| 開催日 | 2017年3月8日(水) 晴れのち曇り |
| 講座名 | 自然観察 |
| 講師 | 武田 敏文先生(日本パークレンジャー協会)、北川先生、山岡先生、舛田先生 |
| 場所 | ほしだ園地(交野市) |
3月。寒かった冬も終わり、いよいよ春。しかしこの日は陽射しに暖かさを感じるものの、北風が吹き、時に雪が舞う寒い日。
園地内のツツジもコブシもまだ開花の気配はない。イヌノフグリや、ホトケノザなど足元の可憐な花々に、わずかばかり春の訪れを感じた。星のブランコへの小道を歩きながら、早春の自然を観察した。種子や萌芽、木々の葉痕など。オニグルミの葉痕、維管束痕、新芽の様子はヒツジの顔、あるいはサルの顔にもたとえられ、何とも可愛い。小枝にぶら下がるウスタビガの繭をみつけた。この緑鮮やかな繭は、葉の少ない今の時期には遠目でも容易に見つけることができる。
葉を落としたイヌビワは、枝に青い実(花嚢)をつけていた。イヌビワは雌雄異株。冬の花嚢は雄株である。この中にはイヌビワコバチが棲息、冬を越している。イヌビワコバチはイヌビワの雄株の花嚢の中でしか、子孫を残すことができない。
一方、イヌビワの花粉を運ぶことができるのは、イヌビワコバチだけ。イヌビワはイヌビワコバチがいないと種子が作れない。両者は互いに助け合って生きている。早春のまだ眠りの中にいるように見える自然にも、多くの生きるための巧みな仕組みがあった。

下:楽しげに橋上を歩く10期生。・・と煙は高いところが好きというけど・・・


イヌビワ:イヌビワコバチは雄株花嚢内の子房の中で育つ。黒っぽいのはコバチ。
