大阪シニア自然カレッジ

18期生 11月26日講座報告

開催日2025年11月26日(水) 曇り        
講座名奈良公園の巨樹観察①
講師甲斐野 幸一先生(グリーンあすなら代表)・スタッフ2名
場所奈良公園

 昨日の雨が上がり、薄曇りの奈良県庁前で説明を受け、観察会が始まった。今回は前年とは変わってコースを北エリア中心に巡るそうだ。先ずは歩道脇の桜の葉の観察。しかし人や自転車等が傍を通るのが気にかかり、早々と次に移動する。
 しばらく歩くと最初の巨樹イチョウが目の前に現れた。黄葉が絨毯の様に広がり、頭上からはヒラヒラ舞い落ちる葉がとても綺麗で幸せな気分になった。「幹を触ってごらん」の先生の声に、手のひらを当てるとしっとりとして温かさが伝わり生命力の強さを感じた。
 その後エノキ、スダジイ、ツバキ、イロハモミジ、イヌシデ、センダン等を観察しながらアラカシの木の下に。この木の下で輪になって眺めると、枝は高い所からしか出ていない。何故?下の枝は鹿の食害でこの姿になった聞き、なるほど納得だ。

東大寺近くの鐘楼のある場所で昼食を済ませ、杉の巨樹の観察。幹周りを計測すると5.38mこの近くでは1番大きいそうだ。ムクロジの観察では複葉の葉の説明を受けて丸い実を受け取る。中の種は数珠に使われ、皮は石鹸代わりになるそうだ。ここでペットボトルを使って石鹸の実験。水とムクロジの皮を入れて振ると泡立ってくる。面白い!液体洗剤の出来上がりです。
 大きなムクノキやセンダン等を観察しながら最後は東屋での言葉遊び。配られた文字カードで作られた文は?「晴の日には葉をひろげ」「雨の日には根をのばし」「曇の日には枝をのばし」の三つだった。この言葉のように、休むことなく一生懸命生きている巨樹達に元気を貰い、秋色の奈良公園での観察会は無事終了。お疲れ様でした。     (Y.S)

黄葉の絨毯の上は人も鹿も気持ち良さそう!
 上:幹に手をあてて!これって温かいのなかな? 下:この辺りを測るのですか? 3.31mです。   

上:センダンの実 左下:ムクロジ  右下:イヌシデの果苞

ムクロジ洗剤出来ました
輪になって手をつなごう!