| 開催日 | 2017年2月8日(水) 曇りのち晴れ |
| 講座名 | 地球環境問題と私たちの未来 |
| 講師 | 巌 圭介先生(桃山学院大学 社会学部教授) |
| 場所 | 栂文化会館、西原公園(堺市) |
まず、地球温暖化についての講義。温暖化とは何を根拠とするか、その情報源の重要性を見極める。例えばIPCC(気候変動に関する政府間パネル。国連の組織)の報告は世界中の数千人の専門家の科学的知見が要約されており、今日はそれに基づいて話をしていきましょうと、先生は事実を一つ一つ積み上げて話をされ説得力があった。
平均気温は、世界で平均0.85℃(1880~2012年の平均)、日本では年平均1.15℃の割合で上昇。各地の氷がとけ、気候に変化が現れ、極端現象(熱波、ゲリラ豪雨等)気象災害と食糧減産という形で、じわじわと私たちの生活を脅かす。ここで、それらの観測事実をどう解釈するか。
地球の長い歴史を見ると、氷期・間氷期など激しい気温変動が繰り返されている、1℃位の気温上昇は無視できるのでは?いやいやそうではない。人類の文明が発達したここ1万年は気温変化はほとんどなかった。今、私たちの文明社会はかつて経験したことのない温暖化に直面しているのだ。問題はそこだ。果たして耐えられるのか?そう問われ、温暖化対策が必要なことが深く腑に落ちると同時に、危機感がつのる。2100年までの気温上昇予測は、可能な限り温暖化対策を行った場合で1℃、そうでないと3.7℃。パリ協定は産業革命前に比べて気温上昇を2℃までに抑えるというもので、達成するためには、CO2の排出量を今すぐ減らし始め、2050年には排出量0にまでもっていかねばならない。
どうすれば良いのだろう?その一つが自然エネルギー。
昼から、近くの公園に出て日本製ソーラークッカー(太陽光線を利用した調理器具)「カルピカ」で目玉焼きを作ってみる。卵を3個もフライパンに入れたので少々心配したが、うまい具合に太陽が顔を出し、約20分程で見事な焼け具合になった。皆で歓声を上げていただく。
先生考案の簡単に作れるものや、米国製のオーブン形式のもの等、実際に触ったり、湯を沸かしたりしてみる。段ボールにアルミを貼ったソーラークッカーをアフリカで普及させようという取り組みもあるとか。世界の人口の半分は薪がエネルギー源であることを考えると、とても有効と思われる。
最後にもう一度講義室に戻り、まとめの講義。持続可能な生活に向けて、第4のエネルギーと言われる省エネ技術の極限までの活用、特定企業にエネルギーを依存する不自由からの脱却、エネルギーの地産地消の考え方など提示された。受講者が、家庭が出す二酸化炭素を計算してみたところ、最も大きいのは自動車だったと発言すると、先生は車に乗らずにすむ町づくりが大事になると答えられた。地球温暖化、海面上昇、大気汚染、干ばつ、洪水、森林破壊、子や孫や次の世代が、良い環境で暮らし続けることができるよう、私達は何が出来るかではなく出来る事から。(活動報告書作成1班)



