大阪シニア自然カレッジ

12期生1月9日講座報告

開催日2019年1月9日(水) 曇り時々晴れ
講座名うなぎの話、博物館見学
講師揖 善継先生
場所和歌山県立自然博物館

午前は、近頃よく耳にする絶滅するのではと言われている「うなぎ」についての座学。

日本のウナギの種類はニホンウナギ、オオウナギ、ニユーギニアウナギの3種類が分布している。縄文時代の遺跡からウナギの骨が見つかっている。万葉の時代から滋養強壮に良いとされていた。ウナギ信仰・伝承など人との関わりは古くから各地にあるがウナギの生態は謎に包まれている。

うなぎの成長による呼び方は卵→プレレプトケパルス幼生→レプトケパルス幼生→シラスウナギ→クロコ→黄ウナギ→銀ウナギで、成熟した銀ウナギは産卵のためグアム島近海までいくがルートはよくわかっていない。どこで産卵しているのかわからなかったが、1991年ウナギの幼生が採取されグアム島の近くマリアナ諸島西方海域であることがわかった。ふ化した幼生は北赤道海流、黒潮に乗り半年かかって3000kmの旅をして冬から春にウナギの形(シラスウナギ)になって日本の河口に到着する。

このシラスウナギを捕えて養殖し土曜の丑の日に食する事になる。天然だと黄ウナギになるのには5年から10年かかる。ウナギの頭にある耳石の成分を調べるとそのウナギが川で成長したか海で成長したかわかる。シラスウナギを取りすぎると天然ウナギが生息しなくなり将来ウナギはいなくなるのでは。先生はウナギを守るためウナギの住める環境を整え、消費者を含むウナギに関わる人が問題意識を持ち協議する事が大切と言われた。

午後は水族館コーナーのバックヤードの見学。展示水槽を上から観たり、冷凍されたサメを触ったり楽しい体験をした。その後絶滅したオオカミのはく製、粘菌、魚など和歌山県の自然を紹介展示してあるコーナーを順番に見学。盛りだくさんの一日を終わった。

シラスウナギになる前のレプトケパルス幼生
展示大水槽黒潮の海を上から観ています
絶滅したニホンオオカミの剝製