する。天井はドーム状で、副葬品はなく、人骨も酸性土壌のために溶けてしまい石棺しか残っていない。大きなものは、防空壕としても利用され、入り口の上部に「大」「家」「ツカ」の表記されている古墳もある。線刻壁画のレプリカが展示されていて往時の生活を窺う手掛かりになる。歴史資料館で展示されている火熨斗(ひのし)の使い方の多様性に、古代の人たちの日常が偲ばれる。

午後からは高井田横穴公園内の自然観察。タンニンが多く含むナナミノキの葉を炙ってできた黒い環「死環」を見せていただく。アオハダの樹の巣箱は、落葉すると赤い実がなり営巣を期待。シャシャンボは日本のブルーベリーと言われて美味らしい。ヤブニッケイの葉はニッキの香り、ヒサカキの葉はガスの臭いがする。2階建てになっている横穴もあり、また公園の一番高いところにある「高井田山古墳」は百済の王族級の人の墳墓らしい。古墳はすべて「未来永劫、守られるように」と南斜面に作られている。山全体が古墳であり、その中にある多様な植生を守られているボランティアの方に感謝します。(3班作成)

横穴の観察。おそらく石材技術を持っている九州の人たちの家族墓地で1つに3~4人埋葬されているらしい。
ネジキ(捩木)の観察。“三大美芽”の1つで枝の先と冬芽が赤く美しいが枝葉は有毒である。
高井田山古墳。日本で最初の百済王族の夫婦埋葬墓地。火熨斗(ひのし)のある方に女性が埋葬か?