大阪シニア自然カレッジ

18期生 12月10日講座報告

開催日2025年12月 10日(水) 晴       
講座名ドングリと冬芽の観察
講師出原 茂樹先生(堺植物同好会副会長)
場所和泉シティプラザ・宮の上公園(和泉市)

 今日は誰もが知っている秋の自然を代表するドングリ(団栗)の講座です。
ドングリはブナ科の植物で日本には22種類ありクリもこの仲間です。
花が咲いた年に実をつける1年成りと、翌年に実をつける2年成りがあります。
そしてドングリの部分の名称は肩・へそ・殻斗(パンツ)・柱頭・花被・首があり、4種類ある殻斗の形状(ウロコ状・リング状・細い鱗片状・ドングリを覆いこむ)実の大きさと形状(細長い・丸い・三角錐など)葉の形状(葉が枯れる・短い長い・縁がギザギザ)などのドングリの種類の見分けるポイントを聞いた後、ドングリと殻斗が入った袋と学習シートが配られた。早々に見分ける実践があったので子供たちに教えられるように、しっかりと覚えたよ(??)
 公園に多く植栽されているシラカシの木とアラカシの木を見分けるのは先生でも難しいそうですが、私たちでも見分ける方法を教えて頂いた。それは葉の主脈と側脈との角度がシラカシは55°、アラカシは35°と角度が違うのと冬芽の模様で見分ける方法です。勿論この角度は実測した角度ですよ。ただし、この見分け方も100%ではないそうです。

 昼からの野外講座では講義に出てきたドングリや、それ以外のネズミモチ、ミミズバイ、エノキ、カゴノキ、キリ、ボダイジュ、などの木々の特徴を確認したりイヌマキの実を食べてみたり、赤ちゃんドングリ探したりして初冬の自然を楽しんだ1日でした。(T・O)

講義風景ドングリと殻斗合わせ
左からキリの花芽・カゴノキの木肌・シラカシの実と冬芽・プラタナスの葉
目線の先に何がある?
皆でウバメガシの赤ちゃんドングリ探し