| 開催日 | 2018年3月14日(水)晴れ、15日(木)晴れ |
| 講座名 | 卒業研修旅行 |
| 講師 | 1日目 谷脇 幹雄館長(南方熊楠記念館)、玉井 済夫 先生、他(天神崎の自然を大切にする会理事) 2日目 小松 勇二郎氏、小松 裕見子氏、ガイド(紀州語り部 うた加楽衆) |
| 場所 | 1日目 南方熊楠記念館(和歌山県白浜町)、天神崎(和歌山県田辺市) 2日目 熊野古道館(和歌山県田辺市)、熊野古道(和歌山県中辺路)、滝尻王子、牛馬童子口から近露王子社、箸折峠、近露の里、継桜王子、一方杉、野中の清水(マイクロバスと徒歩を交えて) |
早春の陽射しが降り注ぐ紀州田辺の地で私たち11期生は充実した卒業研修旅行2日間を過ごしました。
一日目、午前中に番所山山頂にある粘菌をモチーフにした、ユニークな建築の南方熊楠記念館を訪れました。熊楠直筆の書簡や書写ノート、愛用品など貴重な遺品を観覧しながら、谷脇館長の説明を聞き、環境保護の精神を貫いた熊楠の生涯と後世に伝える意志を学ぶことができました。屋上展望デッキから見える田辺湾も絶景でした。廃校校舎を活用した秋津ガルテンでの昼食は地元の野菜や旬の山菜をふんだんに使った懐かしいお袋料理で心も満腹になりました。
午後はバス移動後、ナショナル・トラストの地“天神崎”へ。「天神崎の自然を大切にする会」の玉井先生から自然豊かな天神崎の今とナショナル・トラスト運動の経緯を伺いました。絶滅危惧種のカスミサンショウウオの幼生、卵嚢観察後、ハマダイコン、ウバメガシ、タチツボスミレなど海岸林植物も観察しながら日和山山頂へ。360度の素晴らしい眺望は今も未来の子どもたちに残したい天神崎を物語っています。下山途中にオオキンカメムシにも出会い、天神崎岩礁で戯れ、今夜の宿泊地「かんぽの宿」に到着しました。湯船につかる私たちを柔らかく照らしながら、西の海に沈もうとする太陽が綺麗で、有意義な1日に感謝。夕食後、2年間の講座表を手に、それぞれの思い出講座を順番に仲間たちと語り合っていると、その光景が走馬灯のように頭の中を駆け巡ってきます。
二日目は紀州語り部の小松さん夫妻にガイドしていただきながら、熊野古道中辺路の一部を歩きました。滝尻王子前で熊野古道の歴史や経路を聴き、バス移動後、いよいよ牛馬童子口から近露王子社までの千年の道を歩きます。箸折峠、牛馬童子像など古道にまつわるこぼれ話、シダ類などの草木の話など小松さんのユーモアたっぷりの語りに微笑み、時には歴史の悲劇話に真顔で聞き、最後まで楽しく且つ知的に歩くことができました。山に囲まれたのどかな近露の里でお弁当を食べ、バスで継桜王子へ。“一方杉”と呼ばれる長く太い枝を伸ばした、杉の巨木群が石段を囲むようにそびえ立っていました。沈黙の30秒間、ひんやりとした森の中で見上げると、樹齢800年、参拝者を静かに見つめてきた杉たちの木霊を感じ、空に向かってどこまでも伸ばした幹・枝に吸い込まれそうな思いになります。日本名水百選の1つ“野中の清水”でのどを潤し、「いつかみんなで中辺路を歩きたいなあ。」を締めくくりの言葉として、私たちの熊野古道の旅も終わりとなりました。(活動報告作成2班)






